オーバーラッピングは英語リスニング力の向上にどうなのか?

オーバーラッピングは英語リスニング力の向上にどうなのか?他に良い学習方法があるのでは?

オーバーラッピングは英語リスニング力の向上にどうなのか?

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、オーバーラッピングを取り入れるべきなのかを解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


オーバーラッピング(overlapping)のやり方・効果

“overlapping”は「重なり、重複」を意味し、“overlap”の名詞形です。“overlap”は「重ね合わせる」などを意味し、発音は動詞 “òuvərlǽp”、名詞 “óuvərlæ̀p”です。

英語学習におけるオーバーラッピングとは、英文テキストを見ながら、英語音声に自分の英文発声を同時に重ね合わせる英音発声の学習方法です。

オーバーラッピングに似た英音発声英語学習方法としてシャドーイングがあります。

シャドーイングは、英文テキストを見ずに、英語音声を聞きながら、音声よりも1~2単語遅れて、影(shadow)の様に英語音声をまねて、声に出して英語音声を追いかけていく英語学習方法です。

オーバーラッピングはテキストを見て英音発声するので、シャドーイングよりは難易度が低くなります。

オーバーラッピングに似た英音発声英語学習方法として暗唱型のリピーティングがあります。

暗唱型のリピーティングとは、英文テキストを見て(見なくて良いならそれでも可)、英語音声を一旦最初から最後まで聞き終えて、英語音声を一旦止めて、英文テキストを見ずに、聞いた英語音声をまねて声に出していく英語学習方法です。

オーバーラッピングは英文テキストを見ながら発声練習をすることに関しては、暗唱型のリピーティングよりも学習難易度が低くなります。

オーバーラッピングは英語のリスニングやスピーキングに役立つとも言われ、一般の英語学習者でも取り組んでいる人もいるようです。

オーバーラッピングのやり方は、いろいろ流儀があるようで、1つのやり方に確立されている訳ではないようですが、一般英語学習者向けにかなり簡単なやり方とて、以下のようなものが提示されています。

(1) オーバーラッピングを実施する英文を文字で見て、知らない単語は調べるなどして、文章の意味するところを理解する。

(2) オーバーラッピングをする英文テキストを見ながら、英語音声を発声しないで静聴する。

(3) 英文テキストを見ながら、英語音声に自分の声を重ね合わせて発声する。これを何回か繰り返す。

このような感じですが、自分の発声を、スピードはもとより、強弱、抑揚、リンキングなどを英語音声にできるだけ近くすることがポイントとなります。

オーバーラッピングとリスニング
オーバーラッピングとリスニング

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、オーバーラッピングを取り入れるべきか?

このようなオーバーラッピングという英語学習方法ですが、大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、オーバーラッピングを取り入れるべきでしょうか?

オーバーラッピングは、英語音声と自分の声を重ねるため、強弱、抑揚、リンキングなどの学習には非常に効果的です。

しかし、逆に、英語音声と自分の声を重ねるため、英語音声をきちんと聞くことができないという欠点は大きいものがあります。

実際にオーバーラッピングをやるとすぐにわかりますが、英語ネイティブスピーカーの発声音と自分の発声とでズレが生じます。

オーバーラッピングは英語音声とずれないように発声する学習方法なので、発声練習というよりも、ズレが生じないように何とか挽回することに注意が向かってしまいます。

そしてオーバーラッピングの勉強に時間と労力をかけても、英語リスニング力の向上が顕著に感じられないと言う問題は大きいものがあります。

オーバーラッピングとリスニング
オーバーラッピングとリスニング

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、取り組むべき勉強法

それでは、大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、どのように勉強すれば良いのでしょうか?

日本人が、英語リスニングを苦手とする理由は、英文法力の不足、英単語・英熟語力の不足なども大きいですが、それは、別途、学習して頂くとして、それを除くと、大きな要因としては英音認識力不足が挙げられます。

そもそも日本語と英語とでは発声特性が構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳では英語音声を単語単位で意味を認識することが難しく、単なる音の流れとしか認識できません。

英語リスニング力を向上させるためには、英語聴覚脳を構築することが有効な手段となります。

英語構築脳を効率よく構築するためには、英語発声特性を十分に加味した英文音読が有効な勉強方法となります。

文音読は英文テキストを見つつ英語音声を聞いたあと、英語音声はいったん止めて、英文テキストみながら英語音声をまねて発声する勉強方法です。

文音読は、英語リスニング力を向上させるのに有効など聞いてトライした方も多いと思います。そして止めてしまっていると思います。

理由は簡単で、英文音読に労力と時間をかけても期待したほど英語リスニング力が向上しないからです。

なぜ、文音読をしても英語リスニング力が思ったほど伸びないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英文音読をしてしまうからです。

日本語発声特性で英文音読をいくらしても英語聴覚脳を構築することはできません。

英語聴覚脳を構築するには、英語発声特性を十分発揮して、英文音読をすることが必須です。

日本語と英語の発声特性の違いがどこにあるのか、それを踏まえて、日本人はどのように英語発声すべきなのかは、英音研学習サイトにて詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

そして、英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力を向上させるためには、日本語と英語の発声特性の違いを理屈として理解するだけでは不十分で、英語発声特性を十分に加味した英文音読トレーニングを継続的に積む必要があります。

そのトレーニング教材も英音研学習サイトで提供していますので、ぜひともトライしてみてください。

これまでとは違った世界を体験することができますよ。

オーバーラッピングとリスニング
オーバーラッピングとリスニング

まとめ

オーバーラッピングというトレーニング手法は、取り組みやすい学習方法ではありますが、時間と労力をかけて英語リスニング力向上の効果が今一歩だったと思うよりも、英音研学習サイトで、英語発声特性に基づいた英文音読トレーニングを1日15分間で良いので毎日実行し、より効率的に英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力向上に向けて着実に成果を出すべきだと思います。

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々は、他の科目の勉強や仕事で多忙であり、成果があまり期待できない手法に時間を費やすべきではないと思います。

ぜひ英音研学習サイトでの英文音読トレーニングで英語リスニング向上に向けて着実に成果を出し、その分、他の科目の勉強に時間を振り向けて、人生の目標を達成されることを願っております。

ポッドキャストでの英語学習はどうなのか? 英語リスニング力の腕試し向きです。

ポッドキャストでの英語学習はどうなのか? 英語リスニング力の腕試し向きです。ポッドキャストでの英語学習はどうなのか? 英語リスニング力の腕試し向きです。

ポッドキャストは、英語リスニング学習にどう活用できるのか、解説します。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


ポッドキャストとは

ポッドキャスト」はApple社のデジタルオーディオプレーヤーである「iPod」と放送を意味する「broadcast」を合わせた造語で、主として音声コンテンツをiPodスマホなどに音声ファイルとして保存して聴く放送・番組という意味を込めて名付けられました。

ポッドキャストは、録音されたラジオ放送番組データを、ポッドキャストアプリを使って、スマホにダウンロード・保存して、それを聴くというのが典型的な使い方です。

一番簡単なポッドキャストの聴き方は、アップルスマホにプリインストールされている「Apple Podcasts」を利用したり、アンドロイドスマホだとGoogle playからポッドキャストアプリを選択・ダウンロードして、聴きたいポッドキャスト番組を検索して聴くことです。

ポッドキャストは、簡単に音声番組を投稿できるサービスもあり、個人でも簡単に投稿できるので、番組内容は動画がない音声のYouTubeという感じで多種多様な音声コンテンツが投稿されています。

英語のみならず、日本語での番組もたくさん提供されています。

ポッドキャストに番組投稿する方々のビジネスモデルとしては、番組自体を有料コンテンツとして配信をしたり、企業や個人などに番組スポンサーとなってもらって収益を得る方法や、将来的にはYouTubeのように番組途中に音声広告を入れて広告収益を得る方法が考えられています。

また音声のスクリプトを無料もしくは有料で提供することにより、番組開設者の公式Webサイトに誘導して、そちらで収益を上げると言う方法もあります。

ただ、なかなか大きな収益を上げるには至ってないのが現状のようです。

PODCASTS 英語リスニング
PODCASTS 英語リスニング

ポッドキャストを活用した一般的な英語学習の特徴・方法

ポッドキャストを活用した一般的な英語学習の特徴・方法としては、以下の4つが挙げられます。

〇無料で英語音声番組を聴くことができる。
スマホで隙間時間でも英語音声番組を学習できる。
〇興味関心が高い英語音声番組は聴取のモチベーションが維持できる
〇英語音声番組を聴くことで英語リスニング力が向上する

1つずつコメントしていきたいと思います。

 

〇無料で英語音声番組を聴くことができる。

番組聴取をするのに有料の英語番組もありますが、多くの英語音声番組は聴取無料となっていて、お財布に優しいものがあります。

英語番組の中には、番組聴取は無料だけれども、スクリプトは有料というもののある一方、スクリプトも無料提供というありがたい番組もあります。

現状では広告音声の挿入も少ないので、YouTubeと違ってイラっとしないで済みますね。

 

スマホで隙間時間でも英語音声番組を学習できる。

スマートフォンの普及で、電車や喫茶店の中など、隙間時間で英語学習番組を学習できるようになりました。

かつて英語の勉強と言うと、学校の教室や自宅でするものでしたが、非常に便利な時代となりました。

ただ、電車や喫茶店の中だと、英文や英単語・英熟語の音読は周りに迷惑なので、それができないところが大きな課題で、英語音声のリスニング学習が中心となります。

この点、聞き流し英語が英語リスニング力の向上にはつながらないとする論調が、昨今、主流になっていますが、英語音声番組をただ聴取しているだけでは、残念ながら、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあります。

英語音声で耳慣らしをすれば英語リスニング力が向上するというコメント多く見られますが、残念ながらほぼそのようにはなりません。

この場合、現在の自分の英語リスニング力の確認という意味合いが強くなります。

ポッドキャストはその本来の目的である番組内容を楽しむと言う使い方がメインなのだと思います。

 

〇興味関心が高い英語音声番組は聴取のモチベーションが維持できる

英語学習は、登山に似ていて、少しずつ歩みを進めていくうちに、ふと後ろを見ると高みに着ていると言う感じで、地道な努力の継続が必要です。

そのため英語学習のモチベーションの維持が大きな課題となります。

そのため、あまり興味が持てない英語学習コンテンツだと、英語学習のモチベーション維持が難しくなります。

逆に、興味関心が持てる英語音声番組ならば、英語学習のモチベーションの維持がそれなりにできるので、そのような英語音声番組を見つけて取り組むことが重要となります。

その意味では、登録者や視聴回数ランキングが上位の英語音声番組が最適かというと必ずしもそうとは言い切れません。

自分の興味関心が持てそうな英語音声番組を検索して、実際に視聴してみて確認することが非常に重要だと思います。

 

