どうすれば英語スピーキングでの発音を上達させることができるのか?英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法

どうすれば英語スピーキングでの発音を上達させることができるのか?英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法

どうすれば英語スピーキングでの発音を上達させることができるのか?英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法

世界的な感染の影響で、多くの国々の人たちと英語でWeb会議を実施する機会が非常に増えたと思います。

しかし、自分はちゃんとした英語で話しているつもりでも、会議に参加している英語ネイティブスピーカーに理解されず、聞き直された経験がある人も多いと思います。このような事が何回かあると自分の英語発音に自信をなくし、海外Web会議に参加しても一言も発しないという事態に陥ることもあります。

本稿ではどうすれば英語スピーキングの発音が上達し、英語ネイティブスピーカーに、聞き直されず1回で言いたいことが理解されるようになるのか、英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法を解説したいと思います。

 

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本の学校教育での英語発音学習の現状

本の学校教育での英語の発音学習というと、かつて中学から英語を学び始めていたころは中学1年の4月、現在は小学校5年の4月に実施されていると想定されます。

“v”は上の前歯の先端を下唇に当てて「ヴ」と息を出しながら下唇を前方向に弾くとか、“th”は舌の先端を上と下の前歯にはさんで、舌を口の中に引き込みながら発音するなどの授業があったと思います。多くの日本人の生徒は英語では日本語にはない妙な発音をするものだと感じたと思います。

筆者の体験では英語の発音学習は中学1年の4月にほんの数回授業をやって終わりで、それ以降高校・大学と学校教育で英語の発音が学習対象となることは一度もなかったと思います。

他方、学校の英語の授業の中で英語の教科書の英文を声に出して読む機会は多かったと思います。その際アクセントの間違いは指摘されても、英単語のアルファベットの発音のまずさを指摘されることは殆どなかったと思います。

英語の授業の中で英語の教科書の英文を声に出して読む際、英米からの帰国子女が本場の華麗な発音をしようものなら、周りの生徒からいじめにあったりするので、周りの純ジャパ生徒と同様の日本式の英語発音をわざとすると言うような悲劇も起きているような気がします。

かつて高校入試や大学入試では英文読解・英作文に重点が置かれていましたが、昨今、英語リスニングが高校入試や大学入試で試験科目とされるようになったので、中学・高校でリスニングの授業を受けた方も多いと思います。

しかし、現在、高校入試や大学入試で英語スピーキングを試験科目としている学校は殆どないと想定され、生徒側としても入試で試験科目でない英語スピーキングの学習に時間を割くモチベーションは非常に低いものと考えられます。

大学生になると、就職活動や院試で、TOEICの点数を申告することが求められるため、TOEICの勉強をした人も多いと思います。TOEICは「話す」と「書く」を対象とした試験もあるのですが、就職活動と院試で求められる試験の点数は「読む」と「聞く」を対象とした試験なので、大学生になっても英語スピーキングへの学習モチベーションは低いものとなります。

日本の大学生や社会人で米国の大学院に進学したいとなるとTOEFLという試験を受けなければならず、多くの場合一定以上の点数を取ることが求められことが求められます。TOEFLは「読む」と「聞く」のみならず、「話す」と「書く」の試験もあるので、英語スピーキングの学習が必要となりますが、日本から米国大学院への進学を希望する人は非常に少ないので、日本社会全体へのインパクトは非常に小さいものとなります。

このような感じで、英語スピーキングに関して、中学・高校・大学とも学習者のモチベーションは非常に低く、スキルも低いものとなっています。

そのため社会人になり、海外とのビジネス交渉をしたり海外視察の際に、英語スピーキング力が突如求められ、戸惑うことになります。

 

どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?
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英語スピーキング発音における主要な構成要素

英語スピーキングにおける発音における主要な構成要素としては、以下のものが考えられます。

英語発声の主な要素

・息の出し方・流し方

・声帯の使い方

・舌・歯・唇の使い方

・口の開き方・閉じ方

 

英語発音対象レベル

・アルファベット1文字1文字

・英単語1つ1つ

・英文1文

 

これらの組み合わせを適切に制御することにより英語スピーキングにおける発音が適切なものとなります。

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
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英語フォニックス

英語フォニックスは、アルファベットと発音の関係を示したもので、英語圏の5~6歳の子供が学習を開始し、知らない英単語の発音ができるようにするためのものです。

日本では、アルファベットの発音は、A(エイ)、B(ビー)、C(スィー)、D(ディー)、E(イー)、F(エフ)、G(ジー)などとして覚えるのが一般的です。これはアルファベットの文字としての呼称を勉強していることになります。

例えば「A」という形の文字の名前は「エイ」となります。

しかし、例えば、“ant”(昆虫のアリ)は「アント」と発音しますが、アルファベット呼称で読むと「エイ・エヌ・ティー」となり、まったく使われていない発音となり、意味不明となってしまいます。

そこで、英単語として実際に発音される場合のアルファベットと音の関係を勉強して、英単語の発音をできるようにするため、英語フォニックスが研究開発されました。

英語フォニックスでは、A(ア)、B(ブ)、C(ク)、D(ドゥ)、E(イー)、F(フ)、G(グ)などと英単語の中で個々のアルファベットが実際にどのように発音されるのかを学習していきます。

1文字ではなく、“oo”は「ウ」と発音するなど、2文字や3文字パターンもあり、文字と発音の関係性の法則はなかなか楽しめるものがあります。

英語フォニックスは上記の英語スピーキングにおける発音における主要な構成要素のうち、発音対象レベルにおけるアルファベットの発音、発声の仕方としては、舌・歯・唇の使い方や口の開き方・閉じ方が主な学習対象となります。

 

