中学生による英語リスニングの勉強はどのようにすれば良いのか? 

中学生による英語リスニングの勉強はどのようにすれば良いのか? 英語発声特性を十分に加味して、英文音読学習に取り組むならば、英語リスニング力の向上がかなり期待できます。

中学生による英語リスニングの勉強はどのようにすれば良いのか? 

英語発声特性を十分に加味して、英文音読学習に取り組むならば、英語リスニング力の向上がかなり期待できます。

中学生になると、小学校時代と比べて英語学習の難易度がかなり上がります。

そのような状況のもとで英語リスニングの勉強法に悩んでいる方も多いと思います。

中学生による効果的な英語リスニング勉強法を解説したいと思います。

 

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英語学習における英語リスニングの位置づけ

筆者が中学・高校だったころ、大学入試に英語リスニング試験がなかったこともあり、英語リスニングの勉強をする必要がありませんでした。

現在は、文部科学省による英語4大技能(読む、書く、話す、聞く)をバランスよく伸ばすと言う英語教育の指針があり、大学入学共通テストで、リーディング100点、リスニング100点の合計200点となるなど、英語リスニング試験の比重が高まっています。

このような状況の下、高校入試で英語リスニング試験が課されることもあり、中学の英語教育でも英語リスニングの比重が高まりつつあります。

英語リスニング 中学生
英語リスニング 中学生

英語学習における中学時代の位置づけ

昨今、小学校から英語学習が始まりますが、中学に入ると、覚える英単語数、読む英文の難しさなど小学校時代よりも、中学の方が格段に英語学習の難易度が上がります。

そして、英語学習の特徴というか、つらいところは、まずは覚えるしかないという事です。

“red”がなぜ「赤い」を意味し、なぜそういうスペリングになっているのか、理屈はありません。

そういうものだからともかく覚えなさいというしかありません。

語源を活用して、英単語を効率よく覚えましょうと言う勉強法もあります。

やってみるとすぐわかりますが、語源自体を覚えるのが一苦労で、英単語の語源を識別するのも大変、語源で簡単に説明できない英単語も非常にたくさんあるなど、十分な解決策とはなりえません。

英文法で、例えば否定文や疑問文の作り方や語順にも理屈はありません。

そういうものだから覚えなさいとなります。

このように英語は、ともかく理屈もなく単調に覚える勉強となり、英語嫌いで、英語が不得意な中学生が量産されがちです。

中学時代に、英語が得意になるか、不得意になるかで高校英語学習、大学入試の英語の試験、就活におけるTOEICの点数など、その後の人生に大きく影響しますので、中学時代の英語学習は非常に大事なものとなります。

英語のテストで良い点数が取れたら、しっかりほめてあげることも重要だと思いますし、たまにアメリカンポップスやハリウッド映画を楽しんで、英語学習のモチベーションの維持・向上を図ることが大事なような気がします。

英語リスニング 中学生
英語リスニング 中学生

一般的な中学生による英語リスニング勉強の方法

【日本語聴覚脳】

一般的な中学生による英語リスニング勉強の方法として、以下のようなものがよく紹介されています。

〇英語テキストの英語音声を何回も繰り返し聞く。
〇英語リスニング問題集をたくさんやる。
〇英語テキストの英語音声のディクテーションをする。
〇英語テキストの英語音声に合わせてシャドーイングをやる。
〇英語テキストの英語音声の暗唱型のリピーティングをする。
〇英語テキストの英語音声を聞いて音読をする。

1つ1つコメントしていきたいと思います。

 

〇英語テキストの英語音声を何回も繰り返し聞く。

英語テキストの英語音声を何回も繰り返し聞くと、耳が英語に慣れてくるので、英語リスニング力が高まりますと説明されています。

残念ながら、これでは英語リスニング力は向上しません。

大人の英語リスニング勉強法の世界でも、聞き流し英語はリスニング力向上にあまり役立たないとの論調が多くなっています。

理由は簡単で、英語音声を聞いているだけでは英語聴覚脳を構築できないからです。

筆者は、英語聞き流し教材に数万円をかけて、初級・中級・上級を2年くらいかけて全部やりましたが、英語リスニング力の向上は殆どありませんでした。

 