〇英語音声番組を聴くことで英語リスニング力が向上する

英語音声番組はスマホと使って隙間時間に電車の中や喫茶店などで学習することも多く、そうなると、英文や英単語・英熟語の音読は周りに迷惑なので、それができないところが大きな課題で、英語音声番組のリスニング学習が中心となります。

この点、聞き流し英語が英語リスニング力の向上にはつながらないとする論調が、昨今、主流になっていますが、英語音声番組を視聴しているだけでは、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあり、TOEIC、英検、大学入試のリスニングテストの点数はなかなか伸びません。

PODCASTS 英語リスニング
PODCASTS 英語リスニング

ポッドキャストの英語音声番組を活用した効果的な英語リスニング学習方法

ポッドキャストに英語音声番組を開設するような英語ネイティブスピーカーや日英バイリンガルの方々などは自然に英語が身についた人も多く、英語はこういうものですと言う説明はできますが、普通の語学の才能の日本人が英語をどう習得していくことが効率的・効果的かが判らない場合も多いので、そこが大きな課題となります。

 

英音研では、なぜ日本人は、英語リスニングが苦手なのかその大きな原因を突き止めました。

英文法や英単語・英熟語力不足の問題を除くと、日本と英語の発声特性が構造的に大きく異なることが、日本人が英語リスニングを苦手とする大きな原因だったのです。

米国映画・テレビドラマのセリフ台本(script)を確認すると、中学レベルの単語のみで知らない単語はまったくないのに聞き取れない事が非常に多くあります。

日本語環境で生活していると、当然ながら日本語発声特性での音声をたくさん聞き、日本語聴覚脳が構築されていて、それで発声内容を理解することができます。

しかし、日本語発声特性と構造的に異なる英語発声は、日本語聴覚脳ではその意味するところをキャッチできず、発言内容を十分理解することができません。

英音研学習サイトでは、日英の発声特性の構造的な違いを英音研では解明し、チャートに図示することで視覚的に理解できるようにしました。

そして、これらの構造的な違いをどのように克服するかを英音研学習にて提示していますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ただし、日本語と英語の発声特性の違いを頭の中で理解しただけでは、英音聴覚脳は構築できません。

英音聴覚脳を構築するためには、英文音読が非常に効果的です。

英語学習者の方々の中には、英文音読が英語リスニング力向上のため役立つと聞いて、実行したことがある人も多いと思います。

そして今は止めている人も多いと思われます。

理由は簡単で、労力と時間をかけて英文音読をしても英語リスニング力の向上が感じられずTOEIC、英検、大学入試の英語リスニングテストの点数も期待したほど伸びないからです。

なぜそうなってしまうのでしょうか?

それは日本語発声特性で英文音読練習をしてしまうからです。

日本語発声特性で英文音読練習をしても、英語聴覚脳を構築することはできず、時間と労力の無駄となってしまいます。

逆に英語発声特性でもって英文音読トレーニングを積むと英語聴覚脳が効率よく構築することができます。

しかし、日ごろ日本語環境で日常生活を送っている日本人は、当然ながら日本語発声特性で会話しているので日本語聴覚脳に戻りがちとなります。

ですので、日英の発声特性の構造的な違いをよほど意識して、毎回の英文音読トレーニングに活かすことが非常に重要となります。

英語音声学の研究成果である母音や子音の発声方法、英語フォニックス、強弱リズム、アクセントなども一度勉強したからと身につくものではなく、継続的に繰り返し発声練習をすることで音声を脳に刻みこむことにより、英語聴覚脳の構築が可能となります。

英音研学習サイトではそれらを簡単に数分間で毎日実行できるようにデイリープラクティスと称した発声トレーニングプログラムを用意しています。

数分間で良いので毎日粘り強く発声練習をしていただきたいと思います。それが効率的・効果的な英語リスニング力向上の基盤となります。

英音研学習サイトではこれ以外にも英音発声スピードに対応するため、米国人ナレーターによる低速・中速・高速での英文読み上げコンテンツも用意しています。

高速英文音声に関しては音響機械を使って2倍速・3倍速として不自然な発声となっている教材もありますが、英音研サイトの高速英文音声は人間の肉声での高速発声となっていて、強弱リズムなどを含めてどこをどうすると速く発声できるのかも体感できるようになっていて、高速の英語音声ヒアリングテストにも対応できるようになっています。

このような英語聴覚脳構築のための学習を経ることにより、英語リスニング力が向上します。

そして、ポッドキャストの英語音声番組で、英音研学習による英語リスニング力の向上を確認するというサイクルを回すことが、効率的な英語リスニング学習になると思います。

学習者の興味関心が高い英語音声番組で、コンテンツの中身を楽しみつつ、英語リスニング力の向上を確認し、まだ足りない時は英音研学習サイトで英文音読をさらに積むと言うサイクルをどんどん回していく感じです。

PODCASTS 英語リスニング
PODCASTS 英語リスニング

まとめ

ポッドキャストで多種多様な英語音声番組を、スマホでいつでもどこでも、無料で視聴できるという便利な時代となりました。

しかし、その豊富な英語音声番組をただ単に視聴しているだけでは、英語リスニング力向上などに十分な効果を発揮することはできません。

英音研学習サイトで、英語発声特性を十分に加味した高速音読トレーニングを積むことにより、英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力を向上させ、その成果をポッドキャストの英語音声番組で確認していくというサイクルを回すことが、非常に有効な英語学習方法となります。

これにより、皆さまが人生の目標を達せられることを願っております。

どのような考え方で英語学習教材としての米国テレビドラマを選択すればよいのか?世間の評判よりも、まずは自分が視聴して楽しめる事が重要

どのような考え方で英語学習教材としての米国テレビドラマを選択すればよいのか?世間の評判よりも、まずは自分が視聴して楽しめる事が重要

どのような考え方で英語学習教材としての米国テレビドラマを選択すればよいのか?世間の評判よりも、まずは自分が視聴して楽しめる事が重要

米国テレビドラマは多種多様なものが非常に多くあります。英語学習教材として、どのような考え方で米国テレビドラマを選択すればよいのか解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


米国テレビドラマの特徴

米国テレビドラマは、場面セットが凝っている映画と異なり、米国人同士の自然な会話がメインで、米国で日常的に使われている口語単語がふんだんに使われています。

そのため、場面シーンの映像時間が長い映画に比べて、単位時間当たりの会話量が多くなります。例えば、“Boy Meets World”というテレビドラマの場合、1話30分番組(実質23分程度)で 3,000語前後の単語数となっています。

また、一般的な日本人向けの英語教材のような遅い発声スピードでなく、1分間に250~350語程度の米国人同士の会話がメインなので、その発声スピードに慣れることができます。

全3,000語を1分間に300語で会話したとすると、ドラマにおける会話時間は、3,000語÷300語/分=10分で、23分間のうち10分間は会話なので、10分÷23分=43.4%とドラマ時間の半分弱が会話で占められていると考えられ、映画よりも会話比率がかなり高いものと想定されます。

“Boy Meets World”のような米国テレビドラマの場合、2時間ものの映画に比べて1話の視聴時間が23分と短くて済み、1話の学習を終えた達成感が映画よりも短時間で得ることができます。

英語学習教材としての米国テレビドラマ
英語学習教材としての米国テレビドラマ

学習対象米国テレビドラマの選択基準(1)視聴することが楽しいこと

学習対象米国テレビドラマを選ぶ場合、「視聴することが楽しいこと」が最重要となります。

米国テレビドラマを活用した英語学習は、セリフのハイスピード音読や知らない単語の記憶など地道な作業を長期間継続する必要があるからです。

米国テレビドラマを視聴することが楽しくなく、英語学習のためだと思うと結構つらいものがありますが、視聴することが楽しいと英語学習を継続するモチベーションを維持することができます。

選択肢の多さの観点では、日本向け編集米国テレビドラマソフトは限定的で選択肢の幅が狭いですが、米国内向け米国テレビドラマソフトは様々なジャンルが存在し、選択肢の幅が広くなります。

そのため「視聴することが楽しいこと」の条件を満たすものを見つける可能性が高くなります。米国アマゾンのDVDを検索してみてください。多数のDVDコンテンツがリストアップされています。

英語学習教材としての米国テレビドラマ
英語学習教材としての米国テレビドラマ

学習対象米国テレビドラマの選択基準(2)英語セリフ台本(script)が利用できること

学習対象米国テレビドラマの選択基準として、英語セリフ台本(script)が利用できることが重要です。

ハイスピード音読や知らない英単語・英熟語調べに利用するためです。

Web検索サイトに「テレビドラマの英語名 script」の検索キーワードを入力して検索します。仮にスクリプトが存在していても、全エピソードが揃っていない場合があるので、どの程度カバーされているのか確認が必要です。

ちなみに英語セリフの日本語訳に関しては、存在すれば学習効率が上がりますが、メジャーなテレビドラマでも日本語に訳されて書籍化されているものは、非常に少ないものと想定され、これは必須条件ではありません。

英語学習教材としての米国テレビドラマ
英語学習教材としての米国テレビドラマ

学習対象米国テレビドラマの選択基準(3)英語音声、英語字幕

英語学習なので、セリフの英語音声は選択の必須条件となります。

仮に日本語吹き替え版では英語音声があるのかの確認が必要となります。

英語字幕に関しては、映像ソフト自体に英語字幕を付加している場合はそれでOKですが、映像ソフト自体に英語字幕を付加していないケースでも、VLC media player”の場合、映像再生ソフトの字幕機能を利用すれば英語字幕を表示することができます。

日本語音声に関しては、日本語吹き替え版であれば再生することができますが、英語学習としては必須条件ではありません。

日本語字幕は、表示されれば便利です。米国国内向けのテレビドラマDVD等では基本的に日本語字幕機能は装備されていませんので、留意する必要があります。

日本語字幕機能は英語学習効率が上がりますが、ないからと言って英語学習が出来ない訳ではありません。

英語学習教材としての米国テレビドラマ
英語学習教材としての米国テレビドラマ

学習対象米国テレビドラマの選択基準(4)ドラマ製作年代

ドラマ製作年代に関しては、インターネットやスマートフォン関連の表現を考えると、できれば2010年代のものが望ましいと言えます。

それ以前の場合でもできれば1990年代以降でもそれほど古さは何とか耐えられると思います。

1980年代以前の場合、セリフ表現や場面手設定が古すぎて、英語学習教材としてはやや避けたい感じです。

英語学習教材としての米国テレビドラマ
英語学習教材としての米国テレビドラマ

学習対象米国テレビドラマの選択基準(5)メディアの選択:オンラインビデオなど

米国映画・テレビドラマの視聴方法としては、DVDやブルーレイの購入やAmazon Prime VideoやNetflixなどのオンラインビデオを利用することが考えられます。

