日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?グーグル翻訳活用・英音研発声法による英語スピーキング上達法

日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?グーグル翻訳活用・英音研発声法による英語スピーキング上達法

日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?グーグル翻訳活用・英音研発声法による英語スピーキング上達法

世界的な感染症の流行の影響で、自宅でのリモートワークで仕事をする人たちも増え、また多くの国々の人たちと英語でWeb会議をする機会が増えたと思います。新型コロナ禍以前だと、国内はもとより海外での打ち合わせでも会議室において対面でするものという固定観念がありましたが、多くの国の人々が国内外との人たちとWeb会議で簡単に打ち合わせができることを知り、実行するようになりました。

 

そのような会議では様々なテーマ・論点に対して質問をし、意見を言う機会が増えた人が多いと思います。海外の方々とのWeb会議で使われる言語は英語であることが多く、コミュニケーションツールとしての英語の重要性を再認識されたと思います。

 

しかし、日本人の場合、日本語ならスムーズに意見が言えるのに、英語だと言葉が出てこず思った通りの意見が言えない人が非常に多いものと想定しています。

 

中学・高校・大学教養科目で8年間も英語を勉強しているのに、なぜ日本人は英語スピーキングが苦手なのでしょうか?

 

本稿では、日本人が英語スピーキングを苦手とする原因を解明し、その対策としてGoogle翻訳活用・英音研発声メソッドによる英語スピーキング上達法を解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


英語の4大能力

英語の4大能力と言われている「読む」「書く」「聞く」「話す」のうち、「読む」「書く」は文字を利用して行うため、大学入試の英語科目をある程度の得点ができるようになった人は英文読解・英作文とも時間を掛けさえすればなんとか対応できるものと考えられます。

 

英語の「聞く」「話す」は、英語音声がベースとなるため、日本人にとっては「読む」「書く」よりも難易度が上がります。そのうち英語を「聞く」こと、すなわち英語リスニングは相手が言ったことを聞き取るという受動的な活動であるのに対し、英語で「話す」こと、すなわち英語スピーキングは相手が話し終えて、その内容に対してすぐに自分で英語組み立てて話すと言う瞬発力が求められる能動的な活動です。そのため、英語の4大能力の中で一番難易度が高く、日本人にとって英語リスニングが苦手になる要因だと考えています。

 


本の学校教育での英語スピーキング学習の現状

かつて日本の高校入試や大学入試では英文読解・英作文に重点が置かれていましたが、昨今、英語リスニングが高校入試や大学入試で試験科目とされるようになったので、中学・高校でリスニングの授業や試験を受けた方も多いと思います。

 

しかし、現在、日本での高校入試や大学入試で英語スピーキングを試験対象としている学校は殆どないと想定され、生徒側としても入試で試験科目でない英語スピーキングの学習に時間を割くモチベーションは非常に低いものと考えられます。

 

大学生になると、就職活動や院試で、TOEICの点数を申告することが求められるため、TOEICの勉強をした人も多いと思います。TOEICには英語を「話す」と「書く」を対象とした試験もあるのですが、就職活動と院試で求められる試験の点数は英語を「読む」と「聞く」を対象とした試験なので、大学生になっても英語スピーキングへの学習モチベーションは低いものとなります。

 

そのため大学を卒業し就職して海外の取引先とビジネス交渉をしなければならない事態になった時、多くの日本人は英語でうまく交渉できないと言う困った状況になるものと想定されます。

 

このように各種の入学試験などに英語スピーキングが試験科目に入っておらず、多くの日本人にとって学習モチベーションが低いことが、日本人が英語スピーキングを苦手とする大きな原因になっていると思います。

日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?
日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?

日本人が英語スピーキングを苦手とする主な要因

日本人が英語スピーキングを苦手とする主な要因としては、以下のものが考えられます。

・英単語・英熟語力不足

・英文法力不足

・英語リスニング力不足

・発言コンテンツの考察力不足

・発言コンテンツを英語化する力不足

・発言コンテンツの英語発音力不足

 

これらの要因が複合的に組み合わされて英語スピーキングが苦手になっているものと考えられます。以下1項目ずつ解説していきたいと思います。

 

英単語・英熟語力不足

英単語・英熟語力が不足していると、英語で言いたいことがなかなか表現できませんし、それ以前に相手が話していることも当然よく理解できません。英単語・英熟語記憶学習方法に関して、画期的な方法論はなく、地道な努力で覚えるしかありません。

 

英語リスニングの場合、英語ネイティブスピーカーが話す英単語・英熟語をカバーする必要があるので、記憶学習量が非常に多くなりますが、英語スピーキングの場合は自分が使う英単語・英熟語は自ら決めることができるので、それほど多量に記憶する必要はなくなります。

 

英単語・英熟語記憶学習については、英語リスニングの観点からですが、別のブログ「英語リスニングにとって英単語学習はどう進めるべきか?」と「英語リスニングにとって英熟語学習はどう進めるべきか?」で解説していますので、そちらを参照してください。

英語リスニングにとって英単語学習はどう進めるべきか? 英単語記憶学習は地道にやるしかないです。 (eionken.co.jp)

 

英語リスニングにとって英熟語学習はどう進めるべきか? 記憶学習が必須だが、音声付きの良い英熟語教材が少ないと言う問題があります。 (eionken.co.jp)

 

英文法力不足

英文法は、疑問文、否定文、仮定法など表現パターンごとの表現ルールなので、英語スピ―キングにとって非常に重要な要素となります。英語スピーキングの際、英文法に則して英文を組み立てて話さないと相手にはキチンと意図が伝わらないことになります。

 

しかし、中学・高校の英文法の学習過程で英文法の学習が嫌いになった人は相当いるのではないかと思います。あまりに細かなルールや例外ルールをたくさん詰め込まれて覚えきれなくなることなどが大きな要因だと思います。

 

自分が英語スピーキングをする際に活用する英文法のルールは、基本的な実用英文法の範囲内の基本的なものだけで良いとすることで、かなり英文法の学習は楽になるのではないかと思います。

 

英文法学習については、英語リスニングの観点からですが、別のブログ「英語リスニングにとって英文法はどう必要なのか?」で解説していますので、そちらを参照してください。

英語リスニングにとって英文法はどう必要なのか?リスニングにとって英文法の比重はそれほど重くないですが、英語スピーキングには実用英文法は必須です。 (eionken.co.jp)

 

英語リスニング力不足

英語リスニングが苦手なため、相手の言っていることが良く理解できないため、意見が適切に言えないケースです。英会話は相手と自分との言葉のキャッチボールですので、相手が言っていることが十分に聞き取れないとなると、質問のしようがなく、意見の言いようがありません。

 

日本人の場合、英語スピーキングのみならず、英語リスニングを苦手している人は非常に多いものと想定され、そのため、英語スピーキングも苦手になっていると考えられます。

 

英語リスニングが苦手な理由やその克服方法については、別のブログ「英語が聞き取れる:英語リスニングにおける「英音の認識」と「意味の理解」」で解説していますので、そちらを参照してください。

英語が聞き取れる:英語リスニングにおける「英音の認識」と「意味の理解」 (eionken.co.jp)

 

発言コンテンツの考察力不足

会議の場合、会話はいくつかのパターンがあります。

・相手の意見に対して質問する。

・相手の意見に対して意見を言う。

・相手の質問に対して回答する。

・相手の質問に対して質問する。

 

どのような意見を言い、どのような質問をするかは、人の話を分析する技術、説明する技術や質問する技術がありますので、英語の学習とは別にそれらをまずは学習することが必要です。ビジネス関連書籍などで解説書が出版されていますので、そちらを参照して頂ければと思います。

 

ただ、英語スピーキングの観点からは、相手の発言内容を英語のまま分析できるか、日本語に置き換えて分析するかどが大きな分岐点となります。

英語のまま相手の発言内容を分析できる人は、そのまま英語で意見や質問が考えられるので英語スピーキング力は非常に高いと言えます。

他方、大多数の日本人は相手の英語での発言内容を日本語に置き換えて分析するため、意見や質問も日本語で意見や質問を考えるため、その日本語を頭の中で英作文すると言うプロセスが必要となり、スピーディな発言が難しくなります。

 

その次のプロセスとして、英語スピーキングの観点からは、どのような意見を言い、どのような質問をするかを、日本語で考えるか、英語で考えることができるのかが大きな分岐点となります。

英語で意見や質問が考えられるような人は、それをそのまま口に出せばよいので英語スピーキング力は非常に高いと言えます。

他方、大多数の日本人は日本語で意見や質問を考えるため、その日本語を頭の中で英作文すると言うプロセスが必要となり、スピーディな発言が難しくなります。

 

発言コンテンツを英語化する力不足

英語スピーキングの観点からは、どのような意見を言い、どのような質問をするかを、日本語で考えるか、英語で考えることができるのかが大きな分岐点となります。

英語で意見や質問が考えられるような人は、それをそのまま口に出せばよいので英語スピーキング力は非常に高いと言えます。

他方、大多数の日本人は日本語で意見や質問を考えるため、その日本語を頭の中で英作文すると言うプロセスが必要となり、スピーディな発言が難しくなります。

 

多くの日本人は発言コンテンツを日本語で考えるため、それを頭の中で日本語から英語に英作文することになりますが、日本語発言コンテンツを英語化する力不足のため、相手が発言を終えても、瞬発的に発言することが難しくなります。

 

日本語発言コンテンツを英語化する力不足の原因としては、英単語・英熟語力の不足、英文法力の不足、英語表現力の不足など考えられます。

 

世の中に出回っている英会話教材には、疑問文、現在完了、仮定法など英文法の学習項目ごと、喜怒哀楽などの感情や「~してくれますか?」「~にしましょう」などの英語表現パターンごと、海外旅行での入国手続きや売店での買い物などの英語活用シーンごとなどのパターンプラクティスで、発言コンテンツを英語化するスキルを身に着けさせようと方法のものが非常に多くあります。

 

筆者もそれらの表現パターンプラクティスの英会話教材で学習しましたが、すらすらと英語化して話をすることはできませんでした。それらの学習パターンが十分に身についていないからだと言われればそれまでですが、学習パターンを現実の場面に適用し、適切な英単語・英熟語に入れ替えて適切に表現することが現実的には難しいからだと考えています。

 

発言コンテンツの英語発音力不足

自分はちゃんとした英語で話しているつもりでも、会議に参加している英語ネイティブスピーカーに理解されず、聞き直された経験がある人も多いと思います。このような事が何回かあると自分の英語発音に自信をなくし、海外Web会議に参加しても積極的に発言したくないという事態に陥ることもあります。

 

英語発音力不足の原因としては、息の出し方などの英語発声の主な要因と、英単語1つ1つなど英語発音対象レベルにおいて、日本語発声特性を使ってしまい、英語発声特性で発音できていないことにあると考えています。

 

英語発声特性としては、下記のような「英語発声要素」「英語発音対象レベル」の2つのカテゴリーが複合的に組み合わされていて、英音発声をする必要があります。

 

英語発声の主な要素

・息の出し方・流し方

・声帯の使い方

・舌・歯・唇の使い方

・口の開き方・閉じ方

 

英語発音対象レベル

・アルファベット1文字1文字

・英単語1つ1つ

・英文1文

 

これらに関しては、別のブログ「どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?」で解説していますので、そちらを参照してください。

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか? (eionken.co.jp)

日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?
日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?