〇英語リスニング問題集をたくさんやる。

学校内での中間テストや期末テスト、高校入試の英語リスニングテストで得点の向上を狙うため、英語リスニングテストの形式などに慣れておくことは非常に重要です。

学習開始最初は、英語リスニングテストの形式に慣れていないこともあり点数が低くなりがちですが、問題演習を繰り返すうちに出題形式にも慣れて得点も向上してきます。

しかし、ある時点で英語リスニングテストの得点は頭打ちとなりがちです。

英語を聞き流すだけでは英語リスニング力が向上しないのと同じ理屈で、英語リスニングテストを数多くこなすことで英語リスニング力が大きく向上することは期待できません。

 

〇英語テキストの英語音声のディクテーションをする。

英語リスニング問題集をこなすだけでは、英語リスニング力の向上は期待できないことを、英語の先生方も知っていて、ただ単に英語リスニング問題演習をするだけでなく、英語リスニング問題の英語音声を使ってディクテーションやリピーティングをやって英語リスニング力を高めなさいと指導されるケースもあるようです。

英語ディクテーションとは、英語テキストを見ずに、英語音声を5回から10回繰り返して聞いて、聞き取れた英単語を書き留めていく学習方法です。

ディクテーションは、生徒の英語リスニング力を評価・測定する側からすると、非常に楽な試験です。

正解・不正解の判断が比較的難しい英作文に比べると、ディクテーションは正解が1つしかなく、正解・不正解がはっきりしていて、採点も非常に簡単です。

したがって、ディクテーションは生徒の英語リスニング力を評価する手段としては優れたやり方と言えます。

このようなディクテーションという英語学習ですが、中学生が英語リスニング力向上のために、ディクテーションを取り入れるべきでしょうか?

残念ながらいくらディクテーションを大量にやっても、それ自体が英語リスニング力の向上に直接つながるものではないのです。

いくら英語音声を聞いてたくさんディクテーションをしても、聞き取れない英単語はいくら精神集中しても聞き取れないのです。

聞き流し英語が英語リスニング力の向上に懐疑的という論調が出始めていますが、音声を聞くところがメインというのはディクテーションも同じです。

しかも、ディクテーションはやってみると判りますが、全文ディクテーションだと、問題1問やるのにかなりの労力と時間を要して、学習効率が非常に悪いものがあります。

中学生は、他の科目の勉強も忙しく、他にもっと効率的な代替手段があるなら、そちらで英語リスニング力の向上を図った方が良いという判断になろうかと思います。

英語リスニング力の評価試験として、ディクテーションがあるなら、出題形式に慣れると言う意味で、それなりに問題演習をすることは必要だと思います。

また、時々、自分の英語リスニング力を評価すると言う意義はあると思います。

しかし、英語リスニング力強化のためにディクテーションを採用するのはあまり賢明とは言えないと思います。

 

〇英語テキストの英語音声に合わせてシャドーイングをやる。

英語学習におけるシャドーイングとは、英語音声を聞きながら、音声よりも1~2単語遅れて、影(shadow)の様に英語音声をまねて、声に出して英語音声を追いかけていく英語学習方法です。

英語のリスニングやスピーキングに役立つとも言われ、同時通訳者のプロを目指す方々のみならず、一般の英語学習者でも取り入れているケースがあるようです。

このような感じですが、シャドーイングを実施する英文は見ずに、英語音声のみを聞きながら、シャドーイングをするというのは、どのような教材を使ってシャドーイングをするのかにもよりますが、結構、難易度が高いものがあります。

このようなシャドーイングという英語学習方法ですが、中学生が、英語リスニング力向上のために、シャドーイングを取り入れるべきでしょうか?