日本国内で視聴する限り、英音、日本語字幕、英語字幕を装備している映像ソフトはかなり豊富に提供されています。

英音研スタッフが学習した“Boy Meets World”は全7シーズン分のDVDが販売されていて、セリフ台本(script)も全7シーズン158話がWebサイトにアップされていました。

ただ、DVDは日本向けのものは販売されておらず、米国国内版のみでした。

DVDには再生に関する地域制限があり、日本向け再生ソフトや再生機器では米国TVコンテンツのDVDが再生できないのですが、これに関しては“VLC media player”をパソコンにダウンロードすれば解決できます。

パソコンではなくテレビで再生視聴したい場合は、地域制限のないDVD再生機器を購入・設置すれば可能となります。

ちなみに“Boy Meets World”のDVDは米国アマゾンで購入しました。

まったく同じ物でも米国のアマゾンの価格は配送料を加えても、日本のアマゾンよりも2割ほど低い価格となりました。米国から日本の自宅への配送期間は9日間でした。

しかし、セリフの音読トレーニングをするには1文6秒間くらいの巻き戻しを繰り返すことが必要で、この作業がDVDやオンラインビデオでは難しいものがあります。

米国映画・テレビドラマの視聴方法としては、DVD・ブルーレイの購入やAmazon Prime VideoやNetflixなどのオンラインビデオを利用することが考えられます。日本国内で視聴する限り、英音、日本語字幕、英語字幕を装備している映像ソフトはかなり豊富に提供されています。しかし、セリフの音読トレーニングをするには1文6秒間くらいの巻き戻しを繰り返すことが必要で、この作業がDVDやオンラインビデオでは難しいものがあります。

この点に関し、海外映画・ドラマ学習スマホアプリを活用すると英語セリフ音読学習効率を格段に向上させることが可能です。

海外映画・ドラマ学習スマホアプリはハリウッド映画や米国映画・TVドラマの映像ソフトをダウンロードすると、日本語・英語の字幕が同時表示できたりするものもあります。

これは従来のDVDにはなかった機能です。ただ、日本語字幕は超訳しすぎな箇所があることは確かです。

しかし、提供機能全体を見ると、優れた英語音読学習アプリだと思います。知らない英単語調べに関しては、カーソルを字幕にマウスオーバーするだけで簡易辞書がツールチップで表示する機能に加え、辞書マークをクリックすれば詳しい内容を調べることができるアプリもあります。

俳優のセリフ単位での音声リピーティング機能があり、俳優のセリフと同時に発音練習するリピーティングも簡単に実施することができます。

この機能は俳優のセリフスピードと同じスピードでリピーティングを何回もすることができるので大変なすぐれものです。

ただし、1分間に300語の発声スピードのリピーティングはなかなかタフなものがありますが、長いセリフを5~6回練習してもそれほど時間もかかりません。気に入った映像ソフトがあれば有力な海外映画・ドラマ学習スマホアプリだと思います。

英語学習教材としての米国テレビドラマ
英語学習教材としての米国テレビドラマ

まとめ

どのような考え方で英語学習教材としての米国テレビドラマを選択すればよいのか、下記の5つの基準で選択することが有効です。
(1)視聴することが楽しいこと
(2)英語セリフ台本(script)が利用できること
(3)英語音声、英語字幕の装備
(4)ドラマ製作年代が比較的新しいこと
(5)メディアの選択:海外映画・ドラマ学習スマホアプリなど

米国テレビドラマは、大学入試の英語試験向けやTOEICなどの英語力評価テストのリスニングテスト向けには必ずしも最適とは言えませんが、試験対策勉強に限界を感じたときのブレイクスルーや気分転換、英語圏のリアルな日常生活における英会話のレベルの認識などには非常に有効です。

大学入学を達成し、就職活動や昇進昇格のための英語力評価テストを突破したあとは、ぜひ米国映画・テレビドラマ学習に挑戦していただいて、英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語力を身に着けて頂けると幸いです。

どのように英語を学習すれば効果が上がるのか? 英語学習は登山をするような楽しみ方が必要です。

どのように英語を学習すれば効果が上がるのか? 英語学習は登山をするような楽しみ方が必要です。

どのように英語を学習すれば効果が上がるのか? 英語学習は登山をするような楽しみ方が必要です。

英語の試験の点数をもっと上げたいが、なかなか思ったように上がらないと悩んでいる方は多いと思います。

英語の学習は、時間をかけて勉強しても、すぐに成果に結びつかないことが多くてなかなかつらく、学習モチベーションの維持が難しいものがあります。

そのような状況のもと、どのように英語を学習すれば効果が出るのかについて説明していきたいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


英語学習の特徴(1)理屈なしに記憶する比重が高い

日本語が母国語の我々は小さい頃から日本語環境で育ってきており、母国語として話す事と聞く事の基礎が出来上がっているので、その部分の苦労はそれほどありません。

しかし、読み書きに関しては、日本語が母国語と言えども、漢字の記憶などは漢字の書き取りテストで、かなり苦労して覚えた方も多いと思います。

外国語として英語を学習する場合、読む事、書く事、聞く事、話す事の基礎的な部分からすべて習得していかなければならず、英単語・英熟語、英文法なども理屈なしに記憶せざるを得ません。

”blue“がなぜ「青い」を意味するのかに理屈はありません。

ともかく繰り返し何回も学習をして記憶するしかありません。

世の中には語学の才能がある人がごく少数いて、英単語を1度見たら記憶できる人もいます。

しかし大多数の普通の人は地道に繰り返し記憶学習をすることが必要です。

ですので、英語学習は、理屈の部分の比重が高い数学や物理などの教科に比べると、結構つらいものがあります。

英語が好きな人、得意な人からこんな話を聞いたことがあります。

知らない英単語・英熟語の意味を調べて、解かるようになるのが楽しい。それを調べてこの英文は何を表現しようとしているのかが分かるのが楽しい

このようなポジティブな気持ちになれれば、英語記憶学習のモチベーションが維持できると思います。

英語学習法
英語学習法

英語学習の特徴(2)すぐに成果が出ない

入試の公開模擬試験の英語の得点を向上させたいとして、1週間朝から晩まで英語の勉強をしても、残念ながらすぐに英語テストの点数はすぐには向上しません。

英単語・英熟語、英文法など英語学習は内容が非常に多く多岐にわたるので、地道に積み上げることが必要となります。

そして地道に英語学習を続けているのに、伸びを感じられない時も往々にしてあります。

そしてある時、目覚めた感じで英語能力が向上したと感じられるときが時にあります。

英語能力の向上は直線的ではなく、ゆるやかな階段上の台地を上っていく感じです。

ある程度の英語の学習の蓄積ができたとき、一段英語能力が上がるという構造なのかもしれません。

ただ、地道に英語学習を続けているのに、英語能力がスランプな感じの時は、正直、つらいものがあります。

こんなに頑張っているのに成果が出ない、自分は才能がないかも、やる気を維持できないなどネガティブな気分になります。

しかし、英語学習はある日きっと伸びは感じられると信じて継続するしか方法はありません。

英語学習は登山に似ていて、一歩一歩は小さいけれども、頑張って登り続けて、ふと後ろを振り返ると結構な高さまで登ってきたというあの感じです。

ともかく忍耐強く、1日短時間でもよいので努力を継続し、英文法にしても英単語熟語にしてもともかく記憶して身に着けていく事が英語学習のポイントとなります。

英語学習法
英語学習法

英語学習の特徴(3)試験対策・就職対策

日本の高校教育における英語は、大学入試の英語試験の出題傾向に大きく影響を受けています。

希望する大学に入学するという目的のための英語学習ですので、当然そうなります。

大学入試のための英語の参考書は非常に多数出版されており、最近では大学入試英語のためのスマホアプリもいくつか提供されています。

それらは大学入試英語問題を研究しつくしてその出題の範囲内での対策参考書となります。

大学入試の英語試験において英単語を6000個程度記憶しましょうというのは、出題された英文の分析結果として提示されていますので、大学入試英語での得点力向上という意味ではそれで必要十分と言えます。

大学入試英語でほとんど出題されない英単語を記憶してもある意味無駄です。

英語リスニング問題に関しては、1分間に140単語くらいのスロースピードの発声ですので、聞き取るのはそれほど難しくはないと言えます。

米国テレビドラマの俳優の方々のセリフの発声スピードは1分間に300語を超えることもありますが、そんな高速英音での英語リスニング問題を出題したら、得点できない生徒が続出して、得点差が出ず、選抜試験としての意味をなさなくなってしまいます。

英文法の問題も実用会話で使われている英文法だと簡単すぎてほとんどの人が正解になってしまい、選抜試験としての意味をなさなくなるので、正解率が6割くらいになるように現実にはあまり使われない古い言い回しの文例を出題したりすることになります。

大学入試のための勉強としては、他の教科の勉強も必要で、英語だけに多大な学習時間を投入することはできません。

大学入試突破という目的であれば、高校時代に受験対策の範囲内で英語を学習するのは当然だし、仕方がないと思います。

そして何とか大学入試向け英語をマスターして大学入学を果たし、大学生になったと思ったら、多くの大学生は、就職対策としてTOEICなどの英語力評価テストに臨むことになります。

就職活動における提出書式のなかに、英語力評価テストの点数を記入したり、成績証明書の提出を要求する企業が多いからです。

無事就職を果たし会社勤務になっても、昇進・昇格や会社の業務の必要性で、TOEIC 試験点数を上げる必要性に迫られる社会人も多いと思います。

TOEICなどの英語力評価テストは年に数回ある試験で、各回の試験難易度を揃えなければならないので、出題される英文、英単語・英熟語、英文法の内容も、ある程度の範囲のものが出題されます。

それゆえ、試験対策としての問題集や英単語集などの参考書やスマホアプリが多数出版されていて、その範囲で学習を進めるということになります。

大学生活も、様々な教養分野、専門分野の学習などをしなければならず、英語力評価テスト対策ばかりやっている訳にはいかないので、出題傾向・出題範囲など踏まえた試験対策勉強とならざるを得ず、それは仕方ないことだと思います。

社会人も本業の仕事をすることが必須ですので、大学生と同様の状況だと思います。

英語リスニング問題に関しては、英語力評価テストにおける発声スピードは大学入試英語よりもはるかに早く1分間に220~240語程度ですので、なかなか聞き取れず得点が伸びない人も多いと思います。

参考書のリスニング問題を解くことにより、試験問題慣れしてある程度の点数までは伸びますが、ある地点でそれ以上点数が伸びなくなる事が起きます。

その際は、単に参考書のリスニング問題に多くトライするだけではブレイクスルーは得られず、他の有効な英語リスニング学習方法にトライする必要があります。

英音研学習はその手段として有効ですので、ぜひトライしていただければと思います。

他方、TOEICで満点の990点を取った人が、ビジネスシーンでシビアな契約交渉を英語でしたり、英米の大学・大学院での英語の授業を問題なく受講できたり、米国テレビドラマを英音のみ・字幕なしで楽しめるかというとかなり厳しいものがあるのが現実のようです。