 


英語が自然に出てくるようにするための英語スピーキング学習戦略

英語スピーキングが苦手となる主な要因のうち、どのようにすれば「発言コンテンツを英語化する力」を身につけることでき、英語が自然に出てくるようできるのかを解説したいと思います。

 

現実的な目標設定

母国語が日本語である日本人に「あなたは日本語の発言をどのようなメカニズムで発していますか?」と質問をしたら、多くの人が「思いついたことを口に出すだけ」と答えることでしょう。これが母国語というものです。

 

他方、これが日本人にとって外国語である英語でとなると、日本語で発言内容を考えて、頭の中で日本語から英語に英作文をして、それを口に出すというプロセスを経ることがとても多いと思います。この状態から英語が母国語の人たちのように「英語で思いついたことを口に出すだけ」という状態に至るのは相当困難な道のりだと考えられます。

 

経営学で「戦略」の定義の1つに「捨てること」というものがあります。人・物・金の経営資源が限られている中で、あれこれ広く浅く取り組んでは企業競争に負けることになるので、ある物事に経営資源を集中配分し、それ以外の分野はあきらめるという訳です。

英語スピーキング学習戦略も同様です。

 

専門科目の勉強で忙しい大学生や大学院生、担当業務で超多忙な社会人にとって英語スピーキングだけに多くの時間を割くことはできません。

そのためにはどんなことにでも「英語で思いついたことを口に出すだけ」という状況を目指すのはあきらめ、特定分野に絞ってスラスラ英語で話せるようにすることを目指す訳です。

大学生や大学院生だと専門分野、社会人だと担当分野、一般の人だと趣味などにフォーカスすることが考えられます。

 

特定分野に絞ってスラスラ英語で話せるようにするための英語スピーキング学習方法

パターンプラクティスの英会話教材で英語スピーキング力が思ったように身につかない大きな原因は、英会話教材に記載されている英語会話例文が自分事ではなく、一般論や他人事であることだと考えています。銀行に勤めている人が、製造業の製品輸出交渉に関するビジネス英会話を学習しても使える機会はかなり少ないと考えられます。

それではどうすれば良いのでしょうか?

 

業務で作成・送信した日本語電子メールコンテンツ

社会人の場合、担当業務において自分で作成・送信した日本語電子メールのコンテンツが、一番有益な英語スピーキング教材になると考えています。担当業務で作成・送信した電子メールコンテンツは業務で誰かに何かを伝える必要性があり、リアリティに溢れたものがほとんどです。しかも、自分向けの英語スピーキング用のコンテンツを別途新たに時間と労力をかけて新作をする必要はなく、すでにそこあるものです。

 

AI機械翻訳アプリの活用

一昔前だと、英語の電子メールを作成・送信するのに、自力で英作文をする必要があるため、かなり時間がかかりました。

 

しかし、現在はAI機械翻訳アプリが無料で簡単につかえるようになり、状況が一変しました。以前、機械翻訳アプリは翻訳精度が低く実用に耐えないものでしたが、昨今のGoogle翻訳やDeepLなどの人工知能を活用した機械翻訳アプリの翻訳精度はそこそこ高いものがあり、実用に耐えるものとなっています。

 

そこで、業務で作成・送信した日本語の電子メールコンテンツをGoogle翻訳やDeepLなどのAI機械翻訳アプリにインプットして英語に翻訳します。翻訳英語が気にいらないところは少し自分で修正します。そして電子メールの日本語文と翻訳した英語文をマイクロソフトExcelに1行ずつ左列に日本語、右列にその英語翻訳文を日英1文ずつインプットすると自分オリジナルの日英対訳英語スピーキング教材が出来上がります。

 

ちなみに機械翻訳アプリの翻訳精度を上げるプチ工夫としては、機械翻訳アプリにインプットする日本語文に主語や目的語などを追記したり、一文を長くしないで、短く区切って表現することが考えられます。日本人向けの電子メール表現の際に主語や目的語を補いすぎると不自然な日本語表現となってしまいますので、機械翻訳アプリにインプットする直前に少し補記するのが良いと思います。

 

1人で出来る英語スピーキング上達法

出来上がった自分オリジナルの日英対訳英語スピーキング教材を使って、以下のように学習します。

 

まず英文をゆっくり正確に音読します。この場合、日本語発声特性で英文音読をしても効果は薄いものとなります。しっかりと英語発声特性で英文の音読をします。

 

これらに関しては、別のブログ「どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?」で解説していますので、そちらを参照してください。

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか? (eionken.co.jp)

 

文音読の際、英文がどのような構造になっているのかもそれなりに認識します。機械翻訳された英文は、各種の前置詞、接続詞thatなどを有効に活用して、構築されていることが良く理解できると思います。また「~に関して」は“Regarding”が良く使われていることなどもすぐに認識でき、実際の会話でも使えるようになります。

 

英文を音読する際、最初は1単語1単語正確にゆっくり正確に、慣れてきたら徐々にスピード上げて高速音読ができるようにもし、アップテンポな英語発言のトレーニングとします。ただし、英語スピーキングのスピードを上げることにより正確な発音がないがしろにされてしまうのでは意味がありません。あくまで正確な発音ができる範囲でのアップテンポは英文音読が求められます。何回か英文音読して、日本語のみを見て英文が言える状態だと思えるようになったら、今度は日本語のみを見て英文を口に出します。うまく言えなかったら、再度、英文を何度か音読します。日本語のみを見て英文が言えるようになったら次の文に移ります。

 

もし、英語の発音に自信がないときは、その英文をGoogle翻訳にインプットして、マイクのマークをクリックすれば、英語音声で聞くこともできます。一昔前この種の機械音声は違和感が強かったですが、昨今の機械音声はかなり人間の声に近いものがあります。

 

この自分オリジナルの日英対訳英語スピーキング教材を使った音声学習を毎日短時間でも続けていくと、いつしか自分が担当している業務に関する英語を話さなければならなくなったときに、英語表現がある種の塊となって頭に思い浮かぶので、それをつなげていくと、それなりの長さの英語が話せるようになることが実感できることと思います。

 

上記は業務で作成した日本語の電子メール文を活用する英語スピーキング学習法ですが、趣味の事でプライベートにやり取りした日本語電子メール文があるなら、それを使えば趣味に関しての英語スピーキング教材として使えます。

大学生や大学院生の方でしたら、専門分野に関して同級生や先生とやりとりした日本語電子メール文があるなら、それを使えば専門分野に関しての英語スピーキング教材として使えます。

もし電子メールコンテンツの蓄積がないのでしたら、話せるようになりたい分野に関してインターネットのコンテンツを集めて日英対訳集を作ればよいと思います。

 

実践の場での英語スピーキングの発音

英語での会議の場での発言の際は、同僚の日本人の視線を意識して流暢な英語を披露しようとハイスピードで話そうとしないと言うことがポイントとなります。

 

どうしても英語スピーキングへの苦手意識に、自分の言いたいこと・言うべきことをさっさと発言して早く重圧から逃れたいと言う気持ちも加わり、早口になりがちなのだと思います。そうなると英語発音がいい加減になり、周りの人たちには理解しづらい英語となってしまいます。そうなると発言を聞いていた人たちは「あなたの発言はよく理解できなかったから、もう一度言ってください」などのリクエストが出て却って時間が掛かってしまうことにもなりかねません。

 

ここは、ともかく英単語アルファベット1文字1文字、ゆっくりでよいのできちんと発音することが非常に重要となります。口語でのコミュニケーションですので、ゆっくりとしたスピードで良いのできちんとした発音で発言し、発言内容をきちんと周りの人達に理解されることが最重要ポイントとなります。

日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?
日本人はなぜ英語スピーキングが苦手なのか?

まとめ

これまでパターンプラクティスがベースの英会話教材にトライしても、英語がスラスラと出てこない状況の日本人は非常に多いと思います。それはこれらの英会話教材は一般論・他人事なので、なかなか自分事としての場面に応用することが難しかったのだと思います。

 

他方、母国語が日本語である日本人が外国語である英語を使って「思ったことを口にだすだけ」という英語ネイティブスピーカーのレベルに達することは非常に難しいと思います。

 

多忙な日本人としては、自分の専門分野・担当業務分野・趣味など自分事として話す必要があること、話したい事に絞り、関連する豊富な日本語コンテンツデータをAI機械翻訳して自分用オリジナル日英対訳集で英語スピーキング学習をすることが必要だと思います。その他の分野に関して英語を使って「思ったことを口にだすだけ」という英語ネイティブスピーカーのレベルに達することは当面あきらめましょう。

 

英音研学習サイトの中でデイリープラクティスや英文音読トレーニング教材を提供していますので、1日15分のトレーニングを簡単に積むことができます。

 

本稿により皆様の英語スピーキングの発音が上達し、海外とのWeb会議などで海外の方々とのコミュニケーションがスムーズに進むことを願っております。

オンライン英会話はどうなのか?学習方法しだいでかなり効果が出ます。

オンライン英会話はどうなのか?学習方法しだいでかなり効果が出ます。

オンライン英会話はどうなのか?学習方法しだいでかなり効果が出ます。

近年、インターネットのWeb会議システムを活用したオンライン英会話のサービスが急速に普及しています。

このオンライン英会話をどうすれば効果的に活用できるのか解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


オンライン英会話とは

近年、光ファイバーの普及により、通信回線の伝送容量が大幅に増強され、動画もサクサク送受信できるようになりました。

これにともない動画によるWeb会議システムを活用したオンライン英会話サービスを提供する会社が増え、それを利用して英会話学習をする人たちが急速に増加しています。

オンライン英会話サービスの料金は、毎日1回25分間使って月額6,000円程度です。毎日頑張って使ったとすると30日間で合計学習時間は12.5時間となります。30日間毎日利用したとすると、何と1回200円となります。

英会話スクールだと1時間授業で月4回、学習時間は合計4時間で月額2万円程度です。月1回あたりの授業料は5,000円程度となります。

オンライン英会話は、通学する必要もなく、いつでもどこでも利用できるなどの特徴もあり、英会話スクールに比べて、活用方法次第でオンライン英会話の方が、断トツ、コストパーフォーマンスが高いと言えます。

オンライン英会話の授業内容ですが、フリートーキングを希望すればそれも可能ですが、オンライン英会話サービス提供会社の方で、TOEIC試験対策やニュース記事など各種のテキストを準備していて、それに沿ってサービスを受けることも可能です。

テキスト方式の場合、まずテキストの英文を生徒が音読して、その発音矯正レッスンをした後、テキスト内容に沿った設問について会話し、最後にテキストの内容について自由討議という感じがよくあるパターンです。

 

オンライン英会話
オンライン英会話

目的別のオンライン英会話利用

このようなオンライン英会話ですが、学習者の利用目的に応じて、様々な対応が可能と言えます。

 

