効果的な英語リスニングの勉強法はどうすれば良いのか? 問題集をたくさんやるだけでは伸び悩みます。

効果的な英語リスニングの勉強法はどうすれば良いのか? 問題集をたくさんやるだけでは伸び悩みます。

効果的な英語リスニングの勉強法はどうすれば良いのか? 問題集をたくさんやるだけでは伸び悩みます。

インターネット上には、様々な英語リスニング学習方法が紹介されています。

それらにはどのようなものがあり本当に効果があるのか、本当に上達するにはどうしたら良いかを解説しています。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)

 

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(1)英語リスニング問題集をたくさんやる

大学入試の英語や英語検定試験で英語リスニング問題がある場合、過去の実際の試験問題や学習参考書で、英語リスニング問題をたくさんやってみるのは、当然必要です。

どのような内容の英語音声なのか、どれくらいのスピードの英語音声なのか、英語音声を聞いた後、どのような設問が問われるのかなど試験対策として実行することにより、試験傾向に慣れることは非常に重要です。

ある程度の問題数をこなすと、試験傾向になれてきて得点能力が向上しますが、ある時点でそれ以上の点数向上は難しくなります

そうなると、何度、試験問題にトライしてもある一定の点数内に収まってしまいます。得点能力のブレイクスルーを実現しようとすると、単に英語リスニング問題をたくさんこなすだけでは不十分で、他の英語リスニング勉強方法をトライする必要があります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(2)英語音声をたくさん聞く

良く聞かれる英語リスニング勉強方法に、英語音声のシャワーを浴びるとか、英語音声の教材の聞き流しというものがあります。

英語音声の英文テキストを見ながら、もしくは英語音声のみをともかくたくさん聞くことにより、英語リスニング力が向上するはずという勉強方法です。

仕事や他の勉強で忙しいとき、混んだ電車やバスの中などで英語音声を聞き流すだけというのは実施が簡単な方法です。

英音研スタッフには、数万円を投資して初級、中級、上級と聞き流し英語教材をトライした者もいます。

英語音声のコンテンツが面白く、どんどん次を聞きたくなるところが非常に良くできていたりします。

半年間から1年間くらい同じ教材を繰り返し聞き続けると、英文テキストがなくても英語音声だけでほとんど100%聞き取ることができるようになります。

英語リスニング力はかなり向上したはずと、力試しに米国テレビドラマを英語のみ・字幕なしで視聴するとまったく俳優の方々のセリフの内容がほとんど聞き取れない現実に直面します。

なぜだろうと疑問に思いつつ、他の英会話音声教材で勉強してみようと思い立ち、その教材を半年間くらい聞き続けると、また英文テキストがなくても英語音声だけでもほとんど100%聞き取ることができるようになります。

そして再び米国テレビドラマを英語のみ・字幕なしで視聴をするとほとんど聞き取れないということが繰り返されました。

今から思うと、英語音声聞き流し教材の英単語・英熟語レベルは、非常に簡単なものを使っていて、意味が解からない英単語・英熟語がほとんど使われていないこと、発声スピードが1分間に200単語から220単語くらいで比較的スロースピードであるため、米国テレビドラマのセリフで使用している英単語や英熟語やセリフスピードと比べるとはるかにやさしいことも原因として挙げられますが、根本的には英音を聞き流すだけでは、日本語と構造的に異なる発声特性の英音を単語レベルで意味を解する聴覚脳が築けないことが大きな原因だと考えられます。

ちなみに聞き流し英語教材で英語音声を聞き流すだけでは,、口をついて英語が出てくるということもなく、英語スピーキング力の向上もなかなか望めないものがあります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(3)英語ネイティブと英会話をたくさんする

近年、オンライン英会話を利用する人が増えてきました。

英会話スクールで英語ネイティブスピーカーと対面で英会話レッスンをするよりも、はるかに低価格で英語ネイティブスピーカーと英会話できるところが人気の理由のようです。し

かし、英会話スクールやオンライン英会話で英語リスニング力を向上させるのは難しいと思います。

オンライン英会話の講師も仕事なので、会話を成立させなければならならず、生徒の英語力に合わせたレベルの発声スピード、表現や英単語・英熟語を選択し、手加減します。

オンライン英会話や英会話スクールで英語ネイティブスピーカーの発言が聞き取れたとしても、英語ネイティブスピーカー同士のナチュラルな会話スピードを聞き取ることは難しいと思います。

オンライン英会話や英会話スクールでの英会話は英語ネイティブスピーカーとの会話慣れや英語スピーキングの実力試しには有効と考えられますが、英語リスニングの学習方法としては十分とは言えないものがあります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(4)英語フォニックスを勉強する

英語リスニングの勉強方法として、英音の原点に戻って英語フォニックスを勉強することが挙げられます。

英語フォニックスとは、英単語におけるアルファベットのつづり字と発音との間の関係性を示し、知らない英単語でも正しい発音ができるようにするための学習方法の1つです。

米国では5~6歳で英語フォニックスの勉強を開始するようです。

英音研スタッフの1人も20数年前に英語フォニックスの存在を知り、その当時はほとんど日本語の英語フォニックスの書籍が出版されていなかったため、米国出張の際に大型ショッピングモールの書店に立ち寄って英語フォニックス教材を購入しました。

幼児向けの書籍コーナーの一角に、カード式のものや絵本式のものなど結構たくさんの種類が置いてあり、「これがフォニックスかあ」と妙に感動したものです。

現在では、日本語で執筆されたCD付きのフォニックス解説本や、YouTubeにアップされている日本語での英語フォニックス解説動画も多数あり、容易に学習することができます。

