洋楽による英語リスニング学習はどうなのか?

洋楽による英語リスニング学習はどうなのか?

洋楽による英語リスニング学習はどうなのか?

英語リスニング学習法方法の1つとして、洋楽を活用する方法があります。洋楽を英語リスニング学習教材としてどうなのか、使うとしたらその方法や効用はどうなのかについて解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


英音研スタッフによる洋楽リスニングの経緯

英音研スタッフは、大学時代にアメリカンポップス・ロックにハマり、毎週、アメリカントップ40という米国の楽曲ランキング番組を視聴して、気に入った楽曲があると、レンタルレコード店に行き、レンタルしたレコードをカセットテープにダビングし、歌詞は歌詞カードをコピーしてそれを見ながら洋楽を楽しんでいました。

その際、まず歌詞を見ずに洋楽を聞くと、たまに知っている英単語がキャッチできますが、大部分の歌詞の英単語は聞き取れず、何の事を歌っているのかさっぱりわからないと言う状況でした。次に歌詞を見ながら再度楽曲を聞くと、おおよそどういうことを歌っているのが理解できました。その際、歌詞には中学英語レベルの英単語ばかりで知らない英単語はほとんどないのに、それすら聞き取れないという状況に愕然としたものでした。

そして、再度、歌詞を見ずに楽曲を聞くと、単語レベルでかなり歌声が把握でき、どんなことを歌っているのかも良く判るという状況が続きました。

大学時代にはものすごくたくさんの英米の楽曲を聞いたわけですが、この状況は大学時代4年間ずっと変わらずでした。そして、どうしてこうなるのか、その当時は不可解なままでした。

就職してからは、仕事が忙しくなり、洋楽を楽しむという趣味は下火になったものの、大学卒業後10数年後でも、テレビで懐かしのアメリカンロックなどの番組が放送され、ハマっていた頃の気に入った楽曲のミュージックビデオを視聴すると、不思議とクリアに歌詞の内容が理解できました。他方、聞いたことない楽曲の歌詞の意味はさっぱり分からずという状況でした。

さらに時が下がり、英語の勉強をかねて、米国テレビドラマを視聴するという趣味にハマり、英語リスニング学習方法まで編み出すという状況になった訳ですが、洋楽のリスニングが難しいことは大学時代から認識していたので、米国映画やテレビドラマでも、ミュージカル系のものは避けていました。

ただ、米国の俳優の方々のセリフリスニング力が向上したので、いよいよ洋楽のリスニングにトライするということで、“glee”という2009年から2015年頃に放映され、米国で人気番組だった高校の合唱部のテレビドラマに挑戦しました。

日本の合唱部というと、まじめな楽曲を選定して、美しく歌うものが多いような印象ですが、米国の合唱部のグリークラブは、ハードロックあり、激しいダンスありというもので、大学時代にドハマりしていた頃のアメリカンポップス・ロックなどが多数出てきて、“glee”を英語学習するモチベーションも一気に向上しました。

洋楽による英語学習
洋楽による英語学習

英音研スタッフの英音研学習後の洋楽リスニング力の状況

英音研学習で通常の米国テレビドラマの俳優の方々のセリフの理解度は格段に向上しました。そして、米国人気テレビドラマだった“glee”で登場する楽曲シーンについてのリスニング力もそれ相応に向上しました。

大学時代は、歌詞を見ないで、初めて楽曲を聞いた場合、ほとんど英単語を聞き取ることができず、何を歌っているのかさっぱり解らない状況でしたが、英音研学習後は、歌詞の字幕を見ないで、初めて楽曲を聞いた場合でも、格段に歌詞の英単語を聞き取れる力が向上しました。大学時代から比べると相当な進歩だと思います。

ただ、その際、楽器の音の中からメインボーカルの歌声に意識をかなり向けたり、ハモリの歌声の時もメインボーカルの歌声に意識を集中させる必要があり、結構、大変なものがあります。日本語の楽曲であれば、お気楽な気分で楽曲を聞いても、歌っている内容はほぼ理解できますので、洋楽のリスニング力はまだ向上の余地ありと言うところです。