〇英語を話す機会がないので、海外の人と英語で話してみたい。

⇒かつてのように勇気をふるって英会話喫茶店に行ったり、外国人に人気の観光スポットに出掛けて蛮勇をふるって外国人に話しかける必要がなくなりました。

オンライン英会話サービスに会員登録して、月額費用を支払えば、すぐに希望はかないます。

 

〇世界のいろいろな人たちと英語で雑談をしたい。

⇒英会話スクールでもそれなりに希望はかないますが、講師の先生の国籍の数や人数には限界があります。

オンライン英会話だと、英語ネイティブスピーカーのみならず、ノンネイティブスピーカ―でも英語に堪能な人が講師となっており、数十か国の国籍、男女、年齢層も若い人から年配の人、職業も様々なので、毎日講師を変えれば1か月で30人もの人たちと国際交流が可能です。これはオンライン英会話サービスだからこそ実現できますね。

 

〇海外旅行に行ったときに、入国審査、土産店やレストランで困らないようにしたい。

⇒海外旅行関連のテキストを使って、旅行予定国の土産店やレストランに勤めている人を先生に選べば、使用する表現に加え、お国なまりに慣れることができ、一石二鳥です。

 

〇自分の店に、訪日外国人旅行者が来た時に、スムーズに接客したい。

⇒店舗接客関連のテキストを使って、自分が勤める店に多く来る訪日外国人の国籍の人を先生に選べば、使用する表現に加え、お国なまりに慣れることができ、一石二鳥です。

 

TOEIC・英検などのスピーキングテスト・リスニングテストで良い点数を取りたい。

⇒まずはTOEIC・英検などのスピーキング・リスニングテスト対策のテキストを使っての英語スピーキングやリスニングトレーニングとなります。

TOEICリスニングテストのように、アメリカ英語に加えて、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語のお国なまり英語のリスニングテストへの対応力を増強したいと考えるなら、その国籍の先生を指名して、レッスンを受けることもたやすくできるようになりました。

 

〇いずれ英米の大学や大学院に留学したい。

⇒まずはTOEFLなどの英語力評価テスト対策のテキストを使っての英語スピーキングやリスニングのトレーニングとなります。

そのうえで大学や大学院の講義が理解でき、グループワークの授業の場合、チームメイトの同級生の意見が聞き取れ、自分の考えを話す英語力も必要となります。

英米企業の役員だった人などを講師に選ぶと良さそうです。

そのほか、「英米のビジネスパートナー企業との仕事上の打ち合わせ、交渉ができるようになりたい」や「いずれ外資系企業に転職して、上司や部下が英米人でもちゃんと仕事ができるようにしたい」などの目標に関しても、学習方法次第でオンライン英会話は効力を発揮するものと考えられます。

このようにまずはどのような目的・目標でオンライン英会話を活用するのかを設定し、それに向けてどのように活用すべきなのかを考えることが重要です。

オンライン英会話
オンライン英会話

オンライン英会話でよくある課題

このようなオンライン英会話ですが、実際に活用してみると、いくつか課題も見えています。

英語力の観点で大きな課題としては以下の3つがあります。

〇オンライン英会話のテキストの音読レッスンはあまり面白くない。先生がいろいろと発音の間違いなどを指摘してくれるが、英語ネイティブのような発音になった気がしない。

〇英語を話すことに慣れてきたけれども、自分が使える英語表現や英単語の範囲内での英語スピーキングとなり、マンネリ化してきた。

〇英語リスニングに関しては、講師の先生の話すことはそれなりに聞き取れるが、TOEIC、英検などのリスニング試験の点数は思ったほど向上しない。

1つずつコメントしていきたいと思います。

 

〇オンライン英会話のテキストの音読レッスンはあまり面白くない。先生がいろいろと発音の間違いなどを指摘してくれるが、英語ネイティブのような発音になった気がしない。

英語の発音矯正は、英語スピーキングのみならず、英語リスニングにとっても非常に重要な要素です。

いろいろ先生が指摘してくれるが、英語ネイティブのような発音になった気がしないのはなぜでしょうか?

オンライン英会話の講師達からすると、日本人の英語発声は日本語なまりがきつくかなり違和感があります。

しかし、日本語なまりの英語をどのようにすれば、英語発声特性の発音に矯正できるのかが、オンライン英会話の講師達にはよく判らないのです。

これはオンライン英会話の講師の先生達のほとんどは日本語の発声の仕方と英語の発声の仕方がどう違うかをよく知らないことが大きな原因となっています。

これはバイリンガルの日本人講師の方々も同じです。

日本人のバイリンガルの方々は育った環境が日本と英語の両方だったりして自然と英語をマスターできているので、純粋日本人がどのように英音発声矯正をすべきなのか判らないケースが多いのです。

英音研では、日本語と英語の発声特性が構造的に大きく違うことを解明しました。

そして日本人が英語スピーキングや英語リスニングを苦手とする大きな原因がそこにあることを突き止めました。

詳細は、英音研学習サイトで、図解入りで説明していますので、ぜひアクセスしてみてください。

 

〇英語を話すことに慣れてきたけれども、自分が使える英語表現や英単語の範囲内での英語スピーキングとなり、マンネリ化してきた。

非常によく理解できる課題です。

これに関して、英語日記をつけることで状況を打破している人がいて、そのやり方を少し筆者なりにアレンジした方法論を提示したいと思います。

(1) 日記と言っても、その日の所感を書くのではなく、オンライン英会話で会話する想定の内容をまず日本語で書きます。いきなり英語で書くと書きたいことが書けないため、まずは日本語で書きます。

(2) その日本語をまずは独力で英語にします。英作文ですね。かなりの力量がないと書いた自分でもひどい英語だと思うものです。

(3) 日本語で書いた日記をGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトにインプットして、英語に翻訳します。少々、意図と違うところは、自分なりに修正します。独力の英語の言い回しよりもかなり英語らしい表現となります。

(4) オンライン英会話の時に、その英作文を講師の方に頼んで添削していただき、先生に音読してもらい、自分でも音読して先生に発音を矯正してもらいます。いずれ自分がどこかで使うであろう英語表現なので、頑張ってマスターしようと言う気持ちになります。

(5) 復習として、オンライン英会話の講師の先生に添削して頂いた英文を、英音研学習の英語発声特性を十分考慮し、講師の先生の発声を真似て、10日ほど毎日音読トレーニングを実施します。これを日本語発声特性のまま音読トレーニングをしても効果を十分に得ることができません。

(6) マスターした英文を次回以降のオンライン英会話で使ってみて、従来の自分の限られた枠内から突破した英語表現ができた喜びをかみしめます。

少々手間がかかりますが、これくらいやらないと英語スピーキング力は向上しません。

 

〇英語リスニングに関しては、講師の先生の話すことはそれなりに聞き取れるが、TOEIC、英検などのリスニング試験の点数は思ったほど向上しない。

オンライン英会話の講師の先生方の発声内容がそれなりに聞き取れるのには理由がちゃんとあります。

オンライン英会話の講師の先生方は、多くの日本人英語学習者が英語リスニングを苦手にしていることをよく知っているので、手加減して簡単な英単語を使って、やや遅めの発声スピードで、明瞭に発音してくれます。

オンライン英会話の講師の先生方がナチュラルなスピードで発声すると、多くの日本人英語学習者は、聞き取ることができず、英語レッスンにならない上に、講師評価で良くない先生と言われてしまうからです。

オンライン英会話のレッスンの際、いつもよりかなり早口で発声してくださいとお願いすれば、彼らの実力の程、自分の英語ヒアリングの実力の程はすぐに判ります。

筆者が英国の経営大学院で勉強していたころ、イギリス人同級生には日本人の英語力が今一歩であることはすぐに理解されてしまうので、イギリス人は使う英単語や話すスピードなどを手加減してくれます。

その証拠に、英国人同士のナチュラルな会話となると、日本人にはかなりついていけないものがありました。

オンライン英会話
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英音研学習を活用したオンライン英会話の効果的な学習方法

【日本語聴覚脳】

日本語を母国語とする日本人は、日ごろ日本語の生活環境にいて、日本語聴覚脳が構築できているので、日本語音声を単語単位で認識し、その意味も日本語ベースで認識することができ、日本語音声をたやすく聞き取ることができます。

日本語の発声特性と英語の発声特性は構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳で、英語発声音を英単語単位で1つ1つキャッチすることは難しいものとなります。

そのため日本人が英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになるには、英語聴覚脳をトレーニングにより構築する必要があります。

 

【英語聴覚脳を構築するトレーニング方法】

それではどのようなトレーニングを積むと英語聴覚脳が構築できるのでしょうか?

それは、英語発声特性を活用した英文音読トレーニングを実施することが効果的です。

文音読ですかあと感じられた方も多いと思います。英文音読が英語力向上に役立つと聞いてトライした方も多いと思います。

そしてほとんどの人は音読を止めていると思います。

理由は簡単で、文音読は労力と時間が掛かる割に、英語リスニング力を始めとして英語力が向上したとは感じられないからです。

なぜ英語音読をやっても効果が感じられないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英語音読をしてしまうからなのです。

日本語発声特性でいくら英文音読をやっても英語聴覚脳の構築はできません。

逆に英語発声特性を十分に加味して英文音読をすると、英語聴覚脳が構築でき、驚くほど英語リスニング力が向上して、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになります。

 

【英語発声特性とは】

それでは英語発声特性とはどのようなものでしょうか?

英語発声は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方など、日本語発声の仕方とかなり異なります。

詳しくは英音研学習サイトで詳しく具体的に図解で解説していますので、ぜひそちらをご覧ください。

 

【英語聴覚脳の構築方法とは】

上記の英音研学習サイトをみれば、英語発声特性を理解することはそれほど難しくありません。

しかし、理屈を理解しただけでは英語聴覚脳を構築することはできません。

英語聴覚脳を構築するためには英語発声特性を加味した英語音読トレーニングを毎日短時間で良いので継続的に実施することが必須です。

英語発声特性の土台は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方などが非常に重要です。

これらをきちんと実践しつつ、英文音読をする必要があります。

文音読では英単語のアルファベット1文字1文字をきちんと発声する必要があり、英語フォニックスを毎日1~2分復習することにより脳に刻み込むことが非常に重要です。

そして、1英単語ベースでは音節、アクセント強弱を意識した発声も毎日数分復習することにより脳に刻み込むことも非常に重要です。

1英文での強弱を意識した発声を数分復習することにより脳に刻み込むことも非常に重要です。

そのうえで英音研学習サイトでは、米国人ナレーターによる音声録音により、英語フォニックスなどの基礎的な学習から、英文を低速・中速・高速の3種で読み上げるトレーニンも実施します。

高速音声に関しては、音声装置を使って機械的に倍速や3倍速などの不自然な音声ではなく、米国人ナレーターによる肉声での高速発声録音になっていて、高速発声になったとき、どのような強弱リズムになるのかなど非常に勉強になりますので、トライしみてください。

そして米国人ナレーターの高速発声に近い音読ができるようになったとき、英語ネイティブスピーカーの発声方法がどれほど日本語発声方法と違うかということが良く理解でき、そして英語聴覚脳が構築でき、自然体で英語リスニング力が向上していることを実感できることでしょう。

このような音読トレーニングを毎日15分間続け、英音発声特性を脳に刻み込むことにより、英音聴覚脳を構築することができ、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになる訳です。