英語学習法
英語学習法

英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語学習方法

英米企業とシビアなビジネス交渉がこなせるようになりたい、英米の大学・大学院に留学したい、英米の映画・ドラマを英音のみ・字幕なしで楽しみたいなど英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語を身に着けたいとなると、大学入試の英語試験向けやTOEICなどの英語力検定試験向けを超えるもしくは異なる英語学習が必要となります。

英文法に関しては、英語スピーキングに資するような実用英文法を徹底的に頭に刻み込み、それをベースにオンライン英会話などアウトプットトレーニングを積むことが最低限必要となります。

実用英文法に関しては近年良書が出版されているので、あとは努力の問題となります。

英単語に関しては、25歳くらいの英語ネイティブスピーカーの英単語数は2万5000語程度と言われています。

1万2000語までですと、アルク社のStandard Vocabulary Levelで整理されていて、各種の記憶用アプリが販売されていますので、ともかく地道に覚えるしかありません。

しかし、1万2000語超から2万5000語までの英単語集に良いものがなく、英語学習者としてはつらいものがありますが、そこまでカバーしている英単語集がないわけではないのでトライする価値はあると思います。

英熟語に関しては、大学入試向けの英熟語集では収録数が1000~2000個くらいと少なすぎるのですが、それに代わる適切な英熟語集がなく、英語学習者の悩みとなっています。

さすがに英熟語辞書の10万語などを記憶するのは現実的ではありません。

2万語や4万語程度を搭載した英熟語集が販売されていますが、それでも収録数が多いので、例文を読み通すだけでも大変です。

しかし、英単語と異なり、英熟語は比較的よく知っている英単語の組み合わせで例文もわかりやすいものがありますので、英熟語学習の方がモチベーションの維持がしやすいものがあります。

スラングは定番スラングもありますが、昨今ネットスラングがどんどん普及しており、アップデイト作業も欠かせません。

スラングを解説しているWebサイトもいくつかありますが、多くても500語程度しか掲載されておらず、とてもそれでは記憶学習数としては足りません。

1万語程度の学習は必要なようですが、なかなか良い参考書がないので、これも英語学習者にとって課題となっています。

丁寧語の文語英単語が2万5千語、丁寧語の英熟語・口語熟語が2万語、俗語スラングが1万語となると、合計5万5千語でなかなか厳しい記憶数です。

世の中には語学の才能にあふれた方々がおられ、一度、見たら記憶できる人もいるようです。

しかし、そうでない人の方がはるかに多いのが現実です。日々、地道に頑張るとしても、仕事やほかの勉強をする時間も必要だと思います。

ある程度のところで諦めて、気になる英単語や英熟語はその都度意味を調べるというのが現実的だと思います。

英語リスニングに関しては、これまで世間での定番学習方法には以下のようなものがあります。

(1)英語リスニング問題集をたくさんやる
(2)英語音声をたくさん聞く
(3)英語ネイティブと英会話をたくさんする
(4)英語フォニックスを勉強する
(5)英語リエゾンなどを勉強する
(6)英文音読をたくさんする

既にこれらのいくつかには挑戦して、英語リスニング力の向上の勉強法としては限界を感じておられる方も多いと思います。

英語リスニング力の向上のためには、音声認識のみならず、英文法や英単語・英熟語力、英文の背景理解など総合力が必要となり、英音発声特性を意識した英文音読学習も英語リスニング力向上の十分条件ではありません。

しかし、英音研学習は、これまでの様々な英語リスニング学習法と比べて、効果が期待できるリスニング学習法ですので、ぜひ取り組んでいただければと思います。

英語学習法
英語学習法

まとめ

英語学習の特徴としては以下のようなものがあります。

(1)理屈なしに記憶する比重が高い
(2)すぐに成果が出ない
(3)試験対策・就職対策
これらを学習しても、英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語学習方法を実践することはなかなか現実として厳しいものがあります。

英語学習において楽で即効性がある勉強方法はなく、ともかく、毎日少しでも継続的に地道に努力が必要で、高い山に一歩一歩登るようなものだという気構えが必要です。

人によっては、趣味の延長かもしれませんが、全く異なる発想の勉強方法をとる人もいます。

日本人の方で、イギリスのビートルズの楽曲がともかく好きで、楽曲の歌詞を暗譜し歌詞がなくても歌えるようになった人がいます。その人の英語のスピーキングやライティングは、日本人離れした英語ネイティブスピーカー並みだったそうです。

それはひとえにビートルズの歌詞を徹底的に頭に刻み込んだ成果だと言えます。

米国テレビドラマの“friends”を視聴するのが大好きで、それでTOEIC990点を獲得した人もいます。

大学に入学するための英語試験対策学習、就職対策としての英語力検定対策学習ももちろん大事ですが、せっかく英語を学習するのでしたら、英米の歌、ドラマ、映画などを英語のまま楽しみながら学習して、英語学習のモチベーションを維持するというのも有効だと思います。

英語リスニングに関しては、英音研学習は、これまでの様々な英語リスニング学習法と比べて、効果が期待できるリスニング学習法ですので、ぜひ取り組んでいただければと思います。

米国VOAニュースでの英語学習はどうなのか?

VOAニュースでの英語学習はどうなのか?英語中級者によるアメリカ英語リスニング力の腕試し向きです。

米国VOAニュースでの英語学習はどうなのか?

米国のVOAニュースは、英語リスニング学習にどう活用できるのか、解説します。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


VOAとは

VOA(Voice of America)は、アメリカ合衆国政府が運営する国営ラジオ放送で、英語を母国語としない人々に向け、平易な単語と文法を用いて、ナチュラルスピードの3分の2の速さでニュースキャスターが語るスペシャル・イングリッシュという英語放送があります。

VOAはラジオの短波放送で受信可能であり、インターネットでは、VOAの公式サイトでのインターネットラジオをはじめ、ポッドキャストYouTubeなどでニュース動画が無料で視聴することができます。

VOAニュースの公式WebサイトにはVOAニュースの英文のみ動画なしの記事に加えて、一部動画ニュースもアップされています。
Voice of America

 

VOAニュースはYouTube公式チャンネルでも提供しています。
VOA News – YouTube

 

英語学習の観点でVOAニュースに関して特筆すべきことは “VOA Learning English”という英語学習者向けのWebサイトサービスを提供しています。
VOA Learning English

 

VOA
VOAニュース英語リスニング

 


英語学習者のタイプ別、英語リスニング学習教材としてのVOAニュース

このようなVOAニュースを英語学習教材としてどのように活用すべきでしょうか?

VOAニュースはニュース番組ですので、基本的には英会話の学習教材としては不向きです。

ニュースキャスターや報道記者がニュース内容を視聴者に向かって一方向で説明する放送コンテンツであって、双方向の会話とは異質なものだからです。

VOAニュースは報道内容を適切に伝えると言う特性を持つコンテンツなので、英語でのプレゼンテーション学習大学での講義を聞くための英語リスニング学習のための利用が主なものになろうかと思います。

VOAニュースのリスニング学習方法を日本人英語学習者のタイプ別に論じたいと思います。

 

【大学入試突破を目指す高校生】

大学入試を突破したいという高校生にとって、大学入試の英語テストの点数を向上させようとすると、大学入試で求められている範囲の英文法力、英単語・英熟語力等を習得する必要がありますが、それを超えて大学入試問題に出ないような範囲のことまで学習することは求められていません。

大学受験生は、英語以外の教科の勉強も必要なので、英語学習ばかりに時間を費やす訳にはいきません。

その意味ではVOAニュースは大学入試向けの英語学習教材として適していません。

同様に、VOA Learning English日本の大学入試英語向きに作成されたものではありませんので、大学入試向けの英語学習教材として適していません。

それでもあえてVOAニュースやVOA Learning Englishを視聴してみたいとするならば、ごくたまに関心のある分野のニュースを視聴して、現状の自分の英語力とのギャップを認識し、いずれこのレベルの英語を身に着けたいと考えるのが良いと思います。

大学入試突破ためだけの英語学習となると、とかく苦行となりがちで、この世界がすべてという視野狭窄におちいりがちなので、視野を広げるためにVOAニュースやVOA Learning Englishを英語字幕なども参照しつつ、少し視聴するというのは有効だと思います。

 

【就職対策や昇進のための大学生・社会人】

就活や昇進のためにTOEICや英検などの英語力評価テストの点数向上を目指している大学生・社会人の方も多いと思います。

TOEICや英検などの英語力評価テストの学習参考書や問題集は多数販売されて、それをまずは学習するということが必須です。

TOEICや英検などで求められていないような学習内容の勉強は必ずしも必要ありません。

その意味ではVOAニュースはTOEICや英検など向けの英語学習教材として適していません。

大学生は、教養科目や専門科目の勉強を多数しなければならず、英語の勉強ばかりしている訳にはいきません。

社会人も本業の仕事で忙しく、英語の勉強ばかりしている訳にはいきません。

同様に、VOA Learning EnglishもTOEICや英検など向きに作成されたものではありませんので、TOEICや英検など向けの英語学習教材として適していません。

このような状況ですが、大学入試の場合と同様に、英語力評価テストの得点向上のための英語学習は、それなりにつらく、なかなか点数が伸びないとモチベーションの維持が難しいものがあります。

そこで、少しの時間、VOAニュース動画を視聴して、現状の自分の英語力とのギャップを認識し、いずれVOAニュースを英語音声動画のみで聞き取ったり、英語でプレゼンテーションできるレベルの英語を身に着けたいと考えつつ、英語学習のモチベーションを維持するのが良いと思います。

英語力評価テストの得点力向上のためだけの英語学習となると、とかくつらくとなりがちで、この世界がすべてという視野狭窄におちいりがちなので、視野を広げるために、VOAニュースやVOA Learning Englishを英語字幕付きで少し視聴するというのは有効だと思います。

 

【英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語力を目指す方々】

大学入試英語学習を頑張り、大学入試を突破し、さらに英語力評価テスト学習を頑張り、就職でき、さらに昇進を果たした方々、目的を達成したからもう英語の勉強は卒業と考えたいところだと思います。

しかし、現実が甘くないことはすぐに判ります。

たまにある米国のパートナー企業の米国人との英語での契約交渉、その後の懇親会での英会話、たまにある米国視察旅行における米国企業の説明と質疑応答などで、自分の英語スピーキング・英語リスニングともなかなか通用しない現実に直面します。

VOAニュースを、英語リスニングの実力把握のために英語音声のみで動画を視聴すると、簡単には聞き取れない事がすぐにわかります。

あれだけ英語は勉強したはずなのに、おかしい、なぜだろうとなります。

大学入試英語はもとより、英語力評価テストにおける限定的な試験範囲の英語学習では、十分な英語力には達していないということなのです。

VOAニュースは、現状の自分の英語リスニング力の評価には役立つと考えられます。

しかし、もし英語プレゼンテーションの学習をしたいなら、VOAニュースよりTED Talksの方が適していると考えられます。

英米の現地で通用するような英語日常会話を学習したいとなると、英米のテレビドラマなどを学習コンテンツとする必要があります。

 

【米国の大学・大学院に留学を希望する大学生・社会人】

米国の大学・大学院に留学を希望する大学生・社会人は、VOAニュースを英語のみ字幕なしで理解できる英語リスニング力を身に着けることが必須となります。

米国の大学・大学院に入学するためのTOEFLなどの英語力評価テストの点数を向上させる学習は当然必要ですが、入学したのち、学位を取って卒業するためには、大学・大学院の講義を理解することが当然要求されます。

そのためにはVOAニュースレベルの英語音声を英語のみ字幕なしで理解できる英語リスニング力を身に着ける学習が最低限必須です。

VOAニュースを聞き流しただけでは、英語リスニング力は向上しませんが、現状の自分のリスニング力の評価には役立つと思います。

 

VOAニュース英語リスニング
VOAニュース英語リスニング

VOAニュースを活用した英語リスニング学習の仕方

米国の大学・大学院に留学を希望する大学生・社会人は、VOAニュースを英語のみ字幕なしで理解できる英語リスニング力を身につけるためには、どのようにVOAニュースを学習したらよいでしょうか?