洋楽による英語学習
洋楽による英語学習

洋楽のリスニングが難しい理由

日本人にとって、洋楽のリスニングが難しくなる大きな理由が、英会話の発声リズムと楽曲における発声リズムが大きく異なることです。特に伸ばす音符の部分の英単語は、通常の英単語の発声リズムと大きく異なるため、歌詞のリスニングが難しくなります。

また楽器の音と歌声が重なるため、歌声のリスニングが難しくなります。

楽曲は歌声と楽器の音とのハーモニーを楽しむものなのに、なかなかつらいものです。

また、複数の歌声が重なるハモリ部分のリスニングも難しいものがあります。複数の歌声が重なるためにクリアにリスニングしづらくなります。本来、楽曲のハモリ部分は、楽曲を楽しむところなのに、なかなかつらいものです。

楽曲のテンポに関して、スローバラードは、歌手の声メインで発声スピードが遅いので、比較的リスニングがしやすいですが、ハードロックの超アップテンポな楽曲は、歌声の発声スピードが速く、リスニングが難しくなります。

歌詞の英単語・英熟語に関しは、特にラップのリスニングが難しいものがあります。ラップの独特のテンポに加えて、聞いたことのない俗語スラングのオンパレードなので、歌詞の意味が非常に取りづらくなります。

洋楽による英語学習
洋楽による英語学習

洋楽による英語学習の是非・効用

洋楽による英語学習で効果を上げている例もあるようです。その方はイギリスのロックグループのビートルズが非常に好きで、歌詞を見なくても何曲も歌えるくらいの状況だったそうです。

その人の書く英文が、日本人離れした英語ネイティブスピーカー並みの力量だったそうです。おそらく、ビートルズの歌詞が頭に刻み込まれた成果だと考えられます。当人としては、英語の勉強というよりも、趣味としてやったことの結果だとは思いますが、すごいものです。

このように洋楽を題材に使った英語学習は歌詞を暗唱するくらいまでやりこむと効果が出るようです。逆に言えば、歌詞を見て漫然と洋楽を聞いているだけでは、私の大学時代にように、英語力の向上は見込めないと思います。

もし、大学入学を目指していて英語試験の点数を向上させたいなら、大学入試で出題されているような英文を使って英音研学習の理論を活用した英文音読学習をした方が、英語リスニング力の向上につながり、得点力も向上しやすくなると思います。

TOEICなど英語力評価テストを受けている方々も同様に、英語力評価テストで出題されているような英文を使って英音研学習の理論を活用した英文音読学習をした方が、リスニング力の向上につながり、得点力も向上しやすくなると思います。

大学入試も突破し、英語力評価テストも卒業した方で、英語ネイティブスピーカーに対して現実的に通用する英語力を求めている方でも、米国映画・テレビドラマなどにおける通常のセリフの題材に英音研学習の理論を活用した英文音読学習をした方が、リスニング力の向上につながり、実務などに役立つと思います。

その意味で、洋楽がものすごく好きで、是が非でも歌詞なしでの初聞きでも歌声の意味が解かるようになりたいという人を除いて、英語学習の息抜きとしてなどで洋楽を楽しんだ方が良い気がします。

洋楽による英語学習
洋楽による英語学習

まとめ

筆者は、ものすごく洋楽が好きという人や洋楽ビジネス関係者を除き、通常の英語学習者は、洋楽を重要な英語リスニング学習教材とすべきでないと考えます。

洋楽を英語学習の対象とすると学習成果ストレスがかかり、お気楽に洋楽が楽しめなくなります。

大学受験生やTOEIC等の英語力評価テストを受験する方々はまず受験対象試験参考書でしっかり学習すべきで、その方が試験の得点力は向上します。

洋楽は、英語学習の息抜きとして楽しみましょう。