シャドーイングのように、現時点での英語音声を聞きながら、1~2語前の英語音声を発声するというのは、やってみればすぐに判りますが、別々の2つの事を同時にやるということで、1~2語前の英語音声をキチンと発音するということも、現在の英語音声をキチンと聞くことも、両方とも不十分になりがちです。

英語から日本語の同時通訳のプロを目指す人であれば、英語音声を聞きながら、若干の時間差をもって、日本語に通訳するという技能が必要となるので、シャドーイングのような訓練をきびしく行い、できるようになることが必須なのだと想定されます。

しかし、中学生にとっては、あまりに難易度の高いトレーニング方法であり、効果が出せずに挫折する可能性が高いと思われます。

 

〇英語テキストの英語音声の暗唱型のリピーティングをする。

暗唱型のリピーティングとは、英文テキストを見ずに、英語音声を一旦最初から最後まで聞き終えて、英語音声を一旦止めて、聞いた英語音声をまねて声に出していく英語学習方法です。

1文の英単語数が多かったり、知らない英単語が多い英文だったりすると、なかなか英語音声を聞いただけで、記憶することができず、リピーティングがうまくできないケースが発生し、場合によっては、結構、学習難易度が高いものがあります。

この暗唱型のリピーティングによる効果としては、リスニングスキルの向上、スピーキングスキルがアップするなどが言われていますが、残念ながら、やり方が悪いと成果が得られないケースが多発します。

このような暗唱型のリピーティングという英語学習方法ですが、中学生が、英語リスニング力向上のために、暗唱型リピーティングを取り入れるべきでしょうか?

暗唱型のリピーティングはやってみればすぐに判りますが、英文テキストを見ないので、聞いた英語音声を記憶に基づいて再生できるかできないかというところがポイントで、そこがちゃんとできるかが非常に気になり、英語音声の発声トレーニングという側面が非常におろそかになります。

暗唱型のリピーティングはどちらかというと、英語音声の短期記憶訓練法という感じです。

そして、筆者の経験では、それで英語リスニング力や英語スピーキング力が格段に向上するということは、残念ながらありませんでした。

 

〇英語テキストの英語音声を聞いて英文音読をする。

文音読学習とは、英文テキストを見て、英語音声を一旦最初から最後まで聞き終えて英語音声を一旦止めて、英文を見ながら聞いた英語音声をまねて声に出していく英語学習方法です。

文音読は、英語音声を覚える必要がないことや自分のペースで発声できるので、暗唱型のリピーティングやシャドーイングよりも格段に実践しやすい勉強方法です。

このような英文音読学習法ですが、中学生が、英語リスニング力向上のために、英文音読学習に取り入り組むべきでしょうか?

文音読学習は、英語リスニング力を向上させるのに有効だと勧められてトライした方も多いと思います。

そして多くの人は止めてしまっていると思います。

その理由は簡単で、文音読に労力と時間をかけても期待したほど英語リスニング力が向上しないからです。

なぜ、英文音読をしても英語リスニング力が思ったほど伸びないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英文音読をしてしまうからです。

日本語発声特性で英文音読をいくらしても英語聴覚脳を構築することはできません。

英語聴覚脳を構築するには、英語発声特性を十分発揮して、英文音読をすることが必須です。

したがって、ただ漫然と日本語発声特性のまま、英文音読をしても時間と労力の無駄です。

逆に、英語発声特性を十分に加味して、英文音読学習に取り組むならば、英語リスニング力の向上がかなり期待できます。

英語リスニング 中学生
英語リスニング 中学生

 


中学生による効果的な英語リスニング基礎の勉強法

【アルファベットレベルの学習】

英語リスニング力の土台中の土台となるのが、英語フォニックス学習です。昨今、小学校でも英語フォニックス学習が普及してきていて、中学でも1年の1学期に学習するところもあるようです。

英語フォニックスは、アルファベットと発音の関係を示したもので、英語圏の5~6歳の子供が学習を開始し、知らない英単語の発音ができるようにするためのものです。

日本では、アルファベットの発音は、A(エイ)、B(ビー)、C(スィー)、D(ディー)、E(イー)、F(エフ)、G(ジー)などとして覚えるのが一般的です。

これはアルファベットの文字としての呼称を勉強していることになります。

例えば「A」という形の文字の名前は「エイ」と呼ばれていますことです。しかし、例えば、“ant”(昆虫のアリ)は「アント」と発音しますが、アルファベット呼称で読むと「エイ・エヌ・ティー」となり、まったく使われていない発音となり、意味不明となってしまいます。