VOAニュース動画コンテンツを提供しているWebサイトにはいくつか種類があります。

 

VOAニュースの公式WebサイトにはVOAニュースの英文のみ動画なしの記事に加えて、一部動画ニュースもアップされています。
Voice of America

 

VOAニュースの公式WebサイトVOAニュース動画には英語字幕、日本語字幕、英文スクリプトもありませんので、英語学習用としては厳しいものがあります。

 

VOAニュースはYouTube公式チャンネルも提供しています。
VOA News – YouTube

 

こちらは英語字幕及び英文スクリプトの表示が可能ですので、英語学習用としてはこちらの方が効率的です。ただし、日本語字幕表示はありません。

 

VOAニュースの方はハードルが高すぎると言う英語中級学習者には 英語発声スピードが速くないVOA Learning Englishの方が良いと思います。
VOA Learning English

 

VOA Learning Englishは英語字幕のみならず、英語スクリプトも提供されていて便利ですが、日本語の字幕表示はありません。

 

このような感じで、VOAニュースは英語字幕と日本語字幕を両方表示できる動画コンテンツはありませんので、それでも大丈夫な中級学習者の方々が対象になろうかと思います。

VOAは日本人英語学習者向けに英語教育会社が、日本語字幕や英単語辞書機能も装備させたスマホアプリがいくつか出ていますので、有料でも良いならそちらの教材の方が英語学習としては効率が上がると思います。

VOAニュース英語リスニング
VOAニュース英語リスニング

 


英語が聞き取れる:英語リスニングにおける「英音の認識」と「意味の理解」

英語が聞き取れるためには、発声された英単語1つ1つが認識でき、その認識できた英単語の意味を理解するという2つの要素が必要です。

そのための方法論として英語聴覚脳の構築手法を解説します。

 

英語が聞き取れるということ

英語が聞き取れるということは「英音を認識すること」と「意味を認識すること」の2つに大きく分けることができます。

多くの日本人がVOAニュースを英語のみ字幕なしで視聴したときの方の発声はたまに英単語を聞き取ることができるくらいで、あとは単なる音の流れとしか認識できないとことが多いと思います。

単なる音の流れとしか認識できない場合は「英音を認識した」とは言えません。

「英音を認識すること」とは英語音声が英単語単位で英単語が1つ1つ区別して認識できることを言います。

そして英語音声が英単語単位で認識できたとして、それを英語音声のまま意味するところを理解できる日本人の方はかなり少ないと思われます。

多くの日本人の方は1つ1つの英単語を必死で日本語に置き換えてようやく英語音声の意味するところを理解しているものと想定されます。

英語音声を英語のまま理解できれば、それに越したことはありません。

現実的にはそれはできないので皆困っている訳で、それができない以上、認識した英単語1つ1つの英語音声を日本語に必死で置き換えることにより、英語音声の意味するところが何とか理解するしかありません。

ですので、なんとか英語音声を英単語単位で1つ1つキャッチできれば、必死の日本語変換努力が可能なわけですが、英語音声が英単語単位で1つ1つキャッチできず、単なる音の流れとしか聞こえなければ、日本語変換するはできません。

となると、何はともあれ、英語音声を英単語単位で1つ1つキャッチするにはどうしたら良いのかということが、まずは重要課題となります。

 

英語音声を英単語単位で1つ1つキャッチする方法

【日本語聴覚脳】

日本語を母国語とする日本人は、日ごろ日本語の生活環境にいて、日本語聴覚脳が構築できているので、日本語音声を単語単位で認識し、その意味も日本語ベースで認識することができ、日本語音声をたやすく聞き取ることができます。

日本語の発声特性と英語の発声特性は構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳で、英語発声音を英単語単位で1つ1つキャッチすることは難しいものとなります。

そのため日本人が英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになるには、英語聴覚脳をトレーニングにより構築する必要があります。

 

【英語聴覚脳を構築するトレーニング方法】

それではどのようなトレーニングを積むと英語聴覚脳が構築できるのでしょうか?

それは、英語発声特性を活用した英文音読トレーニングを実施することが効果的です。

文音読ですかあと感じられた方も多いと思います。英文音読が英語力向上に役立つと聞いてトライした方も多いと思います。

そしてほとんどの人は音読を止めていると思います。

理由は簡単で、英文音読は労力と時間が掛かる割に、英語リスニング力を始めとして英語力が向上したとは感じられないからです。

なぜ英語音読をやっても効果が感じられないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英語音読をしてしまうからなのです。

日本語発声特性でいくら英文音読をやっても英語聴覚脳の構築はできません。

逆に英語発声特性を十分に加味して英文音読をすると、英語聴覚脳が構築でき、驚くほど英語リスニング力が向上して、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになります。

 

【英語発声特性とは】

それでは英語発声特性とはどのようなものでしょうか?

英語発声は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方など、日本語発声の仕方とかなり異なります。詳しくは英音研学習サイトで詳しく具体的に図解で解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。

 

【英語聴覚脳の構築方法とは】

上記の英音研学習サイトをみれば、英語発声特性を理解することはそれほど難しくありません。

しかし、理屈を理解しただけでは英語聴覚脳を構築することはできません。

英語聴覚脳を構築するためには英語発声特性を加味した英語音読トレーニングを毎日短時間で良いので継続的に実施することが必須です。

英語発声特性の土台は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方などが非常に重要です。これらをきちんと実践しつつ、英文音読をする必要があります。

文音読では英単語のアルファベット1文字1文字をきちんと発声する必要があり、英語フォニックスを毎日1~2分復習することにより脳に刻み込むことが非常に重要です。

そして、1英単語ベースでは音節、アクセント強弱を意識した発声も毎日数分復習することにより脳に刻み込むことも非常に重要です。

1英文での強弱を意識した発声を数分復習することにより脳に刻み込むことも非常に重要です。

そのうえで英音研学習サイトでは、米国人ナレーターによる音声録音により、英語フォニックスなどの基礎的な学習から、英文を低速・中速・高速の3種で読み上げるトレーニングも実施します。

高速音声に関しては、音声装置を使って機械的に倍速や3倍速などの不自然な音声ではなく、米国人ナレーターによる肉声での高速発声録音になっていて、高速発声になったとき、どのような強弱リズムになるのかなど非常に勉強になりますので、トライしみてください。

そして米国人ナレーターの高速発声に近い音読ができるようになったとき、英語ネイティブスピーカーの発声方法がどれほど日本語発声方法と違うかということが良く理解でき、そして英語聴覚脳が構築でき、自然体で英語リスニング力が向上していることを実感できることでしょう。

このような音読トレーニングを毎日15分間続け、英音発声特性を脳に刻み込むことにより、英音聴覚脳を構築することができ、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになる訳です。

 

英語音声の意味を認識する方法

【日本語への置き換え】

英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになったからと言って、英語音声の意味がしっかり把握できるという訳ではありません。

多くの日本人は、中学・高校で、英単語の意味を日本語で理解するという英語教育を受けてきました。日本語が母国語である以上、これは不可避です。

英文和訳の試験問題に対処するにも英単語の意味を日本語で理解していることは必須です。英語音声を英語のまま理解できることは理想ではありますが、一足飛びにそこに至る方法論はありません。

英文和訳の場合は、英文を前から後ろから見返すことが可能ですので、じっくり英文を日本語に置き換えていくことが可能ですが、英語音声は、発声されたその場からどんどん音声は消えていくので、ともかく発声された英語の語順の通りに日本語に置き換えていってそのまま英語音声の理解をするというトレーニングは必須です。

例えば”The survey team carried out over 200 interviews with retired people.”(調査チームは、退職者へのインタビューを200回以上実施した)という英語音声だと

”The(それ) ⇒ survey(調査) ⇒ team(チーム) ⇒ carried(運ぶ) ⇒ out(外へ) ⇒ over(以上) ⇒ 200(200) ⇒ interviews(インタビュー) ⇒ with(とともに) ⇒ retired(引退した) ⇒ people(人々).”

これにより何とか英語音声の意味が理解できる訳です。

ただこの方法は英語発声スピードが速くなってくると、日本語置き換えが苦しくなってくるもの確かですが、英語リスニング力の進化の過程では英語音声の意味を理解するのにはこの方法しかないと思います。

 

【英単語の意味のイメージへの置き換え】

英語音読トレーニングの努力を継続して、英語聴覚脳が強くなってきて、英語単語音声のキャッチ力が強まってくると、日本語に置き換えなくても、英単語の意味のイメージで理解できるようになってきます。

英単語のイメージの方が、日本語への置き換えよりも若干スピードが速くできるので英語音声の意味の理解も楽になってきます。

 

【英語音声のまま理解】

英語音読トレーニングの努力を継続して、さらに英語聴覚脳が強くなってきて、英語単語音声のキャッチ力が強まってくると、認識できた英語音声の英単語1つ1つが単語のまま頭の中を流れるようになります。

例えばさきほどの”The survey team carried out over 200 interviews with retired people.”(調査チームは、退職者へのインタビューを200回以上実施した)という英文だと、

”The ⇒ survey ⇒ team ⇒ carried ⇒ out ⇒ over ⇒ 200 ⇒ interviews ⇒ with ⇒ retired ⇒ people.”