オンライン英会話
オンライン英会話

まとめ

このような英音発声特性を十分に加味した英文音読トレーニングにより、英音発声が矯正され、英語スピーキング力が向上するととともに、英語リスニング力も向上するというメカニズムになっています。

英音研学習での英文音読トレーニングの成果を、オンライン英会話で実践してみて、さらなる高みを目指すことというサイクルを回すことが、英語リスニング力の向上のみならず、英語スピーキング力の効果的な向上につながります。

ぜひ、英音研学習での英文音読トレーニングとオンライン英会話を組み合わせた学習方法で、英語力を向上させ、人生の目的を達せられることを願っております。

 

英語リスニング試験の復習はどうやるべきか? リスニング問題を活用した英文音読学習が効果的です。

英語リスニング試験の復習はどうやるべきか? リスニング問題を活用した英文音読学習が効果的です。

英語リスニング試験の復習はどうやるべきか? リスニング問題を活用した英文音読学習が効果的です。

大学入試英語リスニング、TOEICリスニング、英検リスニング(実用英語技能検定)などの英語リスニング試験や問題演習の復習をどうすると良いのか悩んでいる方が多いと思います。

本稿では、おすすめの英語リスニングテストの復習の仕方を解説します。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


受験勉強の復習に関する衝撃的な出来事

若かりし頃、筆者は、大学入試の本番当日、必死に入試問題の設問に取り組んでいました。

国語の試験のある問題を読んだとき、どこかで解いたことのある問題だなと感じつつ、解答欄に答えを記入していきました。

そして、その日の試験科目が終わり、帰りを待ち合わせていた同じ高校の友人に話しかけました。

「国語の試験のあの問題、どこかで解いたことある気がしたんだけど、どうかな?」

その友人曰く「高校3年の春に学校でやっていたあの問題集でやったのと同じ問題だった」

大学入試の全日程が終わり、国語の試験のどこかで見た問題について非常に気になり、その問題集と問題を解いた自分のノートを見てみました。

まず、問題集をみてその問題を探しました。

ありました。何と、その年の入試問題とその問題集の問題が、設定文も設問も全部同じだったのです。

こんなことがあるのだと意外に思いつつ、大学の先生も新作問題を作るのが大変だから、大昔の出題した問題をそのまま出題することもあるのかと思いました。

そして衝撃的だったのが、その問題を解いた自分の解答ノートを見たときでした。

何と、その年の入試問題への自分の解答と、最初に問題集で解いた解答が、正解の箇所も、間違いの箇所も、まったく同じだったのです。

最初に問題集でその演習問題を解いたとき、当然、答え合わせをして、間違えたところはなぜ間違いで、正解はどれかということがノートに記録されていたものの、本番の入試ではまったく活かされなかった訳です。

問題演習をし、その答え合わせをして、あまり時間が経過していない時点だったら、もっと得点できたかもしれません。学校の中間テストや期末テストはそのパターンだと思います。

しかし、長い時間が経過すると、勉強したことは忘れて元の自分に戻ってしまうものなのでしょう。

となると、身に着いていない能力を身に着けるためには、それ相応の定着させるための繰り返しの復習なり、トレーニングが必須だと感じたものでした。

英語リスニングテスト復習
英語リスニングテスト復習

受験勉強に関する勉強・復習方法

試験対策としての勉強・復習方法には、様々な考え方があると思います。

 

【新作問題への対応力強化型】

高校の頃の筆者の受験勉強への考え方は、入試問題は、少なくとも過去数年間は同じ問題は出ず、新作問題が出題されるのだから、ともかく多種多様な問題集の問題をともかく大量に解くというものでした。

もちろん、解いた問題の答え合わせはすぐにやって、なぜ間違えたか、どうすれば正解に至るかは考えますが、一度やった問題はそれで終わりでした。

入試問題演習の復習としては非常にライトな感じだったと思います。

その成果としては、いくつかの大手有名予備校の全国模試では、どこの予備校のものでも、それなりに良い成績を上げていて、新作問題対応型の勉強法への成果を感じていました。

 

【復習スーパー重視型】

他方、大学入試の国語の問題について、すぐにあの問題集でやった問題だと答えた友人は、受験勉強・復習戦の方法はかなり異なっていました。

筆者のように様々な問題集にトライせず、学校指定の問題集に絞って復習し、一度やった問題を絶対に間違わないという復習スーパー重視型の勉強スタイルでした。

間違えた問題をコピーして、間違いノートに貼り付けて、そのノートを徹底的に何回も復習していたのです。

その友人も成績優秀でしたので、この復習スーパー重視型の勉強方法も有効だったのだと思います。

 

英語リスニングテスト復習
英語リスニングテスト復習

英語リスニングの勉強・復習のパターン

大学入試英語リスニング、TOEICリスニング、英検(実用英語技能検定)リスニングなど様々な英語リスニングテストへの試験勉強をしている方々の勉強・復習方法はいくつかパターンがあると思います。

 

【大量リスニング問題演習型】

大学入試英語リスニング、TOEICリスニング、英検リスニングなど受験する予定の英語リスニング試験に関して、市販されている問題集をどんどんやっていって、それが終われば次の新たな問題集に取り組み、ともかく大量にリスニング問題演習をするタイプです。

もちろん、英語リスニング問題にトライした後、解答を見て、点数をつけて、間違えたところはなぜ間違えたかなどの復習はやる訳ですが、すぐに次の問題にトライする方式で、ライトな復習の仕方と言えます。

試験本番で同じ問題は出ないのだから、ともかく多種多様な問題を経験しておきたいのと、大量に問題を解くことによって、英語リスニング力も上がるだろうという考え方がベースにあろうかと思います。

このやり方は、そのリスニング試験での基本的な出題パターンへの慣れ、よく出題される英語音声のトピックスの傾向への慣れ、ひっかけ問題・設問形式への慣れなどにより、問題演習を重ねると得点が伸びていきます。

このような学習は大学入試英語リスニングやTOEIC、英検、TOEFLなどの英語力検定試験などには必須です。

しかし、ある時点でそれ以上、点数が伸びなくなり頭打ちとなります。少し得点が上がると喜べますが、調子が悪いと得点が下がることもあり、気落ちします。

そしてもっと得点力を上げたいと思ってリスニング問題演習を続けるものの、ある一定の範囲に得点が分布するようになってだんだん問題演習がつらくなってきます。

得点がこれ以上伸びない自分は英語リスニングの才能がないかもと考えたりしてしまいます。

 

【復習スーパー重視型】

一般的に復習スーパー重視型で推奨されている大学入試英語リスニング、TOEIC、英検などの英語リスニング試験の復習の仕方は以下のような感じです。

(1) まず問題をやってみる。

(2) 答え合わせをする。

(3) 間違えたところの原因を明らかにする。単語力不足なら、単語力増強につなげ、英文法力不足なら、その部分を再度学習する。

(4) さらに英語リスニング問題音声のディクテーションをして、英語音声が聞き取れなかった個所を明らかにして復習する。

(5) 英語リスニング演習問題の英文スクリプトをリピーティングして英語リスニング力を向上させる。

(6) 英語リスニング演習問題の英文スクリプトシャドーイングして英語リスニング力を向上させる。

英語リスニング問題復習手法のてんこ盛りで、1問にこれだけの復習をする訳ですかという感じです。これだけの項目の復習をするとなると、1問の復習に何時間もかかる感じで、現実感がありません。

 

【英語リスニング力向上策としてのディクテーション】

英語リスニングに、ディクテーションが効果的だと聞いて、トライした人も多いと思います。

そして止めた人も多いと思います。

理由は簡単で、英語リスニング力の効果があまり感じられないからです。

なぜ、ディクテーションが英語リスニング力の向上にあまり効果が感じられないのでしょうか?

ディクテーションは、英語音声を英単語に書き出していく勉強方法で、どこが聞き取れなかったのかが見える化できます。

その意味で、英語リスニング力の評価方法としては点数付けがしやすいものがあります。

しかし、精神集中していくらディクテーションをやっても、聞き取れない英語音声は聞き取れないのです。

そして、聞き取れなかった英単語がその時点ではどれかが判ったとしても、別の機会に聞き取れるかというとかなり怪しいと思います。

ディクテーションは、英単語のスペルも完璧にする必要があり、書き出すための時間もかなりかかるため、他の勉強科目や仕事など他にもやらなければならないことが多い状況のもとで、効果があまり感じられない方法に時間をかけられないですよね。

効率的な英語リスニング力の向上のためには別の方法論が必要です。

 

【英語リスニング力向上策としてのリピーティング、シャドーイング

英語リスニングに、リピーティング、シャドーイングが効果的だと聞いて、トライした人も多いと思います。

そして止めた人も多いと思います。

理由は簡単で、英語リスニング力の効果があまり感じられないからです。

なぜ、リピーティング、シャドーイングが英語リスニング力の向上にあまり効果が感じられないのでしょうか?

それは日本語の発声特性で、英文をリピーティング、シャドーイングしてしまうからです。

日本語と英語とは発声特性が構造的に異なり、日本語発声特性をベースとした日本語聴覚脳では、英語音声を聞き取ることが難しいものがあります。

そして日本語の発声特性で、英文をリピーティング、シャドーイングをしても、英語聴覚脳を構築することができません。

逆に、英語発声特性を十分意識して、リピーティング、シャドーイングをやると、英語聴覚脳を構築することができ、英語リスニング力の向上が期待できます。

リピーティング、シャドーイングに関しては、英語ネイティブスピーカーの発声スピードと合わせて実施するもので、相当の英語力がないと実施すること自体も厳しいという問題もあります。

 

英語リスニングテスト復習
英語リスニングテスト復習

おすすめの英語リスニングの勉強・復習方法

大学入試英語リスニング、TOEICリスニング、英検リスニングなど、様々な英語リスニングテストに関してある程度の演習量を確保しつつ、演習問題の復習をそれなりに実施することにより、英語リスニング力を向上させる勉強法をご紹介します。

(1) 英音研学習サイトのデイリープラクティスなどで、英語発声特性を復習し、低速・中速・高速の3段階英文音をするなどして、英語リスニング問題演習をするために、英語聴覚脳モードに切り替える準備勉強を行う。

(2) 大学入試英語リスニング、TOEIC、英検など様々な英語リスニングテストの演習を実施

(3) 問題を解いたら、答え合わせをし、知らない英単語のせいでよく聞き取れなかった場合は、その英単語を単語帳に転記するなどして記憶学習をし、英文法の理解不足で意味がよく理解できなかったときは、その項目を復習するなり、英文の構造を分析するなどして理解を深める。

(4) 英音研学習サイトで復習した英語発声特性を十分に意識して、演習問題の英語音声をお手本にしつつ、低速・中速・高速の3段階で演習問題の英文音をする。これで3回の音読トレーニングとなりますが、もう少しちゃんとやりたいと思うなら、もう1セット3回加えても良いと思います。

ポイントは、英音研学習サイトのデイリープラクティスなどで、英語発声特性を復習し、低速・中速・高速の3段階英文音読をするなどして、英語リスニング問題演習及び音読トレーニングの準備し、英語聴覚脳モードにし、それに基づいて、演習問題を解き、問題文の音読をするところです。