そこで、英単語として実際に発音される場合のアルファベットと音の関係を勉強して、英単語の発音をできるようにするため、英語フォニックスが研究開発されました。

英語フォニックスでは、A(ア)、B(ブ)、C(ク)、D(ドゥ)、E(イー)、F(フ)、G(グ)などと英単語の中で個々のアルファベットが実際にどのように発音されるのかを学習していくことになります。

1文字ではなく、“oo”は「ウ」と発音するなど、2文字や3文字パターンもあり、文字と発音の関係性の法則はなかなか楽しめるものがあります。

英語フォニックスは単にアルファベットの発音を示しているだけでなく、英単語のアルファベット1文字1文字に対応する音があると言うことを意味しています。

英語ネイティブスピーカーは英語発声するときに、英単語のアルファベット1文字1文字に気を配って発声しようとしています。
これを言うと、英語の発音の現実として、リダクション(reduction)やアシミレーション(assimilation)があります。

リダクションは、語尾の子音と語頭の子音が重なった場合、1つの子音が脱落して発声される現象で、例えば、“good bye”のように「グッド バイ」でなく、「グッバイ」と“d”発音が脱落して発音されないケースを指しています。

アシミレーションは、語尾と語頭がくっつくことで、別の音に変化する現象で、例えば、“Would you”が「ウッド ユー」でなく、「ウッジュ」と違う音に発音されるケースを指しています。

しかし、このようなケースは英語発声の速度が速くなり、弱音発声となるため、そういう風に聞こえがちとなりますが、英語ネイティブスピーカーの意識としては、英単語1文字1文字を発声しようとしているのです。

このような英語フォニックスですが、中学の英語学習では、英文法、英文和訳、英作文など書き言葉に重点がおかれていることがあり、授業があっても1学期に最初にさらっと1通解説して終わりとなります。

英語フォニックスは英語発声の土台中の土台なので、何度も繰り返し音読練習をして、英語聴覚脳として刻みこむ必要があります。

しかし、英語フォニックスを一生懸命繰り返し勉強したからと言って、英語リスニング力の向上はあまり見込めません。

理由は簡単で、英語フォニックスを教える方も、教わる方も日本人なので、基本的に日本語発声特性をベースに、英語フォニックスの発声練習をしてしまうからです。

日本語発声特性でいくら英語フォニックスの音読練習をしても、英語聴覚脳を構築することはできません。

日本語と英語の発声特性は構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳のままでは英語リスニングは難しいものとなります。

英語リスニング力を向上させるためには、英語発声特性で英語フォニックスを学習することが必須です。具体的な勉強方法は後述したいと思います。

 

【英単語レベルの学習】

中学の英語教育は、書き言葉に重点がおかれているので、英単語のスペルと日本語での意味を覚えることがまずは必須です。

英語を英語のまま理解すると言うのは理想ですが、日本語が母国語の中学生にそんなことはすぐにできません。

英文和訳や英作文のために、ともかく、ローマ字式、だじゃれ、ひたすらノートに書き写すでもどんな方法でも、ともかく覚えまくることが重要です。

そして、英語リスニングためには、英単語のスペルの記憶とは別に、発音を軽視しないで、正確なアクセント位置も含めて、発音を記憶するようにしましょう。

さらには発音記号をきちんと覚えて辞書の発音記号を見て発音できるようにすべきです。

できれば英単語の音節にも気を配って、1英単語内でも強弱発声があることを理解しておきたいところです。

 

【英文1文レベルの学習】

英文が1文となると、強調したい英単語を強く発声したり、疑問文で語尾を高い音階で発声する抑揚(イントネーション)などを基礎として気を配る必要があります。

英文1文レベルにおける英語リスニング力向上で特に重要なのが英語の語順通りに理解するということです。

英文和訳だと、訳を日本語らしくするため、1文の後ろにある単語を先に訳したりします。

しかし英語音声は、発声された瞬間どんどん音は消えていくので、発声された語順のまま意味を理解することが必須です。

このような場合、日本語を介さずに英語を英語のまま理解することが重要とする方もおられますが、それなりに英語を学習した大学生・社会人でもそれができる人は少なく、英語学習を始めたばかりの中学生にはほぼ無理です。