特に無声音の子音の発音の仕方は勉強になります。フォニックスは英音発声の原点ですので、1通りきちんと学習することは必須ですし、何度も繰り返し発声練習をして、英語聴覚脳のために刻み込むことが非常に重要です。

後述する英音研の英語音読トレーニングにおける音読発声の基礎として学習する価値が高いものがあります。

このように英語フォニックスは英語リスニングの学習方法としては非常に重要な必要条件ですが、残念ながらこれを勉強したからと言って、英語リスニング力が飛躍的に伸びるということはありません。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(5)英語リエゾンなどを勉強する

英語リスニングの勉強方法として、英語リエゾンを勉強することが挙げられます。

英語リエゾンは英語リンキングとも呼ばれています。

リエゾンはフランス語で、リンキングは英語で、単語と単語を連結して発音される現象をいいます。

リンキングは英語発音において、単語の最後の音が子音で、次の単語の最初の音が母音の場合、その2つの音が連結した発音になるなど現象です。例えば、「tell us」は「テル アス」が「l・u」で「テラス」との音声に聞こえるような感じとなります。

リダクションは、一部の子音が発声されなくなる現象です。例えば、「Call him」 は「コール ヒム」が「h」が発声音が非常に弱くなり、「コーリム」との音声に聞こえるような感じとなります。

フラッピングは、「t」が日本語のラ行の音のように発音されるような現象です。例えば、「letter」が「レター」から「レラー」との音声に聞こえるような感じとなります。

このようなリンキング、リダクション、フラッピングなどの発音の変化は、パターンや法則性があり、それ自体非常に面白いものがあります。

しかし、英語リエゾン(リンキング)などを勉強しても、英語リスニング力が画期的に向上するということは、残念ながらありません。

英語リエゾン教材をそれなりに学習し終えたのち、米国テレビドラマを英音・字幕なしで視聴しても俳優の方々のセリフが画期的によく聞き取れるということはありません。

英語リエゾンなどは、英語ネイティブスピーカーが1分間に300語などの高速な息の流れで発声すると自然に起きるもので、意識的に単語と単語を連結させて発声しようとしているものではありません。

このように英語リエゾンなどはその法則性を勉強するのは面白いですが、英語リスニング力向上のための十分条件とはなりえません。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(6)英文音読をたくさんする

英語リスニング力を向上させる学習方法として、英文音読があります。

ある程度のまとまった英文音声を聞き終わってからその内容を繰り返して発音する練習法で、リピーティングとも呼ばれています。

文音読をすると、英語スピーキング力やリスニング力の向上に良いと聞いて、実際にやってみた方も多いと思います。

そして大多数の人は英文音読学習を継続することなく、止めてしまった方が多いと思います。

文音読を一生懸命やっても、英語リスニング力向上の効果実感できないからです。

なぜ英文音読学習を頑張っても、英語リスニング力向上の効果が実感できないのでしょうか?

それは日本語発声の方法で英文音読をするからなのです。

日本語の発声方法で、英文音読学習をがんばっても、英音聴覚脳を構築することは難しく、英語リスニング力の大幅な向上は見込みがたいということになります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

効果的な英語リスニングの勉強法:英音発声特性を意識した英文音読学習

日本語の発声方法で、英文音読学習をがんばっても、英音聴覚脳を構築することは難しいですが、英文音読学習はリスニングの勉強法として効果が十分でないのでしょうか?

いいえ、そんなことありません。

英音発声特性を意識した英文音読学習により、英語リスニング力の大幅な向上が期待できます

そもそも日本語と英語とでは発声方法が構造的に大きく異なります。

たとえば地名の「長崎」を日本人が発音すると「な・が・さ・き」とひらがな1文字ずつ区切りが入るような発声するのに対し、英語ネイティブスピーカーは息の流れにのせて日本人からすると歌を歌っているように「ナガサ~キ」と発声をします。

このように息の流れに乗せて歌を歌うように発声するという英音特性を踏まえて英文音読練習をすると、英音聴覚脳を構築することができ、そうなると英語リスニング力が向上するという理屈になります。

日本語発声と構造的に異なる英音発声特性としては、他にも、強弱音、音階、舌の柔らかさ・硬さなどがあります。

英音研学習サイトでは、このような日英の発声特性の構造的な違いを解明し、体系化し、主な違いに関してはチャート化しました。この日英の発声特性の違いを踏まえて、どのようない発声をすれば良いのかもチャート化しました

さらに、1分間に180語程度という低速、250語程度の中速、330語程度の高速という3段階で、米国人ナレーターによる英文読上げ音声教材も準備しました。

米国テレビドラマの俳優の方々のセリフ発声スピードは1分間に300語超も頻繁に現れます。

この発声スピードで、英音発声特性を踏まえて、英文音読トレーニングを積むことにより、英音聴覚脳が構築でき、英語リスニング力の向上が期待できます。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

まとめ

世間でよく聞かれる英語リスニング勉強方法としては以下のようなものがあります。

(1)英語リスニング問題集をたくさんやる
(2)英語音声をたくさん聞く
(3)英語ネイティブと英会話をたくさんする
(4)英語フォニックスを勉強する
(5)英語リエゾンを勉強する
(6)英文音読をたくさんする

既にこれらのいくつかには挑戦して、英語リスニング力上達の勉強法としては限界を感じておられる方も多いと思います。

英語リスニング力の上達のためには、音声認識のみならず、英文法や英単語・英熟語力、英文の背景理解など総合力が必要となり、英音発声特性を意識した英文音読学習も英語リスニング力向上の十分条件ではありません。

しかし、英音研リスニング学習は、これまでの様々な英語リスニング学習法と比べて、効果が期待できるリスニング学習法ですので、ぜひ英音研学習に取り組んでいただければと思います。