英語音読と聞くと、英語リスニング力向上に効果があると聞いてやったことがある人も多いと思います。

しかし、多くの人が継続していないと思います。

理由は簡単で、英語リスニング力向上の効果が感じられないからです。英語音読もそれなりに時間と労力を使いますので、成果の上がらない勉強は無駄ですよね。

なぜ、英語音読をしても英語リスニング力の向上につながらないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英語音読をしてしまうからです。

日本語発声特性で英語音読をしても英語聴覚脳を構築することはできません。

逆に、英語発声特性で英語音読をすると、英語聴覚脳が構築でき、英語リスニング力が向上します。

英語リスニング特性は理屈を理解することは難しくありませんが、日ごろ、日本語環境で過ごしていると当然ながら日本語聴覚脳にモードが戻ります。

日本人にとって日本語は母国語なのでそうなるのは自然なことです。

そして日本語発声特性と英語発声特性は構造的に異なるため、日本語聴覚脳では、英語音声を十分聞き取ることができません。

そこで、英語リスニングの演習問題をやる直前に、英音研学習サイトのデイリープラクティスなどで、英語発声特性を復習し、低速・中速・高速の3段階英文音読をするなどして、頭を英語聴覚脳に切り替えるべく、英語リスニング問題演習及び音読トレーニングの準備をすることが効果的となる訳です。

 

英検リスニング学習法
英検リスニング学習法

 

まとめ

大学入試英語リスニング、TOEICリスニング、英検リスニングなど英語リスニング試験の復習の仕方についてはいくつかパターンがありますが、なかなか効果的・効率的と言えるものがないのが現状だと思います。

英音研学習サイトにおける英語発声特性の解説、英語発声特性に基づいた英文音読トレーニングを積むことにより、英語聴覚脳の構築が可能となり、英語リスニング力が向上します。

英音研学習サイトにおける英文音読トレーニンと、英語リスニング試験の復習組み合わせることにより、効率的・効果的な大学入試英語リスニング、TOEICリスニング、英検リスニングなど英語リスニング試験対策となります。

高校生・社会人の皆様は、ほかにも勉強しなければならないことや仕事も多く、英語リスニングばかりに時間を割くわけにいきません。英音研学習と英語リスニング試験の演習・復習を組み合わせことにより、効率的・効果的に英語リスニング力を向上させ、他の学習や仕事もこなして、人生の目標を達成されることを望んでいます。

暗唱型のリピーティングは英語リスニング力の向上にどうなのか?難易度が高いかも

暗唱型のリピーティングは英語リスニング力の向上にどうなのか?難易度が高いかも

暗唱型のリピーティングは英語リスニング力の向上にどうなのか?難易度が高いかも

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、暗唱型のリピーティングに取り組むべきなのかを解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


暗唱型のリピーティングのやり方・効果

英語学習の場合の暗唱型のリピーティングとは、英文テキストを見て(見なくて良いならそれでも可)英語音声を一旦最初から最後まで聞き終えて、英語音声を一旦止めて、聞いた英語音声をまねて声に出していく英語学習方法です。

これに対して、英語学習におけるシャドーイングとは、英語音声を聞きながら、音声よりも1~2単語遅れて、影(shadow)の様に英語音声をまねて、声に出して英語音声を追いかけていく英語学習方法です。

シャドーイングは英語音声を全部覚える必要がないですが、暗唱型のリピーティングは英語音声を覚えなければいけないので、その分、シャドーイングよりも学習難易度が高くなります。

ちなみに英文テキストを見ながら、英語音声を一旦最初から最後まで聞き終えて、音声を一旦止めて、英文テキストを見ながら英語音声をまねて声に出していく英語学習方法は、英文音読と呼ばれています。

文音読は、英語音声を覚える必要がない分、暗唱型のリピーティングやシャドーイングよりも格段に学習負荷が下がります。

暗唱型のリピーティングのやり方は、いろいろ流儀があるようで、1つのやり方に確立されている訳ではないようですが、一般英語学習者向けにかなり簡単なやり方とて、以下のようなものが提示されています。

(1) 暗唱型のリピーティングを実施する英文テキストを文字で見て、知らない単語は調べるなどして、英文の意味するところを理解する。基本的には1文単位で学習します。

(2) 英文テキストを見ずに、一文の英語音声を一旦最初から最後まで聞き終えて、音声を一旦止めて、英語音声をまねて声に出す。うまくリピーティングできない時は何度か繰り返す。

(3) 再度、英文テキストを見て、上手くリピーティングができなかったり、上手く発音できなかった英単語を確認する。

このような感じですが、1文の英単語数が多かったり、知らない英単語が多い英文だったりすると、なかなか英語音声を聞いただけで、記憶することができず、リピーティングがうまくできないケースが発生し、場合によっては、結構、学習難易度が高いものがあります。

この暗唱型のリピーティングによる効果としては、リスニングスキルの向上、スピーキングスキルがアップするなどが言われていますが、残念ながら、やり方が悪いと成果が得られないケースも多発します。

英語リスニング リピーティング
英語リスニング リピーティング

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、暗唱型のリピーティングに取り組むべきか?

このような暗唱型のリピーティングという英語学習方法ですが、大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、暗唱型リピーティングを取り入れるべきでしょうか?

正直、筆者は懐疑的です。

暗唱型のリピーティングはやってみればすぐに判りますが、英文テキストを見ないので、聞いた英語音声を記憶に基づいて再生できるかできないかというところがポイントで、そこがちゃんとできるかが非常に気になり、英語音声の発声トレーニングという側面が非常におろそかになります。

暗唱型のリピーティングはどちらかというと、英語音声の短期記憶訓練法という感じです。

そして、筆者の経験では、それで英語リスニング力や英語スピーキング力が格段に向上するということは、残念ながらありませんでした。

英語リスニングとディクテーション 
英語リスニングとディクテーション

大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、取り組むべき勉強法

それでは、大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々が、英語リスニング力向上のために、どのように勉強すれば良いのでしょうか?

日本人が、英語リスニングを苦手とする理由は、英文法力の不足、英単語・英熟語力の不足なども大きいですが、それは、別途、学習して頂くとして、それを除くと、大きな要因としては英音認識力不足が挙げられます。

そもそも日本語と英語とでは発声特性が構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳では英語音声を単語単位で意味を認識することが難しく、単なる音の流れとしか認識できません

英語リスニング力を向上させるためには、英語聴覚脳を構築することが有効な手段となります。

英語構築脳を効率よく構築するためには、英語発声特性を十分に加味した英文音読が有効な勉強方法となります。

文音読は英文テキストを見つつ英語音声を聞いたあと、英語音声はいったん止めて、英文テキストみながら英語音声をまねて発声する勉強方法です。

文音読は、英語リスニング力を向上させるのに有効など聞いてトライした方も多いと思います。そして止めてしまっていると思います。

理由は簡単で、英文音読に労力と時間をかけても期待したほど英語リスニング力が向上しないからです。

なぜ、文音読をしても英語リスニング力が思ったほど伸びないのでしょうか?

それは日本語発声特性で英文音読をしてしまうからです。

日本語発声特性で英文音読をいくらしても英語聴覚脳を構築することはできません。

英語聴覚脳を構築するには、英語発声特性を十分発揮して、英文音読をすることが必須です。

日本語と英語の発声特性の違いがどこにあるのか、それを踏まえて、日本人はどのように英語発声すべきなのかは、英音研学習サイトにて詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

そして、英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力を向上させるためには、日本語と英語の発声特性の違いを理屈として理解するだけでは不十分で、英語発声特性を十分に加味した英文音読トレーニングを継続的に積む必要があります。

そのトレーニング教材も英音研学習サイトで提供していますので、ぜひともトライしてみてください。

これまでとは違った世界を体験することができますよ。

英語リスニング リピーティング
英語リスニング リピーティング

まとめ

暗唱型のリピーティングという英語学習方法は、英語音声の短期記憶力の向上という意味では、効果のある学習方法ですが、大学入試、TOEIC、英検などの受験生の方々は英語リスニング力向上のために取り組むべきでないと考えます。

暗唱型のリピーティングのような難易度の高い学習方法に時間と労力を費やして、効果が今一歩だったと思うよりも、英音研学習サイトで、英語発声特性に基づいた英文音読トレーニングを1日15分間で良いので毎日実行し、より効率的に英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力向上に向けて着実に成果を出すべきだと思います。

効果的な英語リスニングの勉強法はどうすれば良いのか? 問題集をたくさんやるだけでは伸び悩みます。

効果的な英語リスニングの勉強法はどうすれば良いのか? 問題集をたくさんやるだけでは伸び悩みます。

効果的な英語リスニングの勉強法はどうすれば良いのか? 問題集をたくさんやるだけでは伸び悩みます。

インターネット上には、様々な英語リスニング学習方法が紹介されています。

それらにはどのようなものがあり本当に効果があるのか、本当に上達するにはどうしたら良いかを解説しています。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)

 

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(1)英語リスニング問題集をたくさんやる

大学入試の英語や英語検定試験で英語リスニング問題がある場合、過去の実際の試験問題や学習参考書で、英語リスニング問題をたくさんやってみるのは、当然必要です。

どのような内容の英語音声なのか、どれくらいのスピードの英語音声なのか、英語音声を聞いた後、どのような設問が問われるのかなど試験対策として実行することにより、試験傾向に慣れることは非常に重要です。

ある程度の問題数をこなすと、試験傾向になれてきて得点能力が向上しますが、ある時点でそれ以上の点数向上は難しくなります

そうなると、何度、試験問題にトライしてもある一定の点数内に収まってしまいます。得点能力のブレイクスルーを実現しようとすると、単に英語リスニング問題をたくさんこなすだけでは不十分で、他の英語リスニング勉強方法をトライする必要があります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(2)英語音声をたくさん聞く

良く聞かれる英語リスニング勉強方法に、英語音声のシャワーを浴びるとか、英語音声の教材の聞き流しというものがあります。

英語音声の英文テキストを見ながら、もしくは英語音声のみをともかくたくさん聞くことにより、英語リスニング力が向上するはずという勉強方法です。

仕事や他の勉強で忙しいとき、混んだ電車やバスの中などで英語音声を聞き流すだけというのは実施が簡単な方法です。

英音研スタッフには、数万円を投資して初級、中級、上級と聞き流し英語教材をトライした者もいます。

英語音声のコンテンツが面白く、どんどん次を聞きたくなるところが非常に良くできていたりします。

半年間から1年間くらい同じ教材を繰り返し聞き続けると、英文テキストがなくても英語音声だけでほとんど100%聞き取ることができるようになります。

英語リスニング力はかなり向上したはずと、力試しに米国テレビドラマを英語のみ・字幕なしで視聴するとまったく俳優の方々のセリフの内容がほとんど聞き取れない現実に直面します。

なぜだろうと疑問に思いつつ、他の英会話音声教材で勉強してみようと思い立ち、その教材を半年間くらい聞き続けると、また英文テキストがなくても英語音声だけでもほとんど100%聞き取ることができるようになります。