英語スピーキングにおける英語フォニックスの意義は、英単語のアルファベット1文字1文字を基本的にきちんと発音することを示していることにあると考えています。

筆者が若かりし頃、英国人の友人から「あなたの“for”の発音はおかしい」と指摘されたことがありました。その時はさすがにfor”の発音ができない訳はなく「どういうこと?」と不思議に思いました。どういうことかを英国人の友人に説明してもらったところ「あなたは“for”を“フォ―”と発音していて変だ」という訳です。中学の頃、“f”は上の前歯の先端を下唇に当てて“f”と息を出しながら下唇を前方向に弾くということは学習し、自分でもそうしているつもりでしたが、いつしか無意識に“f”を日本語の「フ」に置き換えて発音していることに気づかされました。

ちなみに英国英語は“for”の語尾の“r”を省略して発音することが多いですが、米国英語は“for”の語尾の“r”をしっかり発音します。米国英語を目指している方は “for”の3つのアルファベットを1文字1文字きちんと発音する必要があります。

この英語フォニックスは英語スピーキングの土台中の土台ですので、さらっと1通り学習して終わりとしてはいけません。上記の“for”の例のように日本語環境で生活をしていると、当然日本語を発声する機会が圧倒的に多く、英語の発音が日本語の平仮名の発声に自然と置き換わってしまうからなのです。英音研オンライン学習教材では、この英語フォニックスを1~2分毎日簡単に復習できるようデイリープラクティスに組み込みましたので、英語フォニックスの原点を毎日復習して発声脳に刻み込むことが可能となっていますので、ぜひトライしてみてください。

英語フォニックや英単語レベル・英語1文レベルでの強弱リズムに関しては別の英音研公式ブログで詳しく紹介しているので、下記のリンクから参照してください。

英語フォニックスは何にどう役立つのか? (eionken.co.jp)

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
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日本語発声方法と英語発声方法の構造的な違い

英語スピーキングにおける発声を適切なものにするためには、英語フォニックスのみでは足りません。

日本語発声方法と英語発声方法は、息の出し方・流し方や声帯の使い方などで構造的に大きく異なっています。

腹式呼吸と胸式呼吸での発声については、「腹式呼吸で英語発声するのはどうなのか」というタイトルで英音研公式ブログにアップしてありますので、ご参照ください。

腹式呼吸で英語発声するのはどうなのか?英語スピーキング力・リスニング力を向上させる重要な要素ですが、それだけでは足りません。 (eionken.co.jp)

 

英音研オンライン学習教材では、日本語発声方法と英語発声方法に関して、何がどのように構造的に異なっているのか、チャートで図解して説明をしています。まずはこれらを理解することが、英語スピーキングにおける発声の土台となります。

しかし、ただ単に1度学習して理解するだけは不十分で、身に着けることはできません。日本語環境で生活していると、日本語を話す機会が圧倒的に多いので、日本語発声方法に自然と戻ってしまい、英語発声方法とは全く異なるものとなってしまうからなのです。

そこで、英音研オンライン学習教材では、を1日1回15分ほどで英語発声方法をリマインドし、発声脳に刻み込むためのデイリープラクティス教材や音読教材をオンラインで提供していますので、ぜひそちらにトライしてみてください。

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どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
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実践の場での英語スピーキングの発音

英語での会議の場で自分の言いたい・自分が言うべきことをスムーズに英語にするための学習方法については、「どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法」と言うタイトルで英音研公式ブログにアップしていますので、そちらを参照してください。仕事や日常生活で生成した電子メール送信文などの日本語コンテンツを活用して、Google翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトを駆使して英文を生成して、英文音読と日本語からの英文生成のトレーニングを積む英語スピーキング学習方法を提唱しています。これにより、効率的・効果的な英語スピーキング力の向上につながると思います。

どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法 (eionken.co.jp)

 

英語での会議の場での発言の際は、同僚の日本人の視線を意識して流暢な英語を披露しようとハイスピードで話そうとしないと言うことがポイントとなります。どうしても英語スピーキングへの苦手意識に、自分の言いたいこと・言うべきことをさっさと発言して早く重圧から逃れたいと言う気持ちも加わり、早口になりがちなのだと思います。そうなると英語発音がいい加減になり、周りの人たちには理解しづらい英語となってしまいます。そうなると発言を聞いていた人たちは「あなたの発言はよく理解できなかったから、もう一度言ってください」などのリクエストが出て却って時間が掛かってしまうことにもなりかねません。

 

ここは、ともかく英単語アルファベット1文字1文字、ゆっくりでよいのできちんと発音することが非常に重要となります。口語でのコミュニケーションですので、ゆっくりとしたスピードで良いのできちんとした発音で発言し、発言内容をきちんと周りの人達に理解されることが最重要ポイントとなります。

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
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まとめ

日本語の発声特性と英語の発声特性は構造的に異なっています。

そのため、まずは日本語の発声特性と英語の発声特性がどのように構造的に異なっているのかを理解することが重要となります。これに関しては英音研学習サイトの中で詳しく図解で説明していますので、それを一読してください。

しかし、普段日本語環境で生活していると、当然発声は日本語発声の特性によるものとなり、英語発声特性で英語スピーキングにすぐにシフトするのが難しくなります。

英語発声特性を発声脳に刻みこむには、毎日短時間でも良いので、英語発声特性を十分に加味した英文音読のトレーニングを積み重ねることが必要です。これに関しても英音研学習サイトの中でデイリープラクティスや英文音読トレーニング教材を提供していますので、1日15分のトレーニングを簡単に積むことができます。

本稿により皆様の英語スピーキングの発音が上達し、海外とのWeb会議などで海外の方々とのコミュニケーションがスムーズに進むことを願っております。