このような場合、なりふり構わず、聞こえてきた1単語1単語を日本語に置き換えて意味を理解することだと思います。

ですので、なんとか英語音声を英単語単位で1つ1つキャッチできれば、必死の日本語変換努力が可能なわけですが、英語音声が英単語単位で1つ1つキャッチできず、単なる音の流れとしか聞こえなければ、日本語変換するはできません。

となると、何はともあれ、英語音声を英単語単位で1つ1つキャッチするにはどうしたら良いのかということが、まずは重要課題となります。

英語リスニング 中学生
英語リスニング 中学生

英語音声を英単語単位で1つ1つキャッチする方法

【日本語聴覚脳】

日本語を母国語とする日本人は、日ごろ日本語の生活環境にいて、日本語聴覚脳が構築できているので、日本語音声を単語単位で認識し、その意味も日本語ベースで認識することができ、日本語音声をたやすく聞き取ることができます。

日本語の発声特性と英語の発声特性は構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳で、英語発声音を英単語単位で1つ1つキャッチすることは難しいものとなります。

そのため日本人が英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになるには、英語聴覚脳をトレーニングにより構築する必要があります。

 

【英語聴覚脳を構築するトレーニング方法】

それではどのようなトレーニングを積むと英語聴覚脳が構築できるのでしょうか?

それは、英語発声特性を活用した英文音読トレーニングを実施することが効果的です。

文音読ですかあと感じられた方も多いと思います。

文音読が英語力向上に役立つと聞いてトライした方も多いと思います。そしてほとんどの人は英文音読を止めていると思います。

理由は簡単で、文音読は労力と時間が掛かる割に、英語リスニング力を含め英語力が向上したとは感じられないからです。

なぜ英語音読をやっても効果が感じられないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英語音読をしてしまうからなのです。

日本語発声特性でいくら英文音読をやっても英語聴覚脳の構築はできません。

逆に英語発声特性を十分に加味して英文音読をすると、英語聴覚脳が構築でき、驚くほど英語リスニング力が向上して、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになります。

 

【英語発声特性とは】

それでは英語発声特性とはどのようなものでしょうか?

英語発声は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方など、日本語発声の仕方とかなり異なります。

詳しくは英音研学習サイトで詳しく具体的に図解で解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。

 

【英語聴覚脳の構築方法とは】

上記の英音研学習サイトをみれば、英語発声特性を理解することはそれほど難しくありません。

しかし、理屈を理解しただけでは英語聴覚脳を構築することはできません。

英語聴覚脳を構築するためには英語発声特性を加味した英語音読トレーニングを毎日短時間で良いので継続的に実施することが必須です。

英語発声特性の土台は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方などが非常に重要です。

これらをきちんと実践しつつ、英文音読をする必要があります。

文音読では英単語のアルファベット1文字1文字をきちんと発声する必要があり、英語フォニックスを毎日1~2分復習することにより脳に刻み込むことが非常に重要です。

そして、1英単語ベースでは音節、アクセント強弱を意識した発声も毎日数分復習することにより脳に刻み込むことも非常に重要です。

1英文での強弱を意識した発声を数分復習することにより脳に刻み込むことも非常に重要です。

そのうえで英音研学習サイトでは、米国人ナレーターによる音声録音により、英語フォニックスなどの基礎的な学習から、英文を低速・中速・高速の3種で読み上げるトレーニングも実施します。

高速音声に関しては、音声装置を使って機械的に2倍速や3倍速などの不自然な音声ではなく、米国人ナレーターによる肉声での高速発声録音になっていて、高速発声になったとき、どのような強弱リズムになるのかなど非常に勉強になりますので、トライしみてください。

そして米国人ナレーターの高速発声に近い音読ができるようになったとき、英語ネイティブスピーカーの発声方法がどれほど日本語発声方法と違うかということが良く理解でき、そして英語聴覚脳が構築でき、自然体で英語リスニング力が向上していることを実感できることでしょう。