そして再び米国テレビドラマを英語のみ・字幕なしで視聴をするとほとんど聞き取れないということが繰り返されました。

今から思うと、英語音声聞き流し教材の英単語・英熟語レベルは、非常に簡単なものを使っていて、意味が解からない英単語・英熟語がほとんど使われていないこと、発声スピードが1分間に200単語から220単語くらいで比較的スロースピードであるため、米国テレビドラマのセリフで使用している英単語や英熟語やセリフスピードと比べるとはるかにやさしいことも原因として挙げられますが、根本的には英音を聞き流すだけでは、日本語と構造的に異なる発声特性の英音を単語レベルで意味を解する聴覚脳が築けないことが大きな原因だと考えられます。

ちなみに聞き流し英語教材で英語音声を聞き流すだけでは,、口をついて英語が出てくるということもなく、英語スピーキング力の向上もなかなか望めないものがあります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(3)英語ネイティブと英会話をたくさんする

近年、オンライン英会話を利用する人が増えてきました。

英会話スクールで英語ネイティブスピーカーと対面で英会話レッスンをするよりも、はるかに低価格で英語ネイティブスピーカーと英会話できるところが人気の理由のようです。し

かし、英会話スクールやオンライン英会話で英語リスニング力を向上させるのは難しいと思います。

オンライン英会話の講師も仕事なので、会話を成立させなければならならず、生徒の英語力に合わせたレベルの発声スピード、表現や英単語・英熟語を選択し、手加減します。

オンライン英会話や英会話スクールで英語ネイティブスピーカーの発言が聞き取れたとしても、英語ネイティブスピーカー同士のナチュラルな会話スピードを聞き取ることは難しいと思います。

オンライン英会話や英会話スクールでの英会話は英語ネイティブスピーカーとの会話慣れや英語スピーキングの実力試しには有効と考えられますが、英語リスニングの学習方法としては十分とは言えないものがあります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(4)英語フォニックスを勉強する

英語リスニングの勉強方法として、英音の原点に戻って英語フォニックスを勉強することが挙げられます。

英語フォニックスとは、英単語におけるアルファベットのつづり字と発音との間の関係性を示し、知らない英単語でも正しい発音ができるようにするための学習方法の1つです。

米国では5~6歳で英語フォニックスの勉強を開始するようです。

英音研スタッフの1人も20数年前に英語フォニックスの存在を知り、その当時はほとんど日本語の英語フォニックスの書籍が出版されていなかったため、米国出張の際に大型ショッピングモールの書店に立ち寄って英語フォニックス教材を購入しました。

幼児向けの書籍コーナーの一角に、カード式のものや絵本式のものなど結構たくさんの種類が置いてあり、「これがフォニックスかあ」と妙に感動したものです。

現在では、日本語で執筆されたCD付きのフォニックス解説本や、YouTubeにアップされている日本語での英語フォニックス解説動画も多数あり、容易に学習することができます。

特に無声音の子音の発音の仕方は勉強になります。フォニックスは英音発声の原点ですので、1通りきちんと学習することは必須ですし、何度も繰り返し発声練習をして、英語聴覚脳のために刻み込むことが非常に重要です。

後述する英音研の英語音読トレーニングにおける音読発声の基礎として学習する価値が高いものがあります。

このように英語フォニックスは英語リスニングの学習方法としては非常に重要な必要条件ですが、残念ながらこれを勉強したからと言って、英語リスニング力が飛躍的に伸びるということはありません。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(5)英語リエゾンなどを勉強する

英語リスニングの勉強方法として、英語リエゾンを勉強することが挙げられます。

英語リエゾンは英語リンキングとも呼ばれています。

リエゾンはフランス語で、リンキングは英語で、単語と単語を連結して発音される現象をいいます。

リンキングは英語発音において、単語の最後の音が子音で、次の単語の最初の音が母音の場合、その2つの音が連結した発音になるなど現象です。例えば、「tell us」は「テル アス」が「l・u」で「テラス」との音声に聞こえるような感じとなります。

リダクションは、一部の子音が発声されなくなる現象です。例えば、「Call him」 は「コール ヒム」が「h」が発声音が非常に弱くなり、「コーリム」との音声に聞こえるような感じとなります。

フラッピングは、「t」が日本語のラ行の音のように発音されるような現象です。例えば、「letter」が「レター」から「レラー」との音声に聞こえるような感じとなります。

このようなリンキング、リダクション、フラッピングなどの発音の変化は、パターンや法則性があり、それ自体非常に面白いものがあります。

しかし、英語リエゾン(リンキング)などを勉強しても、英語リスニング力が画期的に向上するということは、残念ながらありません。

英語リエゾン教材をそれなりに学習し終えたのち、米国テレビドラマを英音・字幕なしで視聴しても俳優の方々のセリフが画期的によく聞き取れるということはありません。

英語リエゾンなどは、英語ネイティブスピーカーが1分間に300語などの高速な息の流れで発声すると自然に起きるもので、意識的に単語と単語を連結させて発声しようとしているものではありません。

このように英語リエゾンなどはその法則性を勉強するのは面白いですが、英語リスニング力向上のための十分条件とはなりえません。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

良く聞かれる英語リスニング勉強方法(6)英文音読をたくさんする

英語リスニング力を向上させる学習方法として、英文音読があります。

ある程度のまとまった英文音声を聞き終わってからその内容を繰り返して発音する練習法で、リピーティングとも呼ばれています。

文音読をすると、英語スピーキング力やリスニング力の向上に良いと聞いて、実際にやってみた方も多いと思います。

そして大多数の人は英文音読学習を継続することなく、止めてしまった方が多いと思います。

文音読を一生懸命やっても、英語リスニング力向上の効果実感できないからです。

なぜ英文音読学習を頑張っても、英語リスニング力向上の効果が実感できないのでしょうか?

それは日本語発声の方法で英文音読をするからなのです。

日本語の発声方法で、英文音読学習をがんばっても、英音聴覚脳を構築することは難しく、英語リスニング力の大幅な向上は見込みがたいということになります。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

効果的な英語リスニングの勉強法:英音発声特性を意識した英文音読学習

日本語の発声方法で、英文音読学習をがんばっても、英音聴覚脳を構築することは難しいですが、英文音読学習はリスニングの勉強法として効果が十分でないのでしょうか?

いいえ、そんなことありません。

英音発声特性を意識した英文音読学習により、英語リスニング力の大幅な向上が期待できます

そもそも日本語と英語とでは発声方法が構造的に大きく異なります。

たとえば地名の「長崎」を日本人が発音すると「な・が・さ・き」とひらがな1文字ずつ区切りが入るような発声するのに対し、英語ネイティブスピーカーは息の流れにのせて日本人からすると歌を歌っているように「ナガサ~キ」と発声をします。

このように息の流れに乗せて歌を歌うように発声するという英音特性を踏まえて英文音読練習をすると、英音聴覚脳を構築することができ、そうなると英語リスニング力が向上するという理屈になります。

日本語発声と構造的に異なる英音発声特性としては、他にも、強弱音、音階、舌の柔らかさ・硬さなどがあります。

英音研学習サイトでは、このような日英の発声特性の構造的な違いを解明し、体系化し、主な違いに関してはチャート化しました。この日英の発声特性の違いを踏まえて、どのようない発声をすれば良いのかもチャート化しました

さらに、1分間に180語程度という低速、250語程度の中速、330語程度の高速という3段階で、米国人ナレーターによる英文読上げ音声教材も準備しました。

米国テレビドラマの俳優の方々のセリフ発声スピードは1分間に300語超も頻繁に現れます。

この発声スピードで、英音発声特性を踏まえて、英文音読トレーニングを積むことにより、英音聴覚脳が構築でき、英語リスニング力の向上が期待できます。

英語リスニングの勉強法
英語リスニングの勉強法

まとめ

世間でよく聞かれる英語リスニング勉強方法としては以下のようなものがあります。

(1)英語リスニング問題集をたくさんやる
(2)英語音声をたくさん聞く
(3)英語ネイティブと英会話をたくさんする
(4)英語フォニックスを勉強する
(5)英語リエゾンを勉強する
(6)英文音読をたくさんする

既にこれらのいくつかには挑戦して、英語リスニング力上達の勉強法としては限界を感じておられる方も多いと思います。

英語リスニング力の上達のためには、音声認識のみならず、英文法や英単語・英熟語力、英文の背景理解など総合力が必要となり、英音発声特性を意識した英文音読学習も英語リスニング力向上の十分条件ではありません。

しかし、英音研リスニング学習は、これまでの様々な英語リスニング学習法と比べて、効果が期待できるリスニング学習法ですので、ぜひ英音研学習に取り組んでいただければと思います。

英語リスニングでの英単語・英熟語の悩みをどう解決するか?地道に頑張る音読記憶勉強法

英語リスニングでの英単語・英熟語の悩みをどう解決するか?地道に頑張る音読記憶勉強法

英語リスニングにおいて英単語・英熟語に関する悩みは尽きません。

意味を知らない英単語・英熟語が入っている英語音声の意味が良く聞き取れないのは当然で、そこを何とかしたいと誰しも思っています。

しかし中学レベルの英単語のみで構成されている英語音声すら良く聞き取れないことがあり、愕然とすることもあります。

これらへの原因と対策を説明したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


中学レベルの英単語のみで構成されている英語音声すら良く聞き取れないケース

英語のリスニングテストで英語音声が良く聞き取れず、解説における英語音声のスクリプトを見ると、何と中学レベルの英単語のみで構成されているのに聞き取れなかったというケースがたまにあると思います。

意味を知らない英単語・英熟語が含まれている英語音声がよく聞き取れないのは仕方ないと思えますが、中学レベルの英単語のみで構成された英語音声なのに聞き取れなかったとするとショックが大きいものがあります。

このような事が起きる原因は何でしょうか?

日本語を母国語とし、日ごろ日本語での生活環境で過ごしている日本人には、日本語聴覚脳が構築されていて、たやすく日本語音声を理解することができます。

しかし、日本語と英語の発声特性は構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳では英語音声を簡単には認識することができません。

中学レベルの英単語・英熟語を文字で見ればたやすくその意味を理解できたとしても、それがそれなりの発声スピードでの音声となると英単語・英熟語として認識できない訳です。

それでは英語聴覚脳を構築するにはどのようにしたら良いのでしょうか?

まずは日本語と英語の発声特性の違いをよく理解することです。

呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方、強弱リズム、高低リズム、長短リズムなどかなり構造的に異なります。このあたりは英音研学習サイトに詳細かつ具体的に図解で説明していますので、ぜひともそちらをご覧ください。

まずはその理解が必須となりますが、理屈を理解しただけでは英語聴覚脳を構築することはできません。

英語発声特性を再現しつつ、英文音読トレーニングを地道に積む必要があります。

文音読というと、英語学習に効果があるということでトライしたことがある人もいると思います。

そして継続している人はほとんどいません。

理由は簡単で、文音読は時間と労力がかかる割に、英語リスニング力の向上が感じられないからです。

なぜそうなってしまうのか?