では「退職者200人以上調査したのね」で了解という感じです。そうなってくると少々の高速英語音声でも楽に意味を理解することが可能となります。

このような英語聴覚脳構築のための学習を経ることにより、英語リスニング力が向上します。

そして、VOAニュース動画コンテンツで、英音研学習による英語リスニング力の向上を確認するというサイクルを回すことが、効率的な英語リスニング学習になると思います。

学習者の興味関心が高いVOAニュース動画コンテンツで、コンテンツの中身を楽しみつつ、英語リスニング力の向上を確認し、まだ足りない時は英音研学習サイトで英文音読をさらに積むと言うサイクルをどんどん回していく感じです。

VOAニュース英語リスニング
VOAニュース英語リスニング

英語リスニングとしてのVOAニュース動画コンテンツの視聴の仕方

お気に入りのVOAニュース動画コンテンツを見つけたら、まずは、英語音声のみ字幕なしで視聴してみます。

英音研学習での音読トレーニングを積んでいれば、以前よりも認識できる英単語数は増えていて、手ごたえを感じることができると思います。

そのあと、YouTubeだと画面の歯車ボタンを押して、英語字幕を表示させて、英語で意味を確認していきます。

じっくり英語文で英語音声を確認したいときは、YouTubeVOAニュース動画の英文スクリプトを活用すれば良いと思います。

参考になる表現や英単語・英熟語は、英語字幕か英文スクリプトから記録を取って別途記憶学習をすることもありえます。

ただ、そこまでやるとかなり学習時間が取られるので、VOAニュース動画コンテンツの視聴は、英語リスニング力の確認のみとし、再度、英音研学習による英文音読トレーニングを積んで英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力を高めることに集中すると言う学習戦略もあり得ます。

VOAニュース英語リスニング
VOAニュース英語リスニング

まとめ

VOAニュースで、米国のニュース動画を、スマホでいつでもどこでも、無料で視聴できるという便利な時代となりました。

しかし、その豊富なVOAニュース動画コンテンツをただ単に視聴しているだけでは、英語リスニング力向上などに十分な効果を発揮することはできません。

英音研学習サイトで、英語発声特性を十分に加味した高速音読トレーニンを積むことにより、英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力を向上させ、その成果をVOAニュース動画コンテンツで確認していくというサイクルを回すことが、非常に有効な英語学習方法となります。

これにより、皆さまが人生の目標を達せられることを願っております。

どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法

どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法

どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法

英語の4大能力と言われている「読む」「書く」「聞く」「話す」のうち、「読む」「書く」「聞く」は1人で学習することができますが、「話す」は基本的に相手が必要となり、その学習機会を得ることが簡単ではありません。

それでも何とか1人で英語スピーキングを独学で伸ばしたいと考えている人は多いと思います。

本稿では、多忙な大学生・社会人にフォーカスをあてて、Google翻訳を活用した1人でもできる英語スピーキング上達法を解説しています。


日本人における英語スピーキングの学習機会

日本人で大学入試突破に向けてかなりの時間をかけて英語の勉強をされた方は多いと思います。そのおかげで机上で文字がメインの英文読解や英作文などはそこそこ何とかなるという方も多いと思います。

昨今、英語リスニングに関しては大学入試の科目として重視されつつあるので、学習された方も多いと思いますが、結構苦手な方が多いと思います。

さらに英語スピーキングとなると、英検で試験科目としてあるので少し学習された方もあろうかと思いますが、大学入試科目の英語でスピーキングを取り入れているところは殆どないため、高校時代に英語スピーキングを本格的に学習をするモチベーションは低いものと思います。大学入試を突破し、就職活動のためにTOEICを勉強された方もおられると思いますが、就活のためのTOEICはReading とListeningが試験科目となっているスタイルのものが評価されるため、英語スピーキングを本格的に学習するモチベーションは大学時代でも非常に少ないと思います。

どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?
どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?

これまでよくあった英語スピーキング学習方法

音声付きの英会話書籍・教材

この種の英会話書籍・教材は基本的には表現パターンプラクティスという方法論のものが多くなっています。表現パターンが頭に入れば、場面に応じて英単語・英熟語を入れ替えれば、様々なパターンで話せるはずだというものです。これらの教材を使えば基本的には1人で英語スピーキングの表現パターンを独学で学習することができます。

この種の英会話書籍・教材における状況・表現パターンとしてはいくつか種類があります。

 

・状況シーン別

例えば海外旅行関連ですと、入国審査、土産店、ホテルでのよくある会話が掲載されています。状況シーン別に英語表現を学習していれば、その後は場面ごとに必要な英単語・英熟語を入れ替えれば、その場面での会話ができるはずだという発想だと思います。

 

英語表現パターン別

喜び・怒り・哀しみ・楽しみなどの感情表現パターンや「~についてどう思いますか?」「~されてはどうですか?」などの表現パターンを学習していくものです。これらを学習すれば、その後は場面ごとに言いたいことに対して、必要な英単語・英熟語を入れ替えれば、自分の気持ち・考えを表現できるはずだという発想だと思います。

 

・英文法の学習テーマ別

英文法の否定文、疑問文、仮定法な英文法の学習テーマ別に表現を学習します。英語の先生が英会話書籍を企画・執筆すると、このパターンとなりがちです。これらの英文法が理解できれば、その後は場面によって英単語・英熟語を入れ替えれば、様々な表現パターンで話せるはずという理屈です。大学入試英語で英文法を熱心に学習した人はこのやり方で英語スピーキングは何とかなるはずと考えている人も多いと思います。

 

筆者は上記のすべての方法にチャレンジしましたが、残念ながらどの方法論でも英語をすらすら話せるようにはなりませんでした。現実に話したい内容に対して、学習した表現パターンにあてはめて、その場で適切な英語表現内容として組み立てる部分がどうしてもスムーズにいかないのでした。

 

英会話スクール教室

英会話スクールでは、英語ネイティブスピーカーが講師であったりして、本格的な英語発音でインタラクティブに英語を学習することが可能となります。

英語ネイティブスピーカーを相手にお話慣れすることは可能となりますが、英会話教材としては、上記の3つのようなパターン学習がメインとなり、それらの学習の欠点の克服は難しいものとなります。さらに1カ月数万円という高価な学習費用のため、なかなか多くの時間と費用を英会話スクールに費やすことは難しくなります。

何年も英会話スクールに通ったけれども、英語をすらすら話せるようにならなかったという声はよく聞きます。

 

オンライン英会話スクール

世界的なインターネットの進化・普及により、英会話教室に行かなくてもオンラインで英語ネイティブスピーカーから簡単に英会話レッスンを受けることができるようになりました。費用も英会話教室に比べて格安ですので、費用的な面でのハードルも非常に下がりました。しかし、学習の仕方が表現パターンプラクティスのままだと、上記の英会話教材や英会話教室における課題は残ったままとなります。フリートークのようなレッスンの場合、自身による表現パターンがマンネリ化し、英語スピーキング力を進化・高度化させることは難しいものとなります。

どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?
どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?

英語スピーキングの目標レベル設定

専門科目の学習で忙しい大学生・大学院生、担当業務で超多忙な社会人にとって、英語学習ばかりに時間を割く訳にはいきません。時間を割くことができた英語学習時間でも、英単語・英熟語記憶、英文法、英文読解、英語リスニングと学習項目も多くあり、英語スピーキングばかりに時間を割く訳にいきません。業務多忙な大学生・社会人としては、短い時間で多くの効果が出せる英語スピーキング学習戦略が必須となります。

そのためにまず考える必要があるのが、英語スピーキングの目標レベル設定です。

英語スピーキング力のレベルは以下のように大きく分けられます。

 

よくある日本人の英語スピーキングレベル

自分の話したいことをまず日本語で思い浮かべて、それを頭の中で英作文をして、それを発声するようなレベルです。頭の中で言いたいことを英作文することも簡単ではなく、英文がなかなかスムーズには思い浮かばず、発言が詰まってしまいがちです。

大学入試英語での読み・書き重視で英語学習をしてきた方々はこういう感じの英語スピーキングが非常に多いと思います。自分の話したいことを日本語で思い浮かべて、それを頭の中で英作文するので、英会話のテンポも悪いものになります。

この状況から早く脱することが目標となります。

 

英語ネイティブスピーカーレベル

仕事の時でも家庭においても、思ったことは何でも日本語を介さずにすらすら英語で話せるレベルです。

日本育ちの日本人は、日本語を話す際に、いちいち頭の中でこれから話す内容を組み立ててから話すと言うことは基本的にはありません。言いたいことがあればそれを日本語で口に出して言うだけです。しかし、英語となるとそうはいかないのが、多くの日本人の実態だと思います。小さい頃から英米等に長年在住された日本人の方々を除き、普通の日本人で英語ネイティブスピーカーレベルに達することができる人は、よほどの天性の語学才能のある人か、ものすごい時間と労力をかけて努力した一部の方々だと思います。

普通の日本人で多忙な大学生、大学院生、社会人が英語ネイティブスピーカーレベルを目指すのはかなり困難な道のりになり、現実的でないと思います。

 

現実的な英語スピーキングレベル設定

現実的な英語スピーキングレベル設定としては、自分が英語で話したい分野・話す必要のある分野に限定して、できるだけ日本語を介さずに何とか英語でスラスラ話せることだと考えています。

このレベル設定では、自分が話したい分野・話す必要のある分野以外の分野についての英語スピーキング力の向上はあきらめます。あきらめることにより、それらの分野の英単語を記憶する必要がなくなり、時間の節約となります。例えば、あなたが量子コンピューターの事を英語で話す必要がなければ、それらに関連する英単語を記憶する必要はありません。

多忙な大学生、大学院生、社会人としては、必要な分野を絞り、不要な分野はあきらめると言うのが英語スピーキング学習戦略の第一歩となります。

英語フォニックス
どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?
 