このような音読トレーニングを毎日15分間続け、英音発声特性を脳に刻み込むことにより、英音聴覚脳を構築することができ、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになる訳です。

ただし、英音研学習は大学受験の英語受験勉強を終了した方々向けの難しい英文となっていますので、中学生の方々は、英音発声のスピード感を体感して、英文音読トレーニングは中学生向けのテキストや問題集で実施することが有効だと思います。

英語リスニング 中学生
英語リスニング 中学生

英語音声の意味を認識する方法

【日本語への置き換え】

英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになったからと言って、英語音声の意味がしっかり把握できるという訳ではありません。

多くの日本人は、中学・高校で、英単語の意味を日本語で理解するという英語教育を受けてきました。

日本語が母国語である以上、これは不可避です。

英文和訳の試験問題に対処するにも英単語の意味を日本語で理解していることは必須です。英語音声を英語のまま理解できることは理想ではありますが、一足飛びにそこに至る方法論はありません。

学校内の中間テスト・期末テストや高校入試の英語リスニングテストの点数を向上させようと思ったら、認識できた英語音声の英単語1つ1つをなりふり構わず、日本語に置き換えていって英語音声の意味を把握し、設問の正答率を高めるというのはごく自然な努力だと思います。

英文和訳の場合は、英文を前から後ろから見返すことが可能ですので、じっくり英文を日本語に置き換えていくことが可能ですが、英語音声は、発声されたその場からどんどん音声は消えていくので、ともかく発声された英語の語順の通りに日本語に置き換えていってそのまま英語音声の理解をするというトレーニングは必須です。

例えば、“I am going to visit Kyoto next year.”だと

“I(私は)⇒ am(である)⇒ going(するつもり)⇒ to(ことを)⇒ visit(訪問する)⇒ Kyoto(京都)⇒ next (次の)⇒ year(年).”

という感じです。これでもなんとか英文の意味するところを理解できると思います。

これにより何とか英語音声の意味が理解できる訳です。

ただこの方法は英語発声スピードが速くなってくると、日本語置き換えが苦しくなってくるのも確かですが、英語リスニング力の進化の過程では英語音声の意味を理解するのにはこの方法しかないと思います。

 

【英単語の意味のイメージへの置き換え】

英語音読トレーニングの努力を継続して、英語聴覚脳が強くなってきて、英語単語音声のキャッチ力が強まってくると、日本語に置き換えなくても、英単語の意味のイメージで理解できるようになってきます。

英単語のイメージの方が、日本語への置き換えよりも若干スピードが速くできるので英語音声の意味の理解も楽になってきます。

 

【英語音声のまま理解】

英語音読トレーニングの努力を継続して、さらに英語聴覚脳が強くなってきて、英語単語音声のキャッチ力が強まってくると、認識できた英語音声の英単語1つ1つが単語のまま頭の中を流れるようになります。

例えばさきほどの“I(私は)⇒ am(である)⇒ going(するつもり)⇒ to(ことを)⇒ visit(訪問する)⇒ Kyoto(京都)⇒ next (次の)⇒ year(年).” だと

“I ⇒ am ⇒ going ⇒ to ⇒ visit ⇒ Kyoto ⇒ next ⇒ year.”

では「来年、京都に行くのね」で了解という感じです。

そうなってくると少々の高速英語音声でも楽に意味を理解することが可能となります。

英語リスニング 中学生
英語リスニング 中学生

まとめ

英音研学習における英語発声特性に基づいて英語音読トレーニングは、英語リスニング力向上に大きな効果を発揮します。

ただ、その発声方式で中学校の授業で英文音読をすると、同級生に冷やかされたり、場合によっていじめにあうかもしれません。

中学校の教室では、わざと日本語発声特性で英文音読し、家に帰ったら大きな声で英語発声特性を十分に意識して音読トレーニングを積んでください。

きっと英語音声がクリアに聞き取れるようになると思います。

中学時代は、英語が得意科目になるか、不得意科目になるか大きな分かれ道になる期間です。

ぜひとも英語を得意科目にしていただいて、人生の目標を達成していただきたいと願っています。