それは日本語発声特性をもってして英文音読トレーニングをしてしまうからです。

日本語発声特性で英文音読トレーニングを実施しても英語聴覚脳を十分に構築することはできません。

逆に英語発声特性をもってして英文音読トレーニングを積むと、英語リスニング力向上に手ごたえが感じられてトレーニング継続することが可能となります。

英音研学習サイトでは以下のような音読トレーニングメニューを提供しています。

文音読では英単語のアルファベット1文字1文字をきちんと発声する必要があり、英語フォニックスを毎日1~2分復習することにより脳に刻み込むことができます。

そして、1英単語ベースでは音節、アクセント強弱を意識した発声も毎日数分復習することにより脳に刻み込むこともできます。

1英文での強弱を意識した発声を数分復習することにより脳に刻み込むこともできます。

そのうえで英音研学習サイトでは、米国人ナレーターによる音声録音により、英語フォニックスなどの基礎的な学習から、英文を低速・中速・高速の3種で読み上げるトレーニングも実施します。

高速音声に関しては、音声装置を使って機械的に2倍速や3倍速などの不自然な音声ではなく、米国人ナレーターによる肉声での高速発声録音になっていて、高速発声になったとき、どのような強弱リズムになるのかなど非常に勉強になりますので、トライしみてください。

そして米国人ナレーターの高速発声に近い音読ができるようになったとき、英語ネイティブスピーカーの発声方法がどれほど日本語発声方法と違うかということが良く理解でき、そして英語聴覚脳が構築でき、自然体で英語リスニング力が向上していることを実感できることでしょう。

このような音読トレーニングを毎日15分間続け、英音発声特性を脳に刻み込むことにより、英音聴覚脳を構築することができ、英語発声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになる訳です。

このようなれば、中学レベルの英単語・英熟語で構成されている英語音声であれば、英単語1つ1つのレベルで音声を認識できるので、その音声を聞いた瞬間、日本語訳に必死で置き換えて英語音声の意味を認識するということになります。

よく英語音声を英語のまま理解すべきとする意見も聞きます。

そうできれば理想ですが、それができないので皆困っている訳で、英語のリスニングテストの点数を上げたいと思うならば、なりふり構わず認識した英語音声を日本語に置き換えて英語音声の意味を理解して正答率を向上させるべきです。

このようにして、英語聴覚脳が構築されてくると、英語音声を英単語単位で1つ1つ認識できるようになりますが、当然ながら意味を知らない英単語・英熟語の意味を理解することはできません。英単語・英熟語力の増強が必要となります。

英語リスニングにおける英単語・英熟語
英語リスニングにおける英単語・英熟語

英語リスニング力向上のための英単語・英熟語力増強方法

英語の4大技能ごとに英単語・英熟語に求められることが微妙に異なります。

英作文の試験問題の際に要求される英単語・英熟語力は、英文の中で使えるものであること、英単語のスペルを完璧に正確にすることです。

他方は英単語の発音は当然ながら不要です。英単語・英熟語力に英文の中で使えるものであること、英単語のスペリングを完璧に正確にするという要求条件があると、限られた勉強時間では限界があります。

大学入試で必要とされる英単語は6000語とも言われていますが、英作文ではその範囲内で対応することになろうかと思います。

英語スピーキングの試験問題の際に要求される英単語・英熟語力は、英語発声の中で使えるものであること英単語の発音を完璧に正確にすることです。

他方は英単語のスペリングの正確性は当然ながら不要です。

英単語・英熟語が英語発声の中で使えるものであることという要求条件がある英語スピーキングは、語彙力が高ければ良いに決まっていますが、現実的には限られた英単語・英熟語の範囲内で何とかしのぐしかなく、英語スピーキングで実用可能な英単語・英熟語は現実的には少ないものになると想定されます。

英文和訳の試験問題の際に要求される英単語・英熟語力は、書かれた英文における英単語・英熟語の日本語の意味が分かることが必須条件となります。

英文和訳の場合、英単語のスペルを完璧にすることや発音は当然ながら不要です。

大学受験で必要とされる英単語の6000語は英文和訳の際、知らない英単語が極力少なくなる目安となる語数だと想定されます。

ただし、日本での大学入試英語問題という枠を外して、一般の英米の教養人が読んでいる新聞・雑誌の読解に必要な英単語力となると6000語では太刀打ちできません。

英語リスニングの試験問題の際に要求される英単語・英熟語力は、英語音声における英単語・英熟語の日本語の意味が分かることが必須条件となります。

そのため英単語・英熟語を音声面でしっかり勉強することが必須となります。

他方、英単語のスペリングを完璧にすることは当然ながら不要です。

大学入試の英語リスニングテストであれば、6000語の範囲内で、発音と意味を学習することになろうかと思います。

ただし、日本での大学入試英語問題という枠を外して、一般の英米人が聞いているテレビニュース・ドラマや映画に必要な英単語力となると6000語では太刀打ちできません。

このような感じで、英語リスニングの事だけを考えれば、英単語のペリングを完璧にする必要がないので、ともかく音声と意味を理解すると言うことに絞って、英単語・英熟語の記憶数を伸ばすという戦略になろうかと思います。

この辺りが大学受験における限定的な単語数のもとスペリングを完璧に記憶する戦略と大きな違いになると考えられます。

【英単語記憶】

昨今は、スマートフォンアプリで、英単語学習教材が出ていますが、アルク社の”PowerWords”はなかなかよくできたアプリだと思います。

”PowerWords”はアルク社が構築したSVL12000に準拠しています。SVLはStandard Vocabulary Listの略語で、標準語彙リストを意味しています。

アルク社が、英米人の使用頻度や日本の英語学習者にとって有用と考えられる英単語1万2千個を抽出し、1番目から1万2千番目までを順番に並べてリスト化されたものです。

かつて大学受験の必要英単語数は6千語と言われていたので、その倍をカバーしているなかなかの力作です。

”PowerWords”は、英単語,その日本語訳、当該英単語が入った例文1つとその日本語訳が文字と音声が入っています。

1番目から2000番目までは、中学レベルの英単語のような感じで、例文も中学の英語の教科書にあるようなもので、大学受験経験者からするとかなり退屈な感じでした。

英音研スアッフは、一応、一通り文字を見ないで聞きましたが、知らない単語はなく、例文も全部クリアに聞き取れました。

2001語から6000語までも、知らない単語はかなり少なかったでした。

数十年前の大学受験英語の英単語記憶が今日まで脳に刻まれているのかと驚きました。

若いころの強制的なパワー学習も活きるものなのだと再認識しました。

しかし、この“PowerWords”は2001語から英語例文の難易度が急にあがり、発声速度も早くなるので、2000語までとは異なり、2001語目からは例文リスニングは難易度が急に上がります。

スマホアプリ制作者の方による「これ位はマスターしろよ」という思いが良く伝わってきます。

ですので、英音研スタッフにとっては2001語から6000語までは英単語記憶というよりは、例文の音読トレーニングとリスニングトレーング教材としては非常に役立ったと思います。

6001語から8000語くらいまでは、知らない単語は増えるものの、1000単語につき、数十個くらいなので、余裕な感じで進められました。

しかし、9001単語から12000単語までは知らない単語が激増していき、英単語の記憶と例文の難しさにかなりきつい記憶作業となりました。

英単語記憶の方は、英語リスニング力強化目的だったので、英単語の音声で意味が判ることのみの学習としました。

大学受験の英語のような英語から日本語、日本語から英語、スペルを完璧に覚えるとなるとものすごく時間がかかるので断念しました。

この学習方法で、12000語までたどりつきましたが、一応、一回は覚えたはずの英単語でも1週間もたつとどんどん忘れていくので、長期記憶に刻むにはかなりの努力が必要ということになります。

効率的な英単語記憶の方法がないものかと、インターネットで調べまくりましたが、画期的な方法論は見つからず、中には忘却曲線理論にもとづいて一定期間ごとに自動的に復習させてくれるスマホアプリなどもありますが、復習する単語が多すぎると復習する単語もさばききれなくなります。

語源で覚えると言う方法論もありますが、語源自体を覚えるのも大変で、語源が当てはまらない単語も非常に多いので、あまり画期的な方法論と言えません。

英単語のスペルと日本語訳との間の関係性を論理的に説明するものはほとんどなく、ともかく理屈なく、この英単語はこの意味になるというのを忍耐強く覚えるしかなく、英単語力の増強はきついものがあります。

【英熟語記憶】

英単語に“Standard Vocabulary List(SVL)”があるなら、英熟語(イディオム)だってリストがあっておかしくないと皆さんお考えでしょう。

答えは「はい、ありました」です。そう、過去形なのです。

アルク社は“Standard Idiom List (SIL)”という標準熟語リストを公表していました。

SVLと同様に出現頻度や日本人学習者にとっての有用性などをベースに英熟語をランキングリスト化したものです。

6000個の英熟語を600個ずつ10レベルに分けてあります。

今でもアルク社のサイトにはSILの英熟語リストが掲載されています。

どのような英熟語がリストアップされているかの把握には役立ちますが、意味、例文、音声もなく、それだけでは簡単には使えません。

“Standard Idiom List (SIL)”をベースにしたCD付き英熟語本もありました。

これも過去形です。“Power Idioms”と言う書籍で、現在、絶版となっています。

Amazonで中古本としては販売されていますが、5巻から10巻は定価1,320円が数千円の高値で取引されています。

大学受験向けのCD付き英熟語集は多数出版されているのですが、それらは収録数が少なすぎで、6000語ものイディオムをカバーした音声付き英熟語集に良いものがないので、英語教育出版社の方々には何とかして頂きたい気分です。

英音研スタッフが認識している英熟語集としては、「英語フレーズ4000」は収録英熟語数が4000とそこそこ多く、必要度が高そうで判りやすい例文とともに掲載されている良書です。残念ながら音声教材はありません。

英語リスニングにおける英単語・英熟語
英語リスニングにおける英単語・英熟語

まとめ

英語リスニングにおける英単語・英熟語問題解決として、まずは、英語聴覚脳を構築することが必須です。

英語音声が英単語単位で1つ1つ聞き取れれば、意味を知っている英単語・英熟語であれば、必死に英単語・英熟語ごとに日本語に置き換えて行けば、何とか英語音声の意味するところは分かるはずです。

英語音声が英単語単位で1つ1つ聞き取れず、単なる音の流れとして聞こえないと日本語への置き換えはできません。

そして仮に英語音声が英単語単位で1つ1つ聞きとれたとしても、英単語・英熟語の意味が判らなければ、英語音声の聞き取りはぼやけたものになり、英語音声の意味をしっかり理解できているか自信が持てません。

そのためには英単語・英熟語の記憶学習を頑張るしかないのですが、残念ながら画期的な方法論はありません。

英単語記憶のためのスマホアプリが様々に提供されているので、気に入ったもので粘り強く勉強することだと思います。

ただ、英語リスニング力強化という観点からは英単語のスペリングを完璧に記憶する必要はないので、その部分を省くということで勉強効率を上げると言う工夫は必要だと思います。

 

どうすれば英語スピーキングでの発音を上達させることができるのか?英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法

どうすれば英語スピーキングでの発音を上達させることができるのか?英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法

どうすれば英語スピーキングでの発音を上達させることができるのか?英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法