自分に必要な分野限定での自分1人だけの英語スピーキング学習方法

 

英語で独り言方式

これは通勤・通学の行き帰りなどの時間を使って、周りに見えることなどを英語で独り言を言う学習方法です。この方法論は、ネット検索で何人かの方々により、非常に効果があると唱道されていて、筆者もトライしてみました。しかし、目の周りに見えることを英語で独り言でも説明するのは非常に難しく、「これって英語でなんというのだろう?」が続出し、また独力での英文は自分自身でも非常につたないと感じられるもので、十分な効果が得られないと判断し、数日で断念しました。

 

英語日記方式

英語日記をつけることで英語スピーキング力の向上を図るものです。「英語日記」というタイトルの書籍の中にそのやり方が詳しく記述されています。

この書籍の著者の方は、英語スピーキング力を「自分が話したいことがスラスラ英語で話せること」と定義されています。そして以下のようなプロセスを踏みます。

(1) 日本語で日記を書く。

(2) その日本語を英作文する。

(3) オンライン英会話の先生にその英文を添削していただく。

(4) 添削して頂いた英文をオンライン英会話の先生に音読していただき、録音する。

(5) 録音した音声使って自分で音読練習をしつつ英文を記憶する。

このような感じで、「自分が話したいことがスラスラ英語で話せること」に限定して英語スピーキング力をつけるというのは理にかなった考え方だと思われたので、筆者も実行してみました。

しかし、問題はまず日本語で日記を書く部分です。毎日何を書けば良いのかかなり悩ましいものがありました。毎年日記を書くぞと決意して日記帳を購入したものの、1月初めの数日間だけ日記を書いただけで後は真っ白という人も多いと思います。次の問題は、日記の日本語を英作文するのにものすごく時間が掛かり、出来上がった英文も非常につたない出来栄えでした。そのため、この方法も数日で断念しました。

 

電子メール送信文活用方式

英語日記方式の目標設定の考え方は納得できるものだったので、もっと効率的・効果的に学習ができないものかと考えました。

そこで思いついたのが、仕事で多量に作成・送信している電子メール文を活用することでした。仕事で自分が相手に何かを伝える必要性があるため、電子メール文を作成し送信するので、現実感や必要性が非常に強いものがあり、内容もよく理解できています。

これなら必然的に自分に必要性の高い日本語コンテンツが毎日生成されます。

そして、これをGoogle翻訳やDeepLなどのAI機械翻訳ソフトにインプットして日本語から英語に翻訳します。一昔前はこの種の機械翻訳は実用に耐えないレベルの翻訳だったのですが、昨今は人工知能技術も活用して、日本語から英語への翻訳精度は格段に上がっています。

Google翻訳もしくはDeepLなどのAI機械翻訳の英文で気に入らないところは少し修正して、マイクロソフトExcelなどにインプットすれば、自分用オリジナルの日本語と英語の対訳集が出来上がります。

これを以下のような手順で英語スピーキングトレーニングを実施します。

(1) まず英文をゆっくり正確に音読する。この音読に関しては日本語発声で行っても効果が薄く、英語発声で実施することで英語スピーキングのみならず、英語リスニングにも効果を上げることができます。本件に関しては以下のブログを参照してください。

英文音読学習は英語リスニング力の向上にどうなのか?やり方しだいで抜群の効果が出ます。 (eionken.co.jp)

ちなみに、英語発音に自信がない場合は、その英文をGoogle翻訳にインプットして音声で聞くことも可能です。機械音ですがかなりネイティブに近いスムーズな音声を聞くことができます。

(2) 上記の英文音読をする際、英文がどのような組み立てになっているかにも注目する必要があります。筆者の経験では、英会話教材のような多種多様な英文法の表現パターンの知識は不要で、各種の前置詞、接続詞のthatがうまく利用されて英文が組み立てられていることが判ります。特に前置詞が非常に重要で、”for, in, at, with”などが効果的に使われていることが判り、それらがマスターできると比較的長い英文表現も可能なことが理解できます。英会話書籍やパターンプラクティスではあまり扱わられてこなかった表現技術だと思います。

(3) 上記のようなことに注目しつつ、何回か英文を音読し、すらすら音読できるようにします。

(4) 次にその英文の日本語文の方に目を移して、その日本語文を見ながら、対訳の英語を発声します。最初はすぐには再現できない英文も多いので、その場合はまた英文の音読を何回か繰り返します。

(5) このプロセスを経て日本語文を見ながら、対訳英文をスムーズに発声できるようなったらその1文は終わりとし、次の英文にトライします。

文音読の際は、英語フォニックスにも気を配って実施するとより効果的です。具体的なやり方は下記のブログをご覧ください。

英語フォニックスは何にどう役立つのか? (eionken.co.jp)

 

このトレーニングを積み重ねると、Web会議で海外の方々と英語で会話する際に表現内容や表現方法に上記で学習した英文の内容が少しずつ使えるようになるのを実感できます。

さすがに何も考えずに英語が口をついて出てくるとはなりませんが、発言したい内容がある程度の塊となって頭に思い浮かぶので、それを話している間に、次に言いたいことをの塊を前置詞、接続詞のthat、関係代名詞のwhichなどでつないでいくと言う感じなります。

これでかなりの長さの英文がスムーズにつなげて、言いたいことが表現できるようになります。

 

ちなみに、これをGoogle翻訳、DeepLなどにインプットする日本語文に少し工夫を加えると英語翻訳文の修正が少なくなります。

・日本語の1文をあまり長くしない。例えば「、、、となっており、さらに、、、」は「、、、となっております。さらに、、、」と2文にします。

・日本語文に主語や目的語を若干意識して記述する。これは日本語文の主語や目的語の省略が多いと翻訳の修正も多くなるためです。しかし、主語や目的語を必要以上に日本語に入れると日本語文の方が不自然になりますので、そのあたりのバランス感覚が必要となります。それを避けるには、Google翻訳、DeepLにインプットする前に、実際に送信した日本語文に主語や目的語を追記するやり方でも英語翻訳の修正が少なくなります。

どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?
どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?

まとめ

専門科目の学習で多忙な大学生・大学院生や、仕事で超多忙な社会人が英語スピーキング学習に取り組むには効率的な学習戦略が必要です。

 

まずは自分が英語で話したいこと、話す必要性が高い内容に絞り、そこでスラスラ英語が話せるようになるという現実的な目標設定が重要です。

 

次に仕事や日常生活で生成した電子メール送信文などの日本語コンテンツを活用して、当面は自力で英作文を頑張ろうとせず、Google翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトを駆使して英文を生成して、英文音読と日本語からの英文生成のトレーニングを積むことにより、効率的・効果的な英語スピーキング力の向上につながると思います。

 

電子メールでのコミュニケーションやGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトの進化により、自分オリジナルの日英対訳集の製作が非常に簡単にできるようになり、それを英語スピーキング教材として活用できるような時代となりました。技術の進化・普及を大いに活用して英語スピーキング学習を効率よく実施すべきです。

 

ちなみに英会話において、英語リスニングとスピーキングでどちらが重要かというと、英語リスニングとなります。相手が言っていることが理解できれば、流暢でないトツトツとした英語であっても返事ができます。しかし、相手が言っていることが理解できなければ、返事をすることができず、愛想笑いをするしかありません。英語リスニング力の向上方法については下記のブログを参照してください。

英語が聞き取れる:英語リスニングにおける「英音の認識」と「意味の理解」 (eionken.co.jp)

 

米国映画・テレビドラマを活用した英語学習はどうなのか?クリアに聞き取れるようになる勉強法

米国映画・テレビドラマを活用した英語学習はどうなのか?クリアに聞き取れるようになる勉強法

米国映画・テレビドラマを活用した英語学習はどうなのか?クリアに聞き取れるようになる勉強法

米国の映画やテレビドラマを教材として、英語学習をする方法があります。

米国の新聞・雑誌は書き言葉の米国英語の学習教材となりますが、米国映画・テレビドラマは、英語スピーキングとリスニングという口語英語・英会話の学習教材となります。

英語学習教材としての米国映画・テレビドラマの特徴とともに、どのような立場の方々がどのように学習すると効果的か、米国映画・テレビドラマを活用した英語学習法を解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


英語学習教材としての米国映画・テレビドラマの特徴(1)発声スピードが速い

米国映画・テレビドラマにおける俳優の発声スピードは、1分間に250~350語程度で、怒ったりして早口になると1分間に400語を超える場合もあります。

これに対して、一般的な日本人向け英会話音声教材は1分間に180語~250語程度のものが多く、やや遅いスピードとなっています。

日本人向け英会話音声教材の発声スピードはリピーティングなどのトレーニングを行うには妥当な発声スピードですし、多くの日本人英語学習者向けのリスニング教材としても妥当な発声スピードと考えられます。

しかし、英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語力としては、1分間に250~350語程度の発声スピードのリスニング力を身に着ける必要があります。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

英語学習教材としての米国映画・テレビドラマの特徴(2)独特の口語英語が使われる

英単語・英熟語に関しては、一般的な日本人向け英会話音声教材は、多くの日本人英語学習者が記憶しているレベルの英単語・英熟語を多く文例に利用しています。

日本人になじみのない英単語・英熟語を文例にあまりに多用すると、単語・英熟語の意味の理解が障害となり、非常に難解な教材となってしまうからです。

これに対して、米国映画・テレビドラマは、米国人同士が日常会話で使っている英単語・英熟語な訳ですが、本の学校教育英語には出てこない英単語・英熟語が非常に多くなっています

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

英語学習教材としての米国映画・テレビドラマの特徴(3)内容の面白さ

学校教育における英語教材や大学入試や英語力評価テストにおける英語問題コンテンツはどうしても、お堅い内容・まじめな内容となるのは仕方がないと思いますが、同時に内容的に面白みに欠けるコンテンツとなりがちです。

これに対して、米国映画・テレビドラマは、エンターテインメント(娯楽)としてのコンテンツですので、視聴者を楽しませ、ひきつける面白い内容となっているものが多いという特徴があります。

そのため、英語学習教材としても学習意欲の維持・向上に役立つものがあります。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの活用方法(1)大学入試突破を目指す高校生

日本の大学入試における英語学習は非常に独特の世界を形成しています。

大学入試は選抜試験であることから、100点満点で平均点が60点くらいになるような問題とする必要があるため、難しすぎず、優しすぎず、得点差がでるような問題としなければなりません。

難しすぎる問題だと、ほとんどの人が不正解となり得点できず、得点差が出ませんし、易しすぎる問題だと、ほとんどの人が正解となってしまって、得点差が出ません。

そのため、英文法力を問う問題だと、ある程度割合の人しか正解できないような特殊な用例について問うてみたりします。

長文読解における英単語・英熟語力に関しても、難しすぎると、ほとんど人が文意を理解できず、不正解となってしまうと、得点差が出ませんし、易しすぎるとほとんどの人が正解となり、得点差がでません。

そこで英単語6000語レベルを設定することにより、得点差が出るようにしている訳です。

大学入試を突破したいという高校生にとって、このような制約条件のもとで、英語テストの点数を向上させようとすると、求められている範囲の英文法力、英単語・英熟語力等を習得する必要がありますが、それを超えて大学入試問題に出ないような範囲のことまで学習することは時間の無駄ということになります。

英語以外の教科の学習も必要なので、英語学習ばかりに時間を費やす訳にはいきません。

このような状況のもとで、米国映画・テレビドラマをどのように活用すればよいでしょうか?