世界的な感染の影響で、多くの国々の人たちと英語でWeb会議を実施する機会が非常に増えたと思います。

しかし、自分はちゃんとした英語で話しているつもりでも、会議に参加している英語ネイティブスピーカーに理解されず、聞き直された経験がある人も多いと思います。このような事が何回かあると自分の英語発音に自信をなくし、海外Web会議に参加しても一言も発しないという事態に陥ることもあります。

本稿ではどうすれば英語スピーキングの発音が上達し、英語ネイティブスピーカーに、聞き直されず1回で言いたいことが理解されるようになるのか、英音研発声メソッドによる英語スピーキング発音上達法を解説したいと思います。

 

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)


本の学校教育での英語発音学習の現状

本の学校教育での英語の発音学習というと、かつて中学から英語を学び始めていたころは中学1年の4月、現在は小学校5年の4月に実施されていると想定されます。

“v”は上の前歯の先端を下唇に当てて「ヴ」と息を出しながら下唇を前方向に弾くとか、“th”は舌の先端を上と下の前歯にはさんで、舌を口の中に引き込みながら発音するなどの授業があったと思います。多くの日本人の生徒は英語では日本語にはない妙な発音をするものだと感じたと思います。

筆者の体験では英語の発音学習は中学1年の4月にほんの数回授業をやって終わりで、それ以降高校・大学と学校教育で英語の発音が学習対象となることは一度もなかったと思います。

他方、学校の英語の授業の中で英語の教科書の英文を声に出して読む機会は多かったと思います。その際アクセントの間違いは指摘されても、英単語のアルファベットの発音のまずさを指摘されることは殆どなかったと思います。

英語の授業の中で英語の教科書の英文を声に出して読む際、英米からの帰国子女が本場の華麗な発音をしようものなら、周りの生徒からいじめにあったりするので、周りの純ジャパ生徒と同様の日本式の英語発音をわざとすると言うような悲劇も起きているような気がします。

かつて高校入試や大学入試では英文読解・英作文に重点が置かれていましたが、昨今、英語リスニングが高校入試や大学入試で試験科目とされるようになったので、中学・高校でリスニングの授業を受けた方も多いと思います。

しかし、現在、高校入試や大学入試で英語スピーキングを試験科目としている学校は殆どないと想定され、生徒側としても入試で試験科目でない英語スピーキングの学習に時間を割くモチベーションは非常に低いものと考えられます。

大学生になると、就職活動や院試で、TOEICの点数を申告することが求められるため、TOEICの勉強をした人も多いと思います。TOEICは「話す」と「書く」を対象とした試験もあるのですが、就職活動と院試で求められる試験の点数は「読む」と「聞く」を対象とした試験なので、大学生になっても英語スピーキングへの学習モチベーションは低いものとなります。

日本の大学生や社会人で米国の大学院に進学したいとなるとTOEFLという試験を受けなければならず、多くの場合一定以上の点数を取ることが求められことが求められます。TOEFLは「読む」と「聞く」のみならず、「話す」と「書く」の試験もあるので、英語スピーキングの学習が必要となりますが、日本から米国大学院への進学を希望する人は非常に少ないので、日本社会全体へのインパクトは非常に小さいものとなります。

このような感じで、英語スピーキングに関して、中学・高校・大学とも学習者のモチベーションは非常に低く、スキルも低いものとなっています。

そのため社会人になり、海外とのビジネス交渉をしたり海外視察の際に、英語スピーキング力が突如求められ、戸惑うことになります。

 

どうやれば自分1人だけで英語スピーキングを独学で伸ばすことができるのか?
どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?

英語スピーキング発音における主要な構成要素

英語スピーキングにおける発音における主要な構成要素としては、以下のものが考えられます。

英語発声の主な要素

・息の出し方・流し方

・声帯の使い方

・舌・歯・唇の使い方

・口の開き方・閉じ方

 

英語発音対象レベル

・アルファベット1文字1文字

・英単語1つ1つ

・英文1文

 

これらの組み合わせを適切に制御することにより英語スピーキングにおける発音が適切なものとなります。

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?

英語フォニックス

英語フォニックスは、アルファベットと発音の関係を示したもので、英語圏の5~6歳の子供が学習を開始し、知らない英単語の発音ができるようにするためのものです。

日本では、アルファベットの発音は、A(エイ)、B(ビー)、C(スィー)、D(ディー)、E(イー)、F(エフ)、G(ジー)などとして覚えるのが一般的です。これはアルファベットの文字としての呼称を勉強していることになります。

例えば「A」という形の文字の名前は「エイ」となります。

しかし、例えば、“ant”(昆虫のアリ)は「アント」と発音しますが、アルファベット呼称で読むと「エイ・エヌ・ティー」となり、まったく使われていない発音となり、意味不明となってしまいます。

そこで、英単語として実際に発音される場合のアルファベットと音の関係を勉強して、英単語の発音をできるようにするため、英語フォニックスが研究開発されました。

英語フォニックスでは、A(ア)、B(ブ)、C(ク)、D(ドゥ)、E(イー)、F(フ)、G(グ)などと英単語の中で個々のアルファベットが実際にどのように発音されるのかを学習していきます。

1文字ではなく、“oo”は「ウ」と発音するなど、2文字や3文字パターンもあり、文字と発音の関係性の法則はなかなか楽しめるものがあります。

英語フォニックスは上記の英語スピーキングにおける発音における主要な構成要素のうち、発音対象レベルにおけるアルファベットの発音、発声の仕方としては、舌・歯・唇の使い方や口の開き方・閉じ方が主な学習対象となります。

 

英語スピーキングにおける英語フォニックスの意義は、英単語のアルファベット1文字1文字を基本的にきちんと発音することを示していることにあると考えています。

筆者が若かりし頃、英国人の友人から「あなたの“for”の発音はおかしい」と指摘されたことがありました。その時はさすがにfor”の発音ができない訳はなく「どういうこと?」と不思議に思いました。どういうことかを英国人の友人に説明してもらったところ「あなたは“for”を“フォ―”と発音していて変だ」という訳です。中学の頃、“f”は上の前歯の先端を下唇に当てて“f”と息を出しながら下唇を前方向に弾くということは学習し、自分でもそうしているつもりでしたが、いつしか無意識に“f”を日本語の「フ」に置き換えて発音していることに気づかされました。

ちなみに英国英語は“for”の語尾の“r”を省略して発音することが多いですが、米国英語は“for”の語尾の“r”をしっかり発音します。米国英語を目指している方は “for”の3つのアルファベットを1文字1文字きちんと発音する必要があります。

この英語フォニックスは英語スピーキングの土台中の土台ですので、さらっと1通り学習して終わりとしてはいけません。上記の“for”の例のように日本語環境で生活をしていると、当然日本語を発声する機会が圧倒的に多く、英語の発音が日本語の平仮名の発声に自然と置き換わってしまうからなのです。英音研オンライン学習教材では、この英語フォニックスを1~2分毎日簡単に復習できるようデイリープラクティスに組み込みましたので、英語フォニックスの原点を毎日復習して発声脳に刻み込むことが可能となっていますので、ぜひトライしてみてください。

英語フォニックや英単語レベル・英語1文レベルでの強弱リズムに関しては別の英音研公式ブログで詳しく紹介しているので、下記のリンクから参照してください。

英語フォニックスは何にどう役立つのか? (eionken.co.jp)

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?

日本語発声方法と英語発声方法の構造的な違い

英語スピーキングにおける発声を適切なものにするためには、英語フォニックスのみでは足りません。

日本語発声方法と英語発声方法は、息の出し方・流し方や声帯の使い方などで構造的に大きく異なっています。

腹式呼吸と胸式呼吸での発声については、「腹式呼吸で英語発声するのはどうなのか」というタイトルで英音研公式ブログにアップしてありますので、ご参照ください。

腹式呼吸で英語発声するのはどうなのか?英語スピーキング力・リスニング力を向上させる重要な要素ですが、それだけでは足りません。 (eionken.co.jp)

 

英音研オンライン学習教材では、日本語発声方法と英語発声方法に関して、何がどのように構造的に異なっているのか、チャートで図解して説明をしています。まずはこれらを理解することが、英語スピーキングにおける発声の土台となります。

しかし、ただ単に1度学習して理解するだけは不十分で、身に着けることはできません。日本語環境で生活していると、日本語を話す機会が圧倒的に多いので、日本語発声方法に自然と戻ってしまい、英語発声方法とは全く異なるものとなってしまうからなのです。

そこで、英音研オンライン学習教材では、を1日1回15分ほどで英語発声方法をリマインドし、発声脳に刻み込むためのデイリープラクティス教材や音読教材をオンラインで提供していますので、ぜひそちらにトライしてみてください。

英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?

実践の場での英語スピーキングの発音

英語での会議の場で自分の言いたい・自分が言うべきことをスムーズに英語にするための学習方法については、「どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法」と言うタイトルで英音研公式ブログにアップしていますので、そちらを参照してください。仕事や日常生活で生成した電子メール送信文などの日本語コンテンツを活用して、Google翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトを駆使して英文を生成して、英文音読と日本語からの英文生成のトレーニングを積む英語スピーキング学習方法を提唱しています。これにより、効率的・効果的な英語スピーキング力の向上につながると思います。

どうすれば英語スピーキングを独学で伸ばすことができるか?グーグル翻訳を活用した1人でできる英語スピーキング上達法 (eionken.co.jp)

 

英語での会議の場での発言の際は、同僚の日本人の視線を意識して流暢な英語を披露しようとハイスピードで話そうとしないと言うことがポイントとなります。どうしても英語スピーキングへの苦手意識に、自分の言いたいこと・言うべきことをさっさと発言して早く重圧から逃れたいと言う気持ちも加わり、早口になりがちなのだと思います。そうなると英語発音がいい加減になり、周りの人たちには理解しづらい英語となってしまいます。そうなると発言を聞いていた人たちは「あなたの発言はよく理解できなかったから、もう一度言ってください」などのリクエストが出て却って時間が掛かってしまうことにもなりかねません。

 

ここは、ともかく英単語アルファベット1文字1文字、ゆっくりでよいのできちんと発音することが非常に重要となります。口語でのコミュニケーションですので、ゆっくりとしたスピードで良いのできちんとした発音で発言し、発言内容をきちんと周りの人達に理解されることが最重要ポイントとなります。

どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?
どうすれば英語スピーキングでの発音が上達するのか?

まとめ

日本語の発声特性と英語の発声特性は構造的に異なっています。

そのため、まずは日本語の発声特性と英語の発声特性がどのように構造的に異なっているのかを理解することが重要となります。これに関しては英音研学習サイトの中で詳しく図解で説明していますので、それを一読してください。

しかし、普段日本語環境で生活していると、当然発声は日本語発声の特性によるものとなり、英語発声特性で英語スピーキングにすぐにシフトするのが難しくなります。

英語発声特性を発声脳に刻みこむには、毎日短時間でも良いので、英語発声特性を十分に加味した英文音読のトレーニングを積み重ねることが必要です。これに関しても英音研学習サイトの中でデイリープラクティスや英文音読トレーニング教材を提供していますので、1日15分のトレーニングを簡単に積むことができます。

本稿により皆様の英語スピーキングの発音が上達し、海外とのWeb会議などで海外の方々とのコミュニケーションがスムーズに進むことを願っております。