大学入試突破のための英語学習は、試験での点数を向上させたいということでかなりつらいものがありますが、ごくたまに米国映画・ドラマを英語学習教材として勉強して、米国で現実的に通用している英語というものを認識し、いずれこのレベルの英語を身に着けたいと考えつつ、米国映画やテレビドラマを楽しんで、英語学習のモチベーションを維持するのが良いと思います。

大学入試突破ためだけの英語学習となると、とかく苦行となりがちで、この世界がすべてという視野狭窄におちいりがちなので、視野を広げ、時に楽しむために米国映画やテレビドラマを学習するというのは非常に有効だと思います。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの活用方法(2)就職対策や昇進のための大学生・社会人

就活や昇進のためにTOEICなどの英語力評価テストの点数向上を目指している大学生・社会人の方も多いと思います。

英語力評価テストは、大学入試のような選抜試験ではありませんが、年に数回実施されても、各回で同じくらいの点数の場合、同じくらいの能力であることを示す必要があり、各回のテストの難易度を揃える必要があります。

そのため、大学入試の英語と同様に、テストで使われる英文の難易度、英単語・英熟語のレベルも一定の範囲をなります。

そうなるとその範囲での学習参考書が多数販売されて、それをまずは学習するという構図になります。

試験で求められていないよう学習事項は時間の無駄となります。大学生は、教養科目や専門科目の勉強を多数しなければならず、英語の勉強ばかりしている訳にはいきません。

社会人も同様に本業の仕事で忙しいのに、英語の勉強ばかりしている訳にはいきません。

このような状況ですが、大学入試の場合と同様に、英語力評価テストの得点向上のための英語学習は、かなりつらく、なかなか点数が伸びないとモチベーションの維持が難しいものがあります。

そこで、少しの時間、米国映画・ドラマを英語学習教材に時間を費やして、米国でのリアルな英会話のレベルというものを認識し、いずれこの米国人俳優のセリフを英音のみ・字幕なしで楽しめるようなレベルの英語を身に着けたいと考えつつ、米国映画やテレビドラマを楽しんで、英語学習のモチベーションを維持するのが良いと思います、

英語力評価テストの得点力向上のためだけの英語学習となると、とかくつらくとなりがちで、この世界がすべてという視野狭窄におちいりがちなので、視野を広げ、時に楽しむために米国映画やテレビドラマを学習するというのは非常に効果的だと思います。

英語力評価テストにおけるリスニング問題の発声スピードは、大学入試と比べてかなりスピードが速くなるので、英語力評価テストにおけるリスニング問題演習で得点力が伸び悩んでいる場合は、米国映画やテレビドラマにおける高速発声スピードでの音読トレーニング積むことにより、英語リスニング力向上のブレイクスルーを図るという活用方法も考えられます。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの活用方法(3)英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語力を目指す方々

大学入試英語学習を頑張り、大学入試を突破し、さらに英語力評価テスト学習を頑張り、就職でき、さらに昇進を果たした方々、目的を達成したからもう英語の勉強は卒業と考えたいところだと思います。

しかし、現実が甘くないことはすぐに判ります。

たまにある米国のパートナー企業の米国人との英語での契約交渉、その後の懇親会での英会話、たまにある米国視察旅行における米国企業の説明と質疑応答などで、自分の英語スピーキング・英語リスニングともなかなか通用しない現実に直面します。

家で米国の映画・テレビドラマを、実力把握のために、英音のみ・字幕なしで視聴するとほとんどついていけないこともすぐにわかります。あれだけ英語は勉強したはずなのに、おかしい、なぜだろうとなります。

大学入試英語はもとより、英語力評価テストにおける限定的な試験範囲の英語学習では、英語圏のリアルな場で通用する英語力には十分には達しないということなのです。

これをブレイクスルーするために、米国映画・テレビドラマを利用して学習することが考えられます。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの学習方法(1)学習教材としての米国映画・テレビドラマの選び方

まず、学習教材としての米国映画・テレビドラマの選び方ですが、まず重要な選択基準として、視聴して楽しめるかどうかが非常に重要です。

それなりに学習時間が必要なので、視聴して楽しめることが学習モチベーションの維持つながります。

2番目に重要な選択基準としては、英語字幕、日本語字幕、英語スクリプトの存在です。米国映画・テレビドラマには字幕のないものも存在し、字幕がないと英語学習が難しくなります。

米国からの輸入映画・テレビドラマだと、日本語字幕はなく、英語字幕だけというものがほとんどなります。

英語力に自信があったり、日本では発売されていないが、米国のみで販売されている映画やドラマをぜひ勉強してみたいというときは英語字幕のみでの学習も可能です。

英語力に自信がなかったり、勉強してみたい映画・テレビドラマが日本で販売されている場合、英語字幕に加えて、日本語字幕も備えている場合が多く、要確認です。

さらにその米国映画・テレビドラマのセリフ台本(スクリプト)があると、セリフを流れで見ることができるので便利です。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの学習方法(2)音読トレーニングの仕方

学習教材として選んだ米国映画・テレビドラマを、3分間くらいの1シーンを英音のみ・字幕なしで視聴します。

この時、大半の日本人は俳優の方々のセリフがほとんど聞き取れず、たまにわかる英単語があるくらいという状況だと思います。

現実の英会話のシーンでは、セリフの発声は1度きりなので、この初回の英音のみ・字幕なしの映画・テレビドラマのリスニング力が、現実の英語リスニング力となります。

いきなりすらすら俳優の方々のセリフがすらすら理解できるというのは難しいのでめげずに頑張る必要があります。

次に同じシーンを日本語字幕を見ながらセリフの意味を確認します。英語字幕のみで意味が容易に理解できる場合は、日本語字幕での意味確認のプロセスは省略してOKです。

同じシーンを英語字幕もしくはセリフ台本の英文を見ながら、俳優の方々のセリフを聞いたあと、1回目はセリフの意味を十分に認識しつつゆっくり正確な音読をします。

2回目も、セリフの意味を十分に認識しつつ、俳優の方々と同じくらいの発声スピードでセリフを音読します。このセリフ音読の際、発声方法がポイントとなります。

日本語の発声特性で音読トレーニングを積んでも、英語リスニング力の大幅な向上は見込めません。

日本語の発声特性で音読をしても英音聴覚脳を十分に構築することができないからです。

英語の発声特性を十分踏まえて、セリフの音読トレーニングを積むと、英語リスニング力の向上が見込めます

英音発声特性を十分に踏まえてセリフの音読トレーニングを積むと、英音聴覚脳の構築が可能となるからです。

英音聴覚脳が構築できれば英語リスニング力の向上するという理屈になります。英音発声特性を踏まえての英文音読トレーニングの方法論は、英音研学習で詳細に解説していますので、そちらを参照してください。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの学習方法(3)セリフの英単語・英熟語

米国映画・テレビドラマの学習時間が十分に取れるときは、セリフの中に知らない英単語・英熟語を記録し、記憶学習することも有用です。

この場合、セリフ台本(Script)が電子データであると、作業が効率的にできます。

英語の映画・テレビドラマ名とscriptでインターネット検索してMS-Wordなどにコピーペーストしておきます。

セリフで知らない英単語・英熟語があったら、インターネット上の英和辞典で調べて、その結果をMS-Excelなどを利用しての単語帳として貼り付けていき、記憶学習をしていきます。

この作業は時間と労力が結構かかるので、米国映画・テレビドラマの学習時間が十分に取れないときは、残念ながら、省略してひたすら音読トレーニングに励み、まずは英語リスニング力の向上を目指した方が良いと思います。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

米国映画・テレビドラマの学習方法(4)海外映画・ドラマ学習スマホアプリの活用

米国映画・テレビドラマの視聴方法としては、DVD・ブルーレイの購入やAmazon Prime VideoやNetflixなどのオンラインビデオを利用することが考えられます。

日本国内で視聴する限り、英音、日本語字幕、英語字幕を装備している映像ソフトはかなり豊富に提供されています。

しかし、セリフの音読トレーニングをするには1文6秒間くらいの巻き戻しを繰り返すことが必要で、この作業がDVDやオンラインビデオでは難しいものがあります。

この点に関し、海外映画・ドラマ学習スマホアプリを活用すると英語セリフ音読学習効率を格段に向上させることが可能です。

海外映画・ドラマ学習スマホアプリはハリウッド映画や米国映画・TVドラマの映像ソフトをダウンロードすると、日本語・英語の字幕が同時表示できたりするものもあります。これは従来のDVDにはなかった機能です。

ただ、日本語字幕は超訳しすぎな箇所があることは確かです。しかし、提供機能全体を見ると、優れた英語音読学習アプリだと思います。

知らない英単語調べに関しては、カーソルを字幕にマウスオーバーするだけで簡易辞書がツールチップで表示する機能に加え、辞書マークをクリックすれば詳しい内容を調べることができるアプリもあります。

俳優のセリフ単位での音声リピーティング機能があり、俳優のセリフと同時に発音練習するリピーティングも簡単に実施することができます。この機能は俳優のセリフスピードと同じスピードでリピーティングを何回もすることができるので大変なすぐれものです。

ただし、1分間に300語の発声スピードのリピーティングはなかなかタフなものがありますが、長いセリフを5~6回練習してもそれほど時間もかかりません。気に入った映像ソフトがあれば有力な海外映画・ドラマ学習スマホアプリだと思います。

海外映画・TVドラマ英語学習活用
海外映画・TVドラマ英語学習活用

まとめ

英語学習教材としての米国映画・テレビドラマの特徴として以下の3つがあります。
(1)発声スピードが速い
(2)独特の口語英語が使われる
(3)内容の面白さ

そして学習者の立場によって活用方法も微妙に異なります。
(1)大学入試突破を目指す高校生
(2)就職対策や昇進のための大学生・社会人
(3)英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語力を目指す方々

米国映画・テレビドラマの学習方法としては以下の4項目に留意すると効果的です。
(1)学習教材としての米国映画・テレビドラマの選び方
(2)音読トレーニングの仕方
(3)セリフの英単語・英熟語
(4)海外映画・ドラマ学習スマホアプリ

英文の音読トレーニングは、英語スピーキングやリスニングに効果があると聞いて、トライした人は多いと思います。

そして多くの人が音読トレーニングを止めてしまっていると思います。

それは時間をそれなりにかけて音読をした割に、英語リスニング力の向上が感じられないからなのです。

そうなってしまう理由は、日本語の発声特性で音読してしまうからです。

日本語の発声特性で英文音読トレーニングをいくら頑張っても、英音聴覚脳を十分に構築することは困難です。

他方、英語発声特性で英文音読トレーニングを積むと、英音聴覚脳の構築が可能となり、英語リスニング力の向上も期待できます。

英音研学習では、日英の発声特性の構造的な違いを解明し、体系化し、図式化しました。

そして日本人がどのようにすれば英音発声特性に基づいた発音ができるのかも図式化しました。

さらには、米国人ナレーターによる1分間に180英単語の低速、250英単語の中速、330英単語の高速の3段階の発声スピードでの英文読上げ音声を提供し、ハイスピードな音読トレーニングも可能とした英語リスニング力向上の教材を